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スレ立てありがとうございましゅ!
おはようございます、ベビールームです
先日のお話読んでくださりありがとうございます
読んでいただけただけじゃなく感想まで寄せてくださり、とても嬉しくまた励みになりました
また続きを数レスUPさせていただきたいと思います
よろしくお願いいたします
・アジアゾウ
アルン
ウタイ
スーリヤ
・アビシニアコロブス
ローラ
赤ちゃん
・ジャイアントパンダ
シャオシャオ
レイレイ
リーリー
シャンシャン
・マレーグマ
キョウコ
・レッサーパンダ
カリン
ルカ
・のらねこ隊
隊長
ハチワレ
チャトラ
オッドアイ
アルンの冒険~【母の日】のために③
スーリヤさんはそう言うと、リビングから奥の部屋に行き、何か探しはじめました。
アルンは大人しく待っています。
スーリヤ「あったあった!」
アルン 「それなあに??」
スーリヤ「これはね、インカムといってね、無線機…じゃ分からないわね。これで遠くに離れた人ともお話ができるのよ」
アルン 「へー!すごいや!」
スーリヤ「うふふ。まずは、これを使うことを伝えないとね…あ、もしもし、キョウコさん?スーリヤです。ちょっとね、急ぎで、それも大事な用事があるの。協力してもらえるかしら?」
スーリヤさんはキョウコさんに、アルンが【母の日】のケーキをウタイさんに内緒で作ってサプライズにしたいこと、そのために西園のシャンちゃんのいる洞窟カフェまで一人で行きたいことを電話で伝えたのでした。
それからスーリヤさんとキョウコさんは、アルンが無事に西園まで一人で行ける方法を話し合い電話を切りました。
スーリヤ「これで大丈夫だわ。さてと、アルン、今から《さるやまキッチン》まで一人で行けるかしら?」
アルン 「うん!《さるやまキッチン》は、ママとなんどもいったよ!ぼく、いけるよ!パオン」
スーリヤ「じゃあ、ここからは一人で西園まで行くのよ」
アルン 「でも、ぼく《さるやまキッチン》まではわかるけど、そのさきはわからないよ?」
スーリヤ「大丈夫!とにかく、まず《さるやまキッチン》まで行ってらっしゃい。心配しないで!」
アルン 「わかった!パオン」
アルンとスーリヤさんは、隣の家にいるウタイさんに気付かれないように、静かに、
「(さあ、行ってらっしゃい)」
「(いってきましゅ)」
と挨拶して、お互いお鼻を振り合い、アルンは出発しました。
トットコトットコ…
外に出ると、またアビシニアコロブスのローラちゃんと赤ちゃんの遊んでいる声が聞こえてきました。
アルン「ウフフ。ローラちゃんうれしそう」
トットコトットコ…
アルンがサル山の前を通ると、ニホンザルのおじさんたちやおばさんたちが、
「どこ行くんだい?アル坊!」
「おつかいかい?」
「気をつけて行くんだよ!」
と、口々に声をかけてくれました。
アルン 「はーい!いってきまーしゅ!パオン」
トットコトットコ…
そうこうしている内に《さるやまキッチン》に着きました。
アルン「えっと、スーリヤおばしゃんはとにかくいっておいでっていってたけど…」
アルンが足を止めると、《さるやまキッチン》からキョウコさんがボールにいっぱいの煮卵を抱えて出てきました。
キョウコ「アル坊!よく来たねぇ。お腹すいたろ?ほら、煮卵お食べ ホラ.アーン」
キョウコさんはそう言うと、煮卵を二、三個、アルンの口に入れてあげました。
アルン 「おいしー!キョウコおばしゃんのにたまご、おいしくって、ほっぺおっこちたー!パオン」
キョウコ「あらあら、まあまあ嬉しいねぇ。そんなに美味しいかい。フフフ。そうだ、こうしちゃいられないんだった。アルン、今から西園への道を教えるから、その通りに行くんだよ。いいかい?」
アルン 「うん!モグモグ」
キョウコ「この道をね、このまままっすぐ道なりに進むんだよ」
アルン 「うん!そしたら、どうくつカフェにつくの?」
キョウコ「いや、まだだけどね。とにかく進んで行けば大丈夫だからね」
アルン 「うん!分かった、いってきましゅ!パオン」
キョウコ「行っておいで!」
キョウコさんはアルンの背中を見送ると、すぐさまインカムで話し始めました。
キョウコ「こちらキョウコ。キョウコからのらねこ隊・隊長へ。今、アルンが《さるやまキッチン》を出発!いそっぷ橋に向かいました!どうぞ!」
トットコトットコ…
のらねこ隊・隊長「こちら、のらねこ隊・隊長!隊員のみんな配置に付け!アルンくんが道から外れそうになったら阻止するように!どうぞ!」
のらねこ隊ハチワレ・チャトラ・オッドアイ「了解しました!」
スーリヤさんが考えた計画はこうでした。
まだ地図が読めないアルンが西園の洞窟カフェまでたどり着けるように、無線で動物園内の動物さんたちに協力をお願いしたのでした。
アルンが各所に着いたら、そこから動物たちに誘導してもらって、また次へとたどり着いたら、またそこで誘導してもらうのです。
これなら、地図がなくても目的地まで無事に到着することができるという計画なのでした。
そして、《さるやまキッチン》から西園までの道の両脇には、園内の動物たちのおうちがないので、キョウコさんはこの辺に住んでいる、地域猫ののらねこたちにアルンの見守りをお願いしたのでした。
アルンの見守り隊として、キョウコさんに隊長と任命されたのらねこのリーダーは、アルンを確実に誘導できるよう、西園までの道にのらねこたちを配置しました。
のらねこ①「こちらハチワレ、こちらハチワレ!今、第一ポイントをアルンくんが通過!どうぞ!」
トットコトットコ…
のらねこ②「こちらチャトラ、こちらチャトラ!今、第二ポイントをアルンくんが通過!どうぞ!」
トットコトットコ…
アルンは順調に、いそっぷ橋に向かって走っていました。
ところが、いそっぷ橋の手前の下り坂で、アルンの足が止まってしまいました。
アルン「…さかだ…どうしよう…パオン…」
そうなんです、今ではアルンもお庭にあるプールのスロープを下りられるようになりましたが、それまでにはずいぶんと時間がかかったのでした。
どうにもスロープが怖くて怖くて、ウタイさんと一緒に何度も何度も練習してようやく下りられるようになったのです。
のらねこ③「こちらオッドアイ!オッドアイからみんなへ!今、第三ポイントにてアルンくんの足が止まりました!どうやら動けない様子です!どうぞ!」
インカムでずっと動向を見守っていたスーリヤさんはそれを聞き、ハッとしました。
スーリヤ「ああ…どうしましょう。そうだったわ。あの子は下り坂が苦手なんだったわ。わたしが行って助けてあげられたらいいんだけど…」
キョウコ「スーリヤさん!大丈夫!わたしが行ってくるよ!」
キョウコさんが《さるやまキッチン》を出発しようとしたとき、のらねこ隊の隊長がインカムで伝えてきました。
のらねこ隊・隊長「こちら、のらねこ隊・隊長!スーリヤさん、キョウコさん、待ってください!ボクに良い考えがあります!」
スーリヤ「隊長さん、あの子を、アルンをよろしくお願いします!」
キョウコ「隊長さん、頼りにしてるよ!」
のらねこ隊・隊長「お任せください!」
のらねこ隊の隊長には何か考えがあるようです。
つづく (ベビル 3)
レスを細かく分けたらUPできました
規制の文字にビクッとしました
レスがたくさんになってしまいますが今後この方法でやってみることにします
よろしくお願いします
続ききてたー!!
なんかRPGみたいで楽しい!
キョウコさんに出会うと有無を言わさず煮卵を口に放り込まれるの笑いましたw
ぬこさんたちの活躍でアル坊は無事に下り坂を下りられるのかちら…
続きが楽しみです!
ベビールームさん、お話の続きありがとうございます!
アルンくんとスーリヤさんがお鼻でバイバイするところ可愛すぎますw
坂道の試練、どうやって乗り切るんだろう…?
アルンくん頑張れ~
東園の仲間たちや野良猫隊のみなさんまで総出でアル坊の冒険を見守ってて、ワクワクドキドキ、一気にお話に引き込まれました
また続きを楽しみにお待ちしています
「こちらキョウコ」がなんか面白いw
ベビールームさん、続きを楽しみにしてます
楽しみ