ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】1〜3 -2021/08/31(火)

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】1

ぼんじゅーる！
今ﾌﾟﾐ子は、な、な、な、なんと！　おフランスという所に
きていましゅ。

８月に入って、毎日事務所にメールやエアメールでお仕事の
依頼が届いていまちた。
可愛らしい便箋に、「君の力が必要だ！」そう書かれてあり、悩みに
悩みまちたが、乗ったことのない飛行機に乗って、おフランスまで
きまちたよ。
２週間ﾌﾟﾐ子は指定されたホテルで隔離生活を送って、検査もクリアした
ので、その後パリのホテルに移ってきまちた。
明日の出発に向けて荷物をまとめているところでしゅ。

この後、少しだけパリの街をお散歩しましゅ。
ちょっと秋に向かってきたこの季節、真っ赤なベレー帽を被りコートを
羽織って、ポッケにはおリンゴｼｬﾝ入れてましゅよ！
齧りながら歩くんでしゅ、気分はパリジェンヌ！ｸﾞｯﾌﾌ

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】2

外に出てみると、通りすがる人みんな、みんな、とてもお洒落に見えてきて
ﾌﾟﾐ子はちょっと怖気づいてしまいまちた。
でも、自分もこうしてシャンゼリゼ通りを歩けば立派なパリジェンヌに
見えるはず！そう自分に言い聞かせて、鼻の穴を広げ、肩で風を切って
どどどどーっと歩きまちた。

ドスン！

突然、擦れ違った男の人とぶつかってしまいまちた。
「あ、ご、ごめんなしゃい！」
よろけてしりもちをついてしまったﾌﾟﾐ子に手を差し伸べてくれ、立ち上がった
ﾌﾟﾐ子に何かしら声をかけ、その男の人は行ってしまった。

「フランス語は分からないけれど、なんか優しい人でちた」
ほっこりするﾌﾟﾐ子は、視線の先にウインドウに飾られた可愛らしいエプロンを見つけた。

「わぁ～きれいなレースでしゅ！おリンゴの刺繍もしてありましゅよぉ！！」
初めての海外出張の記念に買ってしまおうと、ﾌﾟﾐ子はお店に入りました。
実際に手に取ってみると、思った以上に丁寧な刺繍とレースの繊細さにノックアウト。
金額も確認せずﾌﾟﾐ子は
「これをくだしゃい！」と言っていました。

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】3

ポシェットからお財布を出してお支払いをしようとするﾌﾟﾐ子。
しかし、、、お財布がありません！
ない、ない、ない！なぜ？ホテルを出る時にちゃんと確認したはずなのに。
どうしてないの？半ば半べそのﾌﾟﾐ子。

「あ！あの時でしゅね！」
ﾌﾟﾐ子は思いつきました。

「さっき男の人とぶつかりまちた。。。」

お財布が無くてはどうにもなりません。
がっくりﾌﾟﾐ子は肩を落としてお店を後にしました。