『ダヤーの旅路1』
「スーリヤ、私ちょっと横になるわね。
大丈夫よ、心配しないで、ちょっと疲れたから横になるだけよ…」
ダヤー!ダヤー!
誰かが私の名前を呼んでるわ。でも声がなんだかだんだん遠くなっていく。
「んんっ、私いつの間にか熟睡してたわ。起きなきゃ、よっこいしょ」
ダヤーが起き上がると、そこは深い霧に包まれ何も見えなかった。ダヤーは急に心細く感じ、大声をあげた。
「スーリヤ!ウタイ!アルン坊や!」
声は霧の中に消えていく。
「どうしよう!私はどこにいるの?」
その時、パオーンと鳴く声が遠くから聞こえた。ダヤーは耳を澄まし、声が聞こえた方に目をこらした。
『ダヤーの旅路2』
パオーンという鳴き声とともに足音が近づいてくる。逃げなきゃと思うが足がすくんで身動きできなかった。
ズサッ、ズサッと重く響く足音が止んだ。突如として霧の中から長い鼻が伸びてきて、ダヤーの頭に触れた。
「キャー!」
「ダヤーさん、落ち着いて!僕だよ、僕!
アティだよ!」
「ア、ア、アティ!」
「そうだよ、ほらっ」
霧の中から見覚えのある顔が出てきた。
「アティ!おまえさん、驚かさないでよ!」
「ごめんごめん。ダヤーさんがこんなに驚くとは思わなかった」
「えっ?アティ?」
「だからそうだって」
「アティに会えたってことはここは…」
「そうだよ、ここはあの世なんだよ、ダヤーさん」
『ダヤーの旅路3』
「そう、あの世かい。とうとうお迎えが来たんだね」
「そうだね…」
「おまえさん ペチペチ ペチペチ」
ダヤーがアティの頭を鼻で叩いた。
「痛い痛い。なんだよ、どうしたんだよ、ダヤーさん」
「身重のウタイを残して先に逝くやつがいるか!ペチペチ」
「そうだね、僕は夫失格かなぁ」
「おまえさんの命はアルン坊やに引き継がれた。ウタイは喜んでたよ、おまえさんの息子を産んで。
命は平等じゃない、だから精一杯生きなきゃいけなのよ。
アティは精一杯生きた、ゾウ人生を駆け抜けた。だから夫失格じゃないし、アルン坊やの立派な父親だよ」
ダヤーは今度はアティの頭を優しくなでた。
『ダヤーの旅路4』
「ダヤーさん、よーく目をこらして。あっちの光が見えるかい?」
いつの間にか霧が晴れていて、暗闇に小さな光が見えた。
「あそこはね、梅梅保育園ていって、プミちゃんのおじいちゃんやお兄ちゃんたちが暮らしてるんだ。
僕は今、あそこで子どもたちの遊び相手になって大勢の仲間たちと暮らしている。
プミちゃんのおじいちゃんたちと下界のアルンが成長していく様子も見てるんだ」
「そうかい、いつも見守ってるんだね」
「うん、ダヤーさんも一緒に見守ろう。
スーリヤさん、ウタイ、アルン、それにプミちゃん親子やキョウコさんたちが毎日楽しく暮らせていけるよう見守るんだ」
「そうだね、私は天使になったんだもんね。
アルン坊やがやんちゃ坊主になるのを楽しみにしながら、ダヤー天使はみんなの子守をするわ ウフフフ」
ダヤーはアティのしっぽを鼻で掴み、ゆっくりゆっくり梅梅保育園に向かったのでした。
目から汗が
作家さん、ありがとうございます
いいお話 ジーンときました
私にもゴワゴワを貸してください
今週の女性自身にプル浜ちゃんのすくすくアルバムという6ページにわたるグラビアが載ってます
ムフフポーズはあざと可愛いし7ページ目にはプミちゃんの写真募集してます 5月発売号でカラーグラビア掲載かもだって
とお知らせしようとしたら
>>274
アティとダヤーさんの素敵なお話。゚(゚´Д`゚)゚。
天使となってお空から皆を見守ってね 梅蘭梅保育園でもアティと子守お願いします
どうか安らかに…
涙が溢れました
ダヤーが今天国でみんなと幸せに過ごしてるといいですね
作家さん、ありがとうございます
外なのにちょっと泣いてしまいました
きっとダヤーさんもアティさんも梅梅保育園でみんなの人気者だね
お空でも幸せに暮らしてほしいです
アティの尻尾を掴んで歩くダヤーさんの後ろ姿を想像したら…ウルウルが止まりませんでした
梅梅保育園からみんなを見守っていてほしいです
作家さん、素敵なお話ありがとう
わーん涙が止まらないよー
良いお話ありがとうございます
どなたかゴワゴワを…
ゴワゴワ借りますw
30万円になりましゅ
プミしゃんにゴワゴワお借りしました