おはようございます
ベビールームです
いつも読んでいただきありがとうございます
今回、浜家のお話を書かせていただきましたので、投稿させていただきたいと思います
特に盛り上がりもオチもない、いつもの日常の中にある、大晦日というイベントを過ごす浜家ファミリーのお話となっております
また、長くなっていますので、雑談のお邪魔にならないように、少しずつ時間をおきながらレスを分けてUPさせていただきたいと思います
大晦日のお忙しい中で、ほんのちょっぴり息抜きになれたら幸いに思います
全部で20レスくらいになると思います
よろしくお願いします
(ラストまで話は作ってありますが、途中エラーなどで投稿できなくなることもあるかもしれません。その際は申し訳ありません)
【 いつもの大晦日 】
永明「Contact Shirahama Adventure World Approach、EIMEI China Air914」
アドベンチャーワールド管制官
「Cleared to land runway2・EIMEI China Air914」
~ここは浜家の大きなリビング~
今日は大晦日。
良浜は早朝からイオンモールのチラシとにらめっこしています。
結浜「おかあさん…おはよう…ふぁぁ~」
結浜がリビングにあくびをしながら入ってきました。
そのあとに続いて彩浜と楓浜もリビングに入ってきました。
彩浜「おかあしゃん、おはようございましゅ」
楓浜「おかあしゃん、おはようでちゅ プルプル」
良浜「みんな、おはよう。今日は早いお目覚めね」
結浜「んーだって、今日は大晦日でしょ。イオンモールに買い出しに行く日だもん」
彩浜「たのしみで、はやくに目がさめたでしゅ」
楓浜「ふうも、ふうも プルプル」
良浜「うふふ、みんなイオンモールに買い出しに行くの楽しみにしてたのね」
結浜「うん!だってね、ゆい、イオンモールの本屋さんで買いたい本あるんだもん!」
彩浜「さいも、買いたいものあるでしゅ」
楓浜「ふうも、ふうも プルプル」
結浜「でも、おかあさん、今年はおとうさんいないから、どうやって行くの?」
良浜「もちろん、お母さんが運転していくわよ」
結浜「えー?おかあさん、運転できるの?」
彩浜「うんてんしてるとこ、見たことないでしゅ」
楓浜「ふうも、ふうも プルプル」
良浜「大丈夫よ!ここのところずっと飼育員さんに一緒に車に乗ってもらって、何度も練習したんだから」
結浜「おかあさん、スーパーオークワに歩いていってもいいんだよ」
彩浜「心配でしゅ…」
楓浜「ふうも、ふうも プルプル」
良浜「大丈夫よ!さて、そろそろ行きましょうか。今日は買い出しのお客さんで道もお店も混むから、早めに行きましょうね」
結浜「わかったー!」
彩浜「はいでしゅ!」
楓浜「あいっ プルプル」
良浜、結浜、彩浜、楓浜の4人は、お家を出て、アドベンチャーワールドの大きな駐車場まで歩いてきました。
アドベンチャーワールドが、まだ開園前ということで、広い駐車場はガラガラです。
良浜は永明さんがいつも運転していた、8人乗りの大きな車の運転席に乗り込みました。
良浜「みんな、シートベルトしてちょうだいね。楓ちゃんはチャイルドシートに乗れた?」
結浜「うん、大丈夫だよ!楓ちゃん、ちゃんとチャイルドシートに乗れたよ」
良浜「ありがとう、結浜」
良浜「じゃあ出発するわよ。バックミラーよし!サイドミラーよし!シートの位置もこれで良いわね。うん、うん、大丈夫。手の位置は10時10分、と。さあ!今度こそ行くわよ!」
結浜「…お母さん…大丈夫かなぁ…」
彩浜「だいじょぶでしゅか?」
楓浜「ちんぱいでちゅ…」
良浜「大丈夫よ!じゃあ行くわよ!」
良浜はエンジンをかけて、アクセルをグッと踏み込みました。
すると車がギュインと音を立てて、すごいスピードで走り出したのです。
良浜「え!ええ?速い!速い!いやーーー!」
結浜「お母さーーーん!止めてーー!」
彩浜「ブレーキでしゅ!!」
楓浜「ブレーキでちゅ!」
良浜が運転する車が暴走して止まりません。
車はアドベンチャーワールドの駐車場の奥から駐車場の出口に向かってフルスピードで一直線に走り出しました。
良浜「きゃーーー!止まらない!止まらないわ!助けてーー!誰かーーー!」
すると車の真正面の遠くの方に誰かが両手を前に突き出して、何かを叫んでいます。
「らうちゃーーーん!ブレーキや!ブレーキを踏むんや!落ち着いて!落ち着いてブレーキ踏みこむんや!!」
良浜「え!永明さん?あなた!ブレーキ?ブレーキ!」
良浜は我に返り慌ててブレーキを踏み込みました。
キキキキキキーーーッ!!と、すごい音を立てて、真正面に立っていた永明さんの目の前で車はギリギリに止まったのでした。
永明「らうちゃん!大丈夫か?みんなも無事か?」
永明さんは車に駆け寄って、急いで運転席のドアを開けて良浜に声をかけました。
良浜「あ…あなた。どうしてここに?」
永明「さっきプライベートジェット機で着いたとこなんや。いやな、いつも大晦日に買い出しにいくやないか。そやさかい桜浜と桃浜と、早めに日本に帰ろう言うてたんやけど、せわしのうてギリギリになってもうたんよ」
永明さんは運転席から良浜の手を取りエスコートすると、そのまま助手席にまわって良浜を優しく車に乗せました。
それから永明さんは運転席に戻って乗り込みました。
それから少し車を進めてから止まりました。
止まったところには、桜浜と桃浜が大きな荷物を持って立っていました。
結浜・彩浜・楓浜「おねえちゃま!!!」
3人は嬉しそうに声を上げました。
桜浜「あーよかった!間に合ったのね」
桃浜「やっぱりお父さんが予想していた通りだったわね。車を止められてよかったわ」
桜浜と桃浜は車に乗り込みながら、きっと良浜が買い出しに行くときに車を運転するだろうけれど、危ないんじゃないかと予想していたことを話しました。
永明「ほな、イオンモールに出発しよか!」
結浜「わーい!みんな揃ってイオンモールだー!」
彩浜「おとうしゃんも一緒!」
楓浜「おねえちゃまもでちゅ!」
浜家ファミリーは、みんな揃ってニコニコ笑顔でイオンモールに出発しました。
~ここは浜家が大好きみんなニコニコ楽しいイオンモール和歌山~
永明「さあ着いたでー!」
結浜「わーい!イオンモールだー!」
彩浜・楓浜「わーい!わーい!」
桃浜「さてと、彩ちゃんはおひな様をおんぶするのよね?」
彩浜「桃浜おねえちゃま、ありがとでしゅ。お願いしましゅ」
彩浜は、まさ散歩のショルダーバッグから結浜から貰ったおんぶ紐を取り出しました。
桃浜はいつもと同じように彩浜の背中におひな様をおんぶ紐で背負わせました。
桃浜「さあ、これで良いわ」
彩浜「桃浜おねえちゃま、ありがとでしゅ」
桃浜「どういたしまして ウフフ」
おひな様は彩浜の背中で、ホッと安心したような顔をしています。
桜浜「今日は大晦日で混雑してて危ないから、楓ちゃんは食品売り場には行かない方がいいんじゃない?」
良浜「桜浜、そうね。でも、楓ちゃんを私が抱っこしていたら買い物はどうしようかしら?」
桜浜「お母さんは楓ちゃん抱っこして、お父さんとどこかで休んでて!」
桃浜「うん、わたしたちでお買い物してくるから大丈夫だよ!」
彩浜「大丈夫でしゅ!」
桜浜、桃浜、結浜、彩浜は4人で買い出しに行くことにしました。
永明「ほな、わしらは楓ちゃん連れて、『おもちゃ売り場』に行ってくるさかい、桜浜、桃浜、結浜、彩浜、よろしゅう頼んだで。買い物終わったら連絡してや」
永明さんが『おもちゃ売り場』と言ったとき、彩浜はハッとして顔を上げました。
すると、永明さんはすかさず彩浜の表情に気付きました。
それから、ゆっくりと彩浜の前にしゃがむと頭を優しく撫でながら言ったのでした。
永明「彩ちゃん!彩ちゃんも一緒におもちゃ買いに行こな!」
彩浜「あ…えと…さいは…さいは…もう赤ちゃんじゃないでしゅから…おねえちゃまでしゅから…おもちゃ、買わないでしゅ…」
永明「そうや。彩ちゃんは赤ちゃんやない。でもまだ子どもやさかい、おもちゃ欲しゅうてええねんで」
永明さんがそう言うと、彩浜は小さい子みたいにおもちゃを欲しがったことを永明さんに見抜かれたようで、少し恥ずかしくなってしまいました。
彩浜「…さい…ちいさい子みたいで…はじゅかしいでしゅ…」
永明「何にも恥ずかしいことあらへんよ。彩ちゃんは、まだまだ子どもでええんやで。父さんに欲しいもの、おねだりしてや」
良浜「そうよ。彩浜はおねだりしてくれないから寂しいって、お父さん言ってたのよ」
楓浜「ふうもーふうもー」
良浜「ふふ、楓ちゃんもね。楓ちゃんはコウペンちゃんが欲しいのよね?」
楓浜「こうぺんたんのぬいぐるみ、ほちいでちゅ」
永明「ほな、桜浜と桃浜と結浜が買い出しに行ってくれてる間、彩浜と楓浜は『おもちゃ売り場』に行こな」
永明さんがニッコリ笑ってそう言うと、彩浜はちょっぴり恥ずかしそうに頬をピンク色に染めて、そして嬉しそうに、
彩浜「はいでしゅ」
と答えました。
永明さんはニコニコと彩浜の頭を優しく撫でました。
永明「結浜は『おもちゃ売り場』に行かんでもええんか?」
結浜「ゆいはいいよー!ゆいはね、本屋さんで買いたいものがあるから、あとで、おねえちゃまたちと一緒に買いにいくの!」
永明「ほんなら、うちらは『おもちゃ売り場』行った後は、三階のすべり台のあるレインボーパークに行っとるから、買い出し終わったら連絡してくれるかいな」
桜浜・桃浜「わかったわ!じゃあ後で連絡するわね」
そう言うと、桜浜、桃浜、結浜は食品売り場に入っていきました。
永明「さてと、ほな早速おもちゃ売り場に行こか。彩浜は何が欲しいんかいな?ニコニコ」
彩浜「あのね…えと…おひなちゃまに着けてあげる、おリボンがほしいんでしゅ」
永明「おお!おひな様にお洒落をさせてあげたいんやな。彩浜は優しいなぁ ニコニコ」
おもちゃ売り場に着くと、まずはお人形の着せ替えが並んでいるコーナーに行きました。
彩浜は着せ替えの中からお人形さんに付ける髪飾りをじっくりと見て、何度も往復してから選び出しました。
彩浜「さい、これにするでしゅ」
永明「ほほぉ、かわええリボンやね。おひな様にピッタリや」
彩浜「はいでしゅ!」
彩浜はうれしそうにニコニコしながら、お返事しました。
永明「じゃあ次は楓ちゃんやな」
楓浜は脇目もふらず、コウペンちゃんのぬいぐるみコーナーの前にトコトコとたどり着くと、
楓浜「これにしゅる!」
と、一番大きなコウペンちゃんのぬいぐるみに、ガバッと抱きつきました。
それは、楓浜の腕が回らないほどの大きなぬいぐるみでした。
永明「ガハハ、楓ちゃんは即決やな。こういうところにも性格が出るもんなんやなぁ」
永明「次は、と。彩ちゃん。彩ちゃんの欲しいものも選ばんとな」
彩浜「さいは、もうおリボンきめたでしゅよ?」
永明「それはおひな様のやろ?次は彩浜のものや。何がええかいな?」
彩浜「いいんでしゅか?」
永明「ああ、もちろんええに決まっとるよ ニコッ」
彩浜「えと…えと…」
彩浜はキョロキョロしながら、おもちゃ売り場を歩いて何が良いか探し始めました。
しばらく歩くと足を止めて、
彩浜「これにするでしゅ」
と指を指しました。
永明「どれどれ?ほぉ、すみっこぐらしのエアーホッケーゲームかいな」
彩浜「これなら楓ちゃんともあそべるでしゅ」
永明「彩浜は、いつも自分のことだけやのうて、みんなのことを考えるんやね。えらいなぁ」
永明さんはニコニコと彩浜の頭を優しく撫でました。
彩浜は褒められて、ちょっぴり気恥ずかしくなって、ほっぺがピンク色になったのでした。
おもちゃ売り場での買い物が終わった永明さん、良浜、彩浜、楓浜は、イオンモールの3階にあるレインボーパークに向かい、彩浜と楓浜はすべり台で遊んでいました。
そこへ買い物を終えた、桜浜、桃浜、結浜がやってきました。
桜浜・桃浜・結浜「待ったー?」
彩浜「おねえちゃま!」
楓浜「わー!いっぱいでちゅ プルプル」
良浜「ありがとう!桜浜、桃浜、結浜。年末年始の食料品たくさんで大変だったでしょう」
桜浜「お菓子とかも色々たくさん買いたしちゃった!」
桃浜「大晦日にみんなテレビやゲームしながら食べるでしょ?」
結浜「ゆい、今から紅白たのしみー!」
永明「さあ、ほな早う家に帰って、楽しゅう大晦日を過ごすとしよか!ガハハ」
良浜「そうしましょうか」
桜浜「うん!」
桃浜「早くお家に帰りたいわね!」
結浜「わーい!おうちで大晦日パーティーだ!」
彩浜「楽しみでしゅ!」
楓浜「わーいでちゅ」
こうして浜家ファミリーは家路に着きました。
~ここは浜家の大きなリビング~
良浜「さあ、これでいいわ。冷蔵庫にも食料品しまえたし、年末年始これで安心だわ。みんなお手伝いありがとうね」
桜浜「お母さん、これ、わたしたちが中国から持ってきたお土産!」
桃浜「餃子や肉まんとか色々持ってきたのよ」
良浜「まあ!美味しそうね!それにすごく大きな肉まんだわ。あとでお食事の間に、いただきましょうね」
結浜「ゆい、お腹すいたー」
桜浜「そういえば、わたしたち飛行機乗る前に少し食べたきりだから、お腹すいたわね」
桃浜「そうねぇ。何か作ろうか?」
すると、リビングの角にあるプレイコーナーで遊んでいた彩浜と楓浜の、何やらもめているような声が聞こえてきました。
楓浜「こりぇ、ふうの!」
彩浜「だめでしゅよ、これはさいのでしゅよ」
楓浜「やー!ふうのー!」
彩浜「これ、おひなちゃまに買ったんでしゅよ」
楓浜「やー!ふうのー!ふうのー!」
楓浜は彩浜が買ったばかりのおひな様用のおリボンを、ぎゅっと握りしめて離しません。
彩浜「おかあしゃん…グスッ…ふうちゃんが、さいのおリボン取っちゃったでしゅ…」
良浜「あらまあ!ダメでしょ!楓ちゃん!これは彩お姉ちゃまのでしょ!」
楓浜「やー!ふうのー!」
彩浜はおひな様を片手でキュッと抱きしめると、トコトコと永明さんのそばまで行き、もう片方の手で永明さんの脚にギュッとしがみ付きました。
永明さんはしゃがみ込み、彩浜の顔を見ながら頭を優しく撫でました。
永明「よしよし。彩ちゃん、おリボン返して欲しいなぁ。楓ちゃんに言うてきかせるさかい。ちょっと待っとってや」
彩浜「…グスッ…はいでしゅ……」
永明「楓ちゃん、そのおリボンはな、彩お姉ちゃまのやで。返してあげな、な」
楓浜「やーーー!こりぇ、ふうの!ふうのー!」
永明「でもな、彩お姉ちゃまがな、買ったもんやで。ええこやから、返してやり、な」
楓浜「やー………ふぇ…ぇ…ん…ああーーん!あーん!」
楓浜はリボンを握りしめたまま、大きなお口を開けて泣き出してしまいました。
彩浜は楓浜が泣き出してしまったので驚いてしまいました。
そして楓浜を可哀想に思い、言いました。
彩浜「…おリボン…ふうちゃんにあげるでしゅ。だから泣かないででしゅ…」
永明「彩ちゃん、それでええんか?彩ちゃんの大事なおひな様のおリボンやろ?」
彩浜「いいでしゅ。ふうちゃん泣いてかわいそうでしゅ。さい…おリボン、ふうちゃんにあげるでしゅ。だから…泣かないででしゅ…」
アーンアーン…
永明「楓ちゃん、彩おねえちゃまがな、おリボンあげるて言うてくれてんで。よかったなぁ。そやさかい、もう泣かんでええよ ヨシヨシ」
楓浜「…ヒックヒック…グスッ……」
それを聞いた楓浜は少しずつ落ち着きはじめ、徐々に泣き止みました。
少し落ち着いてきた楓浜は、それから、リボンを握りしめたまま、テチテチと歩いて彩浜の前まで来ると、トスンと正座している彩浜のお膝の上に座りました。
楓浜は彩浜のお腹に自分の背中をぎゅーっとくっつけて、それからお顔を上げて彩浜のお顔を見上げました。
楓浜「…こりぇ…ふう……おねえちゃま…あげりゅ…」
彩浜「おリボン、さいにくれるでしゅか?ふうちゃん、ありがとうでしゅ ニコニコ」
楓浜は彩浜にリボンを受け取ってもらえたので、満足そうにニマーーッと笑いました。
彩浜はまさ散歩のショルダーバッグから、良浜にパンダの刺繍をしてもらったタオルを取り出して、楓浜の涙に濡れた頬を優しくぬぐってあげました。
彩浜は何かを思いつき、良浜にあることをお願いしました。
しばらくして。
良浜「彩ちゃん、これでいいかしら?」
彩浜「はいでしゅ!ありがとうでしゅ!」
彩浜は良浜から受け取ったものを、楓浜に渡しました。
楓浜「…??」
彩浜「これ、おかあしゃんにおリボンを半分に切ってもらったでしゅ。ふうちゃんに半分あげるでしゅ」
楓浜「…ふうの…?」
彩浜「そうでしゅよ!ふうちゃんのでしゅ」
楓浜「こりぇ!ふうのー!ふうのー!」
楓浜の表情が途端に明るくなり、お目々もキラキラ輝かせて、うれしそうにリボンを持っているお手てを高く上げて大きく振りました。
彩浜「さいと、おそろいでしゅよ」
楓浜「おしょりょい??おしょりょい!!」
こうして彩浜と楓浜は仲直りしました。
永明さん、良浜、桜浜、桃浜、結浜は、2人が仲直りしたのを見てホッとしました。
そして、それをニコニコと微笑ましく見ていたのでした。
良浜「それじゃあ、お昼ごはん作りましょうね。ついでに夜ごはんの準備も始めちゃおうかしらね」
桜浜「お母さんは休んでて!」
桃浜「そうそう。わたしたちが作るから、お父さんとゆっくりしてて!」
良浜「でも、あなたたちさっき着いたばかりで疲れてるでしょ。お母さんがやるわ」
桜浜「大丈夫よ!わたしたち若いもん。ぜんぜん疲れてなんかないわ」
桃浜「そうそう。それにお母さん、久しぶりにお父さんと会えたんだから、ゆっくり話でもしててよね」
良浜「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて、そうするわね」
結浜「じゃあ、ゆいもお手伝いするー!」
彩浜「さいは、ふうちゃんとあそんでるでしゅ」
楓浜「あしょぶのー!」
彩浜は、さっき永明さんに買ってもらった『すみっコぐらし』のエアーホッケーゲームで、楓浜と遊ぶことにしました。
桜浜「はい、お父さん、お母さん。冷えたビール。どうぞ!」
桃浜「これ、おつまみね。ゆっくりお昼ごはんできるの、待っててね」
良浜「まあ!昼間からいいのかしら」
永明「まあまあ、らうちゃん。今日は大晦日や。たまのことやし、桜浜と桃浜のせっかくの心遣いや。ゆっくりさせてもらおうやないか」
良浜「そうね。せっかくのことだものね。ゆっくりさせてもらおうかしらね」
永明「そうや!」
永明さんは何かを思いついて立ち上がりました。
するとリビングの角にあるプレイコーナーに行き、そこにあるお昼寝ふとんを敷きはじめました。
良浜もそれに気付いて、納戸から何枚も積み上げた毛布をプレイコーナーに運びました。
永明「おーい、みんな!疲れたり、眠なったらな、ここで休むんやで!」
姉妹たち「はーーーい!」
桜浜「みんながわいわい賑やかにしてる中で、眠るのってなんだか幸せな気持ちになるのよね」
結浜「ゆいも!なんだか安心して眠れるの!」
桃浜「わかるわ!みんなの声が聞きながら眠れちゃうのが不思議よね」
彩浜と楓浜は、早速プレイコーナーのふかふかのお昼寝ふとんの上でコロコロと遊びはじめました。キャッキャッ
桜浜「さてと。じゃあ、お昼ごはん何作ろうか?」
桃浜「夜ごはん、すき焼きでしょ?じゃあ、パスタとサラダは?」
結浜「わー!それいい!ゆい、明太子スパゲッティがいいな!」
桜浜「いいね!じゃあ、お昼はそれで決まりね!」
桃浜「夜ごはんのすき焼きだけじゃなくて、お夜食も作るよね?あと年越しそばも!」
桃浜「そんなに食べられるかしら?」
桜浜「桃ちゃんは毎年そう言って、いつもガッツリ食べてるじゃない!」
桃浜「やだ!そうだっけ?」
結浜「お夜食はたこ焼きがいい!」
桜浜「たこ焼きいいね!焼きながらテレビ見たり、ゲームしたりできるもんね」
桃浜「たこ焼きをおつまみにお酒飲むの、お父さん好きだしね!」
桜浜、桃浜、結浜はおしゃべりしながら、キッチンに並んでパスタとサラダを作り始めました。
結浜「ゆいね、大晦日って大好き!だって、いつもは早く寝ないとってお母さんに言われるけど、今日は夜中まで起きてても良いんだもんね!」
桜浜「そうね。テレビつけっぱなしにして、ゲームしたり。食卓にはずっと何かしらお料理が並んでて、食べたり、思いついたスイーツ作ってみたり」
桃浜「楽しいわよね!わたしも大晦日大好きよ」
結浜「ねえねえ!年明けたら、アドベンチャーワールドの神社に初詣行きたいな」
桜浜「いいね!年明けたら、すぐに行こうか!」
結浜「ゆいね、今までは小さいから夜中にお出かけしちゃダメってお母さんが言って。年明けすぐに初詣行ったことなかったの」
桃浜「そうだったわね。今年はもう行けるかしらね」
桜浜「そうだ!初詣から帰ったら甘酒飲みたくない?」
桃浜「初詣って言ったら甘酒よね!」
結浜「ゆい、初詣で甘酒ってしてみたかったの!」
桜浜「じゃあ、帰ってすぐに飲めるように甘酒も作っておこうか!」
結浜「うん!甘酒飲みたーい!」
永明さんと良浜は、こたつに並んで座って、ちょっと早めの晩酌をしながら、ゆったりと積もる話をしています。
彩浜と楓浜は、永明さんと良浜の横で、ふかふかのカーペットの上で、ホッケーゲームに夢中です。
そんな4人を眺めながら、桜浜、桃浜、結浜は楽しくおしゃべりしながら、お料理しています。
キッチンからの美味しそうな匂いが、リビングいっぱいにただよってきました。
温かいリビングでみんな集まって過ごせる大晦日に、永明さん、良浜、桜浜、桃浜、結浜、彩浜、楓浜、みんながほわほわとした幸せを味わっているのでした。
こうして、いつもの浜家の大晦日が、戻ってきました。
いついつまでも、浜家ファミリーが幸せでありますようにと願って。
それでは、みなさまよいお年を。
おしまい
べビルさんと皆さんのレス
※投稿時、作中にあったレスをこちらにまとめさせて頂きました。(わいわい)
ハラハラしたけど永明さんが来てくれて良かった
お姉ちゃんの真似っ子するふうちゃんかわいいなあ
続きも楽しみにしてます!
>>57
読んでいただきありがとうございます!
感想まで寄せてくださりとてもうれしく励みになります
またこれから数レスUPしていきますので
よろしくお願いいたします
コラお願いしましゅ
>>66
読んでいただきありがとうございます!
プルちゃんはチャイルドシートに乗っていてもバタバタとじっとしてなさそうですw
またこれから数レスUPしていきますので
よろしくお願いいたします
これで大晦日のお話の作品は終わりとなります
長くなりすみません
お忙しい中と思いますが、お手隙のときにでも読んでいただけたら幸いです
よろしくお願いします
ベビールームさん
浜家のお話ありがとうございます。
いつもの浜家の心がぽッと暖まるお話で
楽しかったし嬉しかったです。
また お時間がありましたら
投稿してください。
楽しみにしています。
ラウちゃんが家族のために運転しようと頑張って、それを永明さんがフォローして、桜桃ちゃん達がお姉さんらしく家族を労わって、
結ちゃんが無邪気に可愛くて、幼いピキちゃんプルちゃんが微笑ましく仲直りして…
今年も変わらない幸せな浜家のリビングでの年越しでしたね。
今年も変わらない、というのが読んでいる私にとっても幸せでした。ありがとうございます。
みんなが可愛すぎて悶えましたー!
浜家のお話大好きです
大作ありがとうございました!
>>76
ベビルさん、可愛すぎる大作ありがとうございました!
「みんなでイオン」は浜家の幸せの象徴だなぁと思いながら読ませていただきました
彩ちゃんのおひな様やまさ散歩のショルダーバッグなど個人的に大好きなアイテムも登場し嬉しかったです
桜桃結ちゃんの深夜の初詣計画や甘酒もちょっと大人の仲間入りのようでとても楽しげでしたね
永明さんの単身赴任や桜桃ちゃんの留学もあり「いつもの日常」がとても貴重で大切なものに思えました
とても幸せな気持ちにさせていただきありがとうございました
なんてかわいいコラ!
かわいいの来てたー!ありがとうございましゅ
べビルさん、大作ありがとうございました。
いつもほっこりします。