父の日の話を書きましたので、お時間ある時にでもどうぞ
~父の日 1リーリーめ
今日は父の日です
ここ、上野の森の片隅にある一軒のおうちでも何やら打ち合わせをしています
「パパはまだねてるわよバブー」
「そう、よかった じゃあママは今日は松坂屋のお仕事だけどあなた達で行けるわよね?」
「うん、だいじょぶ まかしといてベビー」
「シャオ、道に迷わないでよバブー」
「ピコピコ じゃあプレゼントはおまかせしましゅよ それからわたくちからのプレゼントは届きましたかね?」
「昨日届いてたわよ あれはパパ宛なのね?」
「そうでしゅ 父の日に開けないと祝れましゅ」
「のろわれましゅ でしょ?ねえね」
「そうともいいましゅ プミー」
カチャ
「ふわぁ おはよう、みんな早いね クシクシ」
リーパパが起きてきました
「おはよう、リー君 今日は松坂屋のお仕事だから子供たちのお昼をお願いね」
「うん、大丈夫だよ あ、麦茶を水筒に入れておくね」
「ありがとう」
「シャンちゃん、シャオ君、レイちゃんおはよう なんだか賑やかだったね」
「うん、ひみちゅのかいぎ…ンガググ」
「シーッ、だめよ シャオ サプライズなんだから」
「ピコピコ そうでしゅよ シャンメリーの隠し場所みたいにシークレットなんでしゅ」
「んん? 秘密会議って?」
「ウフフ なんでもないわ じゃあ行ってきます じゃあよろしくね」
「あいっ」
「ぶらじゃー」
「ピコピコ がってんでぃ 親方」
「誰が親方よ じゃあ行ってきまーす」パタンドスドス
シンコママはお仕事に行きました
~父の日 2リーリーめ
「あのね、お昼ご飯食べたらシャオと松坂屋に行ってきていい? ママからお買い物頼まれてるの」
「いいけど、パパも行こうか?」
「ぼくがいるからだいじょぶだよ パパは庭のあいつと戦っててベビー」
「あいつ? ああ、ハンモックかい 使っていいの?」
「いいよ あいつの攻略法を後で教えて」
「ハンモックは気持ちいいよ じゃあ後で使わせてもらうね」
お昼を食べるとシャオ君とレイちゃんは松坂屋に出かけました
二人は帽子をかぶり、リーパパはそれぞれ麦茶入りの水筒を持たせました
「ちゃんと水分補給をするんだよ」
「うん、だいじょぶ」
「いってきまーす」パタンクルリン
「ピコピコ わたくちもランチの時間でしゅからまた夜にでしゅ」
「蘭蘭さんのいいつけをちゃんと守るんだよ」
「もちのろんでしゅよ じゃあまたでしゅ プチッ」
「さてと、食器を片づけたらのんびりするか そういえば今日は…フフ」
リーパパは鼻歌を歌いながら片づけをして、庭のハンモックにお気に入りの本を持ってのんびり過ごすことにしました
暑いけど、時々涼しい風が吹いてました
「あの子達、ハンモックと戦ってたな フフ」
本を読みながら心地よい風に吹かれて少し目を閉じました
~父の日 3リーリーめ
風がそよそよと心地よく吹いています
「…パパ パパ」
どこかで呼ばれてる声がします
「ん? 呼んだかい?」
リーパパが目をあけるとハンモックの横に若いパンダが立っていました
「シャオ君、帰ってきたのかい? あれ?レイちゃんは?」
「パパ、僕だよ」
「あれ?シャオ君に似てるけど違うの…アッ」
リーパパははっとしました よく見るとそこにいたのは若く逞しく成長した雄のパンダでした
「お、お兄ちゃんかい?」
「うん、そうだよ 今日は父の日だから特別にパパに会いに来たんだよ パパ、僕はパパとママの子供で幸せだよ ありがとう」
「ありがとう ああ、君は大きくなるとこんなイケパンになるんだね 僕にそっくりだよ」
リーパパの目がじんわりと潤んできました
「いいや、イケパンなのはワシに似たんじゃよ」
「と、父さん」
いつの間にか霊霊(リンリン)さんも来てました
「今日は父の日だね 父さん、ありがとう」
「おぅ、ところでシンちゃん達は?」
「シンちゃんは今日は松坂屋のバイトで、シャオ君とレイちゃんは松坂屋に行ってるよ」
「そうか、会えなくてちょっと残念じゃな」
「じいじ、また会いにくればいいよ」
「そうじゃな フォッフォッ プレゼント買いに行ったんじゃな 楽しみに待ってるといいぞ」
「ああ、そうか 朝の作戦会議はそれだったのか」
「なんじゃ、今頃気がついたんか」
「パパ、知らないふりをしてあげなきゃ」
「もちろんだよ」
「じゃあ、僕たちはそろそろ行かなきゃ パパ、いつも空から見守ってるよ」
「時々、シャンちゃんの様子も見にいってるぞ フォッフォッ」
「ありがとう、お兄ちゃん、父さん」
そしてリーパパはまたゆっくりと目を閉じました
~父の日 4リーリーめ
気が付くと夕方になっていました
「ふわぁ、こんな時間か そろそろあの子達帰ってくるかな」
ハンモックから降りると同時に元気な声が聞こえてきました
「パパ、ただいまぁ」
「ただいまー プレゼント買ってンガググ」
「まだ早いわよ ペシッ」
「おかえりー、ジュース飲むかい?」
「うん、のむー」
「あのね、ママに頼まれて晩ご飯も買ってきたの 残りはママが持って帰るって」
「ありがとう 今日はごちそうだね」
「だって父の日だもん」
「サプライズがあるよ ベビー」
「ほう、それは楽しみだね」
そして夜
お仕事から帰ったシンコさん、リモートで参加したシャンねえねも加わって父の日のパーティーが始まりました
「はい、パパプレゼント ママと選んだの」
「ぼくとレイちゃんで選んだんだよ」
「シャオはスタンプラリーに夢中だったでしょ ペシッ」
リーパパは渡されたプレゼントを開けました。リーパパにお似合いの色のポロシャツが入ってました
「ありがとう、なんか着るのがもったいないね」
「そんなこと言わないで着てね」
「ピコピコ わたくちからのプレゼントもありましゅよ はい」
「なんだろう」
シャンねえねからのプレゼントは夏バージョンの腹巻きでした 目がちょっと荒いですがそこはご愛敬
「あ、ありがとう ウルウル」
「ぽんぽん冷やさないように、リモートで小雅ちゃんに教えてもらったんでしゅよ」
「あら、リー君のアップリケつきね ウフフ」
賑やかな家の中、そして外のハンモックには二輪の花が置いてありました
おしまい
おちりニキしゃんステキなお話ありがとうございます
家族みんなにお祝いしてもらえてリーパパ幸せですね
レイちゃんは しっかり者ですね
>>906
おちりニキさん、父の日のお話をありがとうございました
いつも優しいリーちゃん、素敵な父の日になったね
お兄ちゃんとじいじにも会えて良かった
シャオのクルリンかわいいw
>>902-906
おちりニキさん、父の日のお話ありがとうございます
お兄ちゃんとじいじが来てくれたところで涙が出そうになりました
昼下がりにリーちゃんが見た夢…?とも思いましたが、きっとそうではないですね
プレゼントのポロシャツと夏仕様の腹巻きもきっとパパによく似合ってるんだろうな
シャオくんとレイちゃんがあーでもないこーでもないと一生懸命に選んだ光景が目に浮かびますし、シャンちゃんは手作りでよく頑張ったね
小雅ちゃんにも感謝だね
お話を読んでとても幸せな気持ちにさせていただきました
どうもありがとうございました
おちニキさん、父の日物語ありがとうございます☆
お兄ちゃんとじいじ、時々夢で逢えたら最高ですね
プミちゃんが手作りした腹巻きのアップリケは、リーちゃんの水飲み場で実際に出るポリタンクのイラストかな
ほっこり可愛いお話をいつもありがとうございます
また楽しみにしています
サムネ:わいわい