先日のお話読んでくださりありがとうございました
アルンの話の続きを数レスUPしようと思います
よろしくお願いいたします
アルンの冒険~【母の日】のために②
登場動物たち
・アジアゾウ
アルン
ウタイ
スーリヤ
・アビシニアコロブス
ローラ
赤ちゃん
・ジャイアントパンダ
シャオシャオ
レイレイ
リーリー
シャンシャン
・マレーグマ
キョウコ
・レッサーパンダ
カリン
ルカ
・のらねこ隊
隊長
ハチワレ
チャトラ
オッドアイ
アルンはそんな昨日のシャオシャオとレイレイとのやり取りを思い出していました。
アルン「んー…ケーキかぁ…」
そしてこんなことも思い出しました。
それは昨年のクリスマス、スーリヤさんがクリスマス用に焼いて可愛らしくデコレーションしたケーキを持ってきてくれて、三人で美味しく食べたことを。
テーブルにはアティさんとダヤーさんの写真立てを置いて、みんなで楽しく過ごしたのでした。
ウタイさんはケーキが久しぶりで、
「あー!なんて美味しいんでしょう!スーリヤさん、このケーキとっても美味しいわ!」
と、とても喜んで食べていたこともアルンは思い出しました。
アルン「ママ、ケーキとってもうれしそうにたべてたな」
ウーン…
アルン「…ぼくもママにケーキちゅくってあげたいな…」
アルンはそう呟くと、何かを思いついたのかソファから立ち上がり寝室に向かいました。
寝室に入ると、自分のベッドの横にあるチェストの上のゾウさんの形の貯金箱から、お小遣いを全部取り出しました。
それからチェストの引き出しに入っている紐付きのがま口を出して、それに小銭を入れてがま口を首から下げました。
がま口の紐には、お守りが結びつけてありました。
そのお守りには、もし迷子になったときに分かるようにと心配したウタイさんが、アルンの名前を刺繍してあったのでした。
アルンが寝室からダイニングルームに戻ると、ウタイさんが帰っていました。
ウタイ「あら、アルン。どこかにお出かけするの?」
アルン「あ、うん」
ウタイ「お財布持って、お買い物?」
アルン「う、うん」
ウタイ「どこまで行くの?」
アルン「えっと、えっと…こ、小松屋しゃん!!アセアセ」
ウタイ「そう小松屋さんまで行くのね。東園の中だから一人で行ってもいいけれど、少し奥にあるからママも一緒に行こうか?」
アルンは最近になって東園の中は一人でお出かけしても良いと、ウタイさんから許してもらえたばかりなのです。
西園にはまだウタイさんかスーリヤさんが一緒じゃないと行けないのでした。
アルン「あ、えと…だいじょぶ!あのね、んと、シャンおねえちゃんと、いっちょにいくの!」
ウタイ「そうなのね。じゃあ、これでシャン子ちゃんとアイスでも食べてらっしゃい。今日は暑いから」
ウタイさんはそう言うと、お財布からお金を出そうとしました。
アルン「ううん!だいじょぶ!ぼく、おこじゅかいもってるもん。いってきまーす!!」
ウタイ「行ってらっしゃい!楽しんできてね!」
トットコトットコ…
アルン「はぁー!あぶなかった…ママにうっかりはなしちゃいそうになっちゃった…パオン」
そうなんです、アルンはシャオシャオとレイレイの昨日の話から、自分も【母の日】にママにケーキを作ってプレゼントしようと思い立ったのです。
そして、シャオシャオとレイレイの言うように、ママに内緒でサプライズにしたいと思いました。
でも一人ではケーキ作りは出来ないので、シャンちゃんに助けてもらおうと思い、お隣のシャンちゃんのおうちに向かったのでした。
トコトコ…
アルン「シャンおねえちゃん!アルンだよ!」
そう言ってシャンちゃんのお部屋のドアをお鼻でノックしようとしたとき、ドアに張り紙がしてあることに気が付きました。
アルン「これなんだろう…えっと…『あっちでしゅ』?…」
アルンは張り紙を読みました。
アルン「あ、もういちまいある…」
『あっちでしゅ』とシャンちゃんの字で書かれた張り紙の下に、もう一枚張り紙がしてあります。
アルン「これ…ちず?」
どうやらもう一枚の張り紙には、シャンちゃんの手書きで西園までの地図が書いてあったのでした。
地図の上には『上野の美少女は、ただいま西園のパンダのもりの洞窟カフェにいましゅ』と書いてありました。
アルン「んーよめないや…どうしよう…」
アルンはお鼻で二枚の張り紙を掴んで、ちょっぴりうなだれてトボトボと歩いておうちに帰っていきました。
アルン「これ…よんでほしいけど、ママにみせたら、なんで?ってきかれちゃうし…そしたら【ははのひ】のこと、ママにしられちゃう…」
アルンはおうちの前まで来て、立ち止まって考えました。
ウーン…
ウーン……
アルン「…あ!そうだ!スーリヤおばしゃんによんでもらおうっと」
トットコトットコ…
アルン「スーリヤおばしゃん…アルン」
アルンは隣のおうちにいるウタイさんに気付かれないように、小さな声でスーリヤさんを呼びました。
スーリヤ「はーい!今開けますよ。カチャ…おや?アルン、どうしたの?」
アルン 「あのね、えっと、これよんでほしいの」
スーリヤ「どれどれ。…これは老眼鏡がないと読めないわねぇ。アルン、とりあえず中にお入り」
アルン 「うん」
アルンはスーリヤさんのおうちに入り、スーリヤさんにすすめられていつもお邪魔するときと同じようにソファに座りました。
スーリヤさんは、冷やしてあったリンゴジュースをコップに注ぎ、トレイの上にジュースの入ったコップと老眼鏡を乗せてリビングのテーブルまで運びました。
スーリヤ「今日は暑いからおのどが乾いたろう。これお飲み」
アルン 「ありがとう!」
アルンはおのどが乾いていたので、すぐさまゴクゴクとジュースを飲みました。
スーリヤさんは老眼鏡を掛けて、アルンから渡された張り紙を読みました。
スーリヤ「えーと、なになに、『上野の美少女は、ただいま西園のパンダのもりの洞窟カフェにいましゅ』…うふふ。シャンちゃんらしいわねぇ。アルン、シャンちゃんは今、西園の洞窟カフェにいるんですって」
アルン 「…やっぱり、にしえんかぁ…」
スーリヤ「あぁそうだったわね。西園には一人ではまだ行ってはだめなのね。おばさんが付いていってあげようか?」
アルンは静かに首を振りました。
スーリヤ「ママに頼みにくいのかい?」
アルン 「…あのね…ぼくね…【ははのひ】にママにケーキをつくりたいの。でもそれはね…ないしょなの、しゃぷりゃいじゅなの…」
アルンは真剣なお顔で言いました。
スーリヤ「なるほど、そういうことなのね。それじゃあ、おばさんが付いていったら、ママにすぐに分かってしまうわね」
アルン 「…だからね…シャンおねえちゃんにてつだってもらおうとおもってたの…でも…」
スーリヤ「そっか、それでシャンちゃんのところに行ってみたら、シャンちゃんが西園に出かけていなかったのね」
アルンはこくんとうなずきました。
スーリヤさんは腕組みをして目をつむり、アルンが一人で西園の洞窟カフェまで辿り着ける良い方法はないかと考えました。
ママニ.バレテハ.ダメ…ニシエンニ.ヒトリデイッタコトガナイ…チズハ.ヨメナイ…ウーン…
しばらくして…、
スーリヤ「そうだわ!これよ!これならアルン一人で西園まで無事にたどり着けるわ!」
アルン 「え!ぼく、ひとりでシャンおねえちゃんのところへいけるの?」
スーリヤ「ええ、これなら大丈夫。ちょっと待っててね」
つづく(ベビル 2)
ママが名前を刺繍してくれたお守り付きのがま口ぶら下げての冒険、かわいいしワクワクします
上野の美少女に無事会えてママへのシャプライジュができますように
がんばれー、アルン!
すでに絵本ができそうで表紙のかわいいアルンが目に浮かんできてます
スーリヤさんはどんなアイデアで西園まで連れて行ってくれるんだろう
続き楽しみにしてます
スーリヤさん老眼鏡w
上野の美少女に会えるかな?
アルンくん、自分のお小遣いでケーキ作ろうなんて偉いねぇ
上野の美少女のもとに早く行けるといいね
続き楽しみにしてます
かわいいお話ありがとシャンです
アルん君、しゃぷらいずがんばって
続ききてたー!
シャンちゃんの「あっちでしゅ」の貼り紙かわいいw
アル坊、どうやって西園に行くんだろう??
そしてしゃぷりゃいじゅは無事成功するのか…?
色々と続きが楽しみです!
なんか事件のにおいw
べビルさんいらしてたー!
どうなるのかワクワクすぎて今夜は眠れな…スヤァ
>>848
今日ちょうど上野動物園で(シャオレイ観覧は外れ)、プミちゃんの撮影列に並びながら読みました!
その後、アルンの授乳シーンを見てたら、ベビールームさんのお話を思い出して例のゴワゴワ
続きも楽しみです