明日は特別な日-2021/06/11(金)

ここは洞窟カフェ

リー父さんは何やら作ってるようです
「ふぅ、これでいいかなｸｼｸｼ」
「リー君お疲れ様 あまりお手伝いできなくてごめんなさいね」
「大丈夫だよ シンちゃんの体が第一だからね これ、試しに作ってみたゼリーだけどどう？」
「あら美味しそう 紫陽花の色みたいね ﾓｸﾞﾓｸﾞ うん、美味しいわよ 明日出すのね？ 」
「うん、そうだよ あとケーキ用のスポンジも作って焼いておくね」
「シャーベットも作るの？」
「うん、今器の型を凍らせてるところだよ また去年みたいに割るだろうけどｸｼｸｼ」
「あの子の事だから割りそうねｳﾌﾌ 今はどうしてるのかしら？」
「さっき見に行ったらお昼寝してたよ お腹を出しっぱなしだったから冷やさないようにタオルケットかけておいたよ 今のうちに準備をしておかないとね」
「明日はシャンの誕生日ですものね あの子の喜ぶ顔が楽しみだわｳﾌﾌ」
「飾りつけは晩御飯の後、シャンを見送ってからするよ」
「ええ、そうね 私も手伝うわよ」
「あ、いいよ僕がやるから」

その頃、空の上ではじいじ達が何やら話をしていました
「明日はシャンの誕生日じゃよ」
「シンちゃんの体調も心配だし、リー坊一人で大丈夫かの」
「そのへんはワシらでちょいちょいっとすればいいんじゃよ」
「そうじゃの」
「夜中にこっそりやってやるか」
「私はアップルパイでも作ってあげようかしら ｳﾌﾌ」

空の上でもいろいろ考えているみたいです

明日は特別な日　１

そして夜
ウエーノのあるおうちは今日も家族揃って晩御飯を食べました

「ふう、冷やし中華美味しかったわ　食欲少なくて3人分しか食べられなかったけどｳﾌﾌ」
「食べられてよかったよ　リンゴむくねｼｬｯｼｬｯ　はい、シャンちゃんどうぞ」
「おリンゴおいしいでしゅｼｮﾘｼｮﾘ」
「リンゴ食べたら帰るのよ　夜更かししないで早く寝なさい」
今日は父さんが送っていくよ」
「あいっ　それでね、明日は何の日かわかる？」
「さあ、何の日かしらねｵﾘﾝｺﾞ3ｺﾒ」
「ん？明日は土曜日だねｸｼｸｼ」
「そうじゃなくてー　もう、いいでしゅ　明日はね、特別な日なんでしゅよ」
「そうか特別な日か　どんな日なの？」
「それはでしゅね　えーと、ﾅｲｼｮでしゅｳﾌﾌ」
「じゃあ明日の楽しみにとっておくわねｳﾌﾌｵﾁｬｽﾞｽﾞｩｰ」
「おりんごたべまちた　じゃあかえりましゅ　おやすみなさい、かあしゃん」
「おやすみー　早く寝るのよ」
「だいじょぶでしゅよ　シャンはもう大人なんでしゅから」
「じゃあ父さんと行こうね」
「あい」

ﾊﾟﾀﾝ

シャンは父さんと手をつないで自分のおうちに向かうのでした

明日は特別な日　２

「ただいま　シャンを寝かせてきたよ」
「お帰りなさい　リー君　じゃあ明日の準備ね 手伝うわよ」
「大丈夫だよ　あと少しだから僕一人でできるよ　シンちゃんは先に寝てていいよ」
「そう？　とりあえず寝るけど大変だったら起こしてね　じゃあおやすみなさい」
「おやすみなさい　さてと、下準備の続きをしなきゃ」

父さんは洞窟カフェに向かいました
「ケーキのスポンジはうまく焼けたみたいだな　ゼリーはこの色にしてブドウも入れようかな　それからシャーベットの器は、うん、これでよし　あと何を作っておこうかな
そうだ飾りつけもしておかないと　ふぅ　ふわぁ～
ちょっと眠くなってきたなｺﾞｼｺﾞｼ　少し休んだらまた続きをするか」
父さんは椅子に座ると少し眠ることにしました

そして
「どうじゃ、眠りの粉のききめは」
「ぐっすり眠っとるわい」
「じゃあ、料理と飾りつけをやっておいてやるかの」
「私はアップルパイを作っておくわね」
「アップルパイは母さんの得意料理だったのう」
「シャンが喜んでくれるといいけど」
「大丈夫じゃよ　母さんのアップルパイは世界一じゃからのう」
「いや、宇宙一じゃよ　ﾌｫｯﾌｫｯ」
じいじ達がやって来たようです

その頃シャンは
「寝たふりをするのもつかれましゅね　今夜はカウントダウンパーチーでしゅ　12時になったらシャンメリーでおいわいでしゅよｸﾞﾌﾌ―
２３５５を見たらカウントダウンでしゅ」
「シャン、シャン」
「プミ？ 誰かよびまちたか？」
「僕だよ」
「おにいしゃんでしゅか？　シャンはカウントダウンの準備をしてるんでしゅよ」
「そうだったね　あのね、シャン、もしもぼくがシャンの弟になって生まれてきたら　あ、でも妹かもしれないしまだわからないんだよ　あれ？　シャン？」
ｸﾞｩｰｽｳｳｳｩﾋﾟｰ
「寝ちゃったね　シャン、もう少し待っててね」
そう言うとお兄ちゃんはシャンに優しく布団をかけてあげたのでした

こうしてウエーノの夜はふけていくのでした
明日は特別な日です

その頃中国では

「マダム、プライベートジェットの準備ができたと連絡がありました」
「そう、ありがとう　チーチー、明日は朝早いからもう寝なさい」
「はい　シャンちゃんは相変わらずお転婆みたいね」
「まだニンジン嫌いみたいだよ　困った子だねえ　英英さんにもジェットの準備ができたと連絡しておかないとね」
「兄さんも会うのは久しぶりだから楽しみだわ」
「そうだね」

こちらも準備が進んでいるようです