七夕物語~雨のち星空:17話
「竹をもらいに行っただけで、どうしてこんなに泥だらけになるの!」
多摩動物公園から帰った父娘は案の定、飼育係さんから叱られました。
軽トラ洗車という刑を受けた後で、父娘は一緒にお風呂に入りました。
「あんなにおこらなくたっていいでしゅよねえ、ふううぅ」
「竹以外にもお土産いっぱいもらったのにねえ、クシクシ」
「アルンくんたちへのおみやげ、いつとどけにいきましゅ?」
「そうだねえ、明日みんなに集まってもらってもいいかなあ」
実はパンダのもりには現在、想像を絶する量の食料品があるのです。
先日のシンコさんの誕生日に、各界から届けられたプレゼントです。
「パパはもう上がるけど、シャンちゃんはゆっくりしておいで」
「あっパパ!まだおちりにドロついてましゅ」
「パパはもうひと仕事あるからね、また後から入るよ」
「そうでしゅか」
パパはぶるっと水を払って、ぱっかんぱっかん言いながら出ていきました。
ひとりになったシャンシャンは、ぷかんと浮いた自分の爪先を眺めました。
「おふろがふかいと、うくんでしゅよねえ」
いつのことだったか、小雅ちゃんと一緒に行った銭湯を思い出します。
体重の軽かったシャンシャンは、湯船に浸かると足が浮き上がっていました。
そのせいで上手く座れず、小雅ちゃんに抱っこしてもらっていたのです。
大人の体重に近くなった今でも、湯船が深い場合は足が浮いてしまいます。
「こまさちゃん、あいたいでしゅ…」
お風呂でうとうとしたシャンシャンは、再び飼育係さんから叱られました。
>>972
別のシンコさんのお姉さんかもだけど、椅子に座って優雅にお食事してたパンダさんの画像もありましたね
>>980
パパとお風呂で会話するシャンちゃん、ほのぼしていていいですね
パパのぷるぷるかわいいw
そうだよね、小雅ちゃんに会いたいよね…
小雅ちゃんがシャンちゃんを抱っこして湯船に浸かるエピソードかわいいな
シャンちゃん、お風呂でうとうとは危ないから気をつけないとダメよw