ウエーノ王国物語~姫の誕生日 31プミ目
その頃舞台では、オウ姫とトウ姫のショーが始まっていました
二人は「白浜姉妹」というユニット名でお揃いのピンクの衣装を着て歌を披露しました
シロアリオーケストラの演奏に合わせて歌います
綺麗な高音で、その美声にみんなは聞きほれていました
「さすがうちの娘や 鈴を転がしたような歌声とはこのことやな」
「ええ、そうですね ニコニコ」
アドベン国のエイ国王とラウ王妃もニコニコしながら見ていました
「わあ、すてきなお歌でしゅ プミーブヒー」
プミ姫も聞きほれてます
舞台上のオウ姫は舞台袖で控えているユイ姫をチラッと見ましたが、ユイ姫は首を軽く横に振りました
「まだロウロウ脱出できてないみたいやな」
「そうみたいやね もう少し時間を稼がないとね」
曲の合間に二人は軽く打ち合わせをして、シロアリオーケストラに曲目を伝えます
「それではみなさん、もう少しお付き合いくださいませ」
ワーパチパチパチ
会場が沸きました
「まだ連絡がないわ ロウロウ閉じ込められてるままみたいやな」
ユイ姫は携帯を握りしめて連絡を待ってますが、まだありません
「私も時間を稼ぐからどうか間に合いますように」
ウエーノ王国物語~姫の誕生日 32プミ目
女子トイレに入った双子の女の子達は呼びかけました
「ロウ姫しゃんいましゅかー?」
「いましゅかー?」
「ここアルよー グスン」
奥の方から声が聞こえてきました ロウ姫です
「ここかちら」
コンコン♪
ドアをノックしてみます
コンコンコン♪
ロウ姫もノックで答えました
「出られなくなったアルよ おなかすいてきたアルよ グスン」
「だいじょぶ 出られるようになるわよ」
「なるわよ」
「どうすればいいアルか? もうすぐ出番アルよ 間に合わないアル グスグス」
「えーと、えーと」
「あれをすれば出られるんじゃない?」
「うん、あれね」
「あれって何アルか?」
ロウ姫がドアの向こうから尋ねます
「トイレにね」
「うん」
「片足を入れるの そしたら出られるの」
「出られるの」
「えええええーっ!?」
>>127
白浜姉妹でピンクの衣装…これはもしや阿佐ヶ谷姉妹しゃん…w
ロウロウちゃん頑張れ~!
無事脱出したら本番の舞台と美味しいご馳走が待ってるよ!
そのトイレはもしかして!
ロウロウ姫、勇気を出して足を突っ込むんだ!
オウ姫とトウ姫のショーもユイ姫のも観たいなぁ
双子ちゃんも可愛いし
ロウ姫がグスンしてるのも可愛いw
まさかの足突っ込みにふいたw
あの脱出法きたーw
プミ姫のプミーブヒーかわいいなあ