プミピキ工務店　サン坊の旅立ち-2021/10/26(火)-プミ親方から愛弟子へ

プミピキ工務店　サン坊の旅立ち　１

ここはプミピキ工務店　一緒に仕事をしてきたサン坊が独り立ちして婚活のため引っ越しをすることになりました
プミピキ工務店には新しく加わった見習いのプル坊やどこからともなくやってくるロウロウちゃんもいたりして賑やかです

「プミ親方さん、ピキさん、アルン君、プル坊、お世話になりました　ﾍﾟｺﾘ」
「おぅ、サン坊、向こうでもがんるんだぞ　お母さんにおんぶされてやってきたのがつい昨日のようだよ　それがこんなに立派になってぃ　ｼｼﾞﾐ」
「親方、それをいうならしみじみやで　ﾋﾟｷｰ」
「サン坊しゃんは大人になるのが早いんでしゅか？　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「うん、みなさんよりちょっとだけ早いんだよ」
「ぼくはいつおとなになるのかなぁ　ﾊﾟｫﾝ」
「アル坊はまだまだ先だねぃﾌﾟﾐｰ　そうそう、サン坊のお別れパーチーを今夜うちでやりましゅよ」
「いいんですか？親方　でも荷造りがまだできてないし　ｸｨｰ」
「そんなのみんなでやればすぐできるよ」
「ﾁｮﾁｮｲﾉﾁｮｲやでーﾁｭﾙﾙﾝ」
「お手伝いしましゅ　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「大きいものはまかせて　ﾊﾟｫﾝ」
「みんな、ありがとう」
「じゃあ、先にサン坊の家に行って荷造りをしたらパーチーをはじめましゅよ　シャンメリー飲み放題でしゅ」
「サン坊しゃんはどこにおひっこしするんでしゅか？　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「高知県てところに行くんだ　ちょっと遠いけど飛行機で行けばすぐだよ　高知龍馬空港から車で10分くらいのところだよ」
「にっぽんのよあけはちかいぜよ　でしゅか？　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「ﾌﾟﾙ坊、詳しいねー」
「結ねえのﾋﾟｺﾝ通信で教えてもらいまちた　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」

ﾄﾞｽﾄﾞｽｱﾙｱﾙ

「ﾋﾟｷおいちゃーん、上野の近くに美味しいケーキ屋さんができたそうｱﾙよ」
「うぉっ　あっ　ちょうどいいとこにきた　これから引っ越しの荷造りの手伝いに行くねん　一緒に手伝ってくれたらケーキこうたるでー」
「うん、いくアルよ」

こうしてみんなでサン坊の荷造りの手伝いに行くことになりました

プミピキ工務店　サン坊の旅立ち　２

みんなでサン坊の荷造りを手分けしてしました
そんなに荷物は多くなかったので早く終わりました
それからお別れパーチー用の飲み物やおつまみを買ってプミ親方の家に向かいました
プミ親方の家はちょっと古めの長屋です
部屋がいくつかあり親方はそこで一人暮らしをしています
「ささ、おはいりなしゃい」
「あいっ　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「おじゃまします　ｸｨｰ」
「よいしょ　ﾊﾟｫﾝ」
「じゃまするでー　ﾋﾟｷｰ」
「カボチャプリンいっぱい買ったアルよ　ﾆｺﾆｺ」
「ピキしゃん、その毛皮のコートはここにかけるといいでしゅよ」
「ここやな　ﾖｲｼｮ」
「適当に並べてくれたらいいでしゅよ　まずはシャンメリーで乾杯しましゅかね　ﾌﾟﾐｰ」
「では、サン坊が新しい場所でも活躍できますように、かわいいお嫁さんを迎えられますように乾杯やな」
「（みんなで）かんぱーい」
「ありがとう　みなさん　ｸｨｰ」

ﾜｲﾜｲｷｬｯｷｬｯ

みんなで楽しくおしゃべりしながら過ごしました
「あ、もうこんな時間でしゅ　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「おぅ、よかったみんな泊まっていきんしゃい」
「ええの？親方　ｶﾚｰｳﾄﾞﾝﾁｭﾙﾁｭﾙ」
「いいでしゅょ 布団は隣の部屋の押し入れにあるから　今だしましゅよ」
「おてつだいしましゅ　ﾊﾟｫﾝ」
「手伝うアルよ」
「眠くなったら寝ていいでしゅよ　ﾌﾟﾐｰ　ｸﾞｩｽﾔｱ」
「プミ親方ねちゃったでしゅ　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「しゃあないなー　ロウロウ、抱っこして布団に入れてあげてや」
「あい　ﾖｲｼｮ」
「みんなでこうして布団を敷いて寝るなんて修学旅行みたいやな」
「うん、いい思い出になるよ　ありがとうプミ親方　ｸｨｰ」
「どういたちまちて…でしゅ　ﾑﾆｬﾑﾆｬ」
「プミ親方おへんじしてるよ　ﾊﾟｫﾝ」
「意外と仕事人間なんやな　ﾌﾟﾐｰ」
「カボチャプリンおいしいアルね ﾓｸﾞﾓｸﾞ」

みんなに背中を向けて言ったプミ親方でしたが、頬には一筋の涙がつたっていました
「サン坊、向こうでも頑張るんでしゅよ」

おしまい