「班長しゃん、かーしゃんが食べなかった笹は他の動物しゃんのご飯になるでしゅか?」
「うん、そうだよ」
「あの、あの、しょしたら、シャンが1本ちょうだいって言ったら他の動物しゃんのご飯が減っちゃうでしゅか?」
「ん?どうして?食べてみる気になったかい?」
「違うでしゅ!違うでしゅ!!」
「そんなに全力で否定しなくてもw少しは食べてみたらどうだい?」
「しゃんはちゃんと食べる練習してましゅよーだ」
「はいはい、よーくわかってるよ、がんばってね。で、笹がどうしたんだい?」
「うん・・・1本欲しかったんでしゅけど他の動物しゃんのご飯減っちゃうでしゅよね。しゃんね、小雅しゃんとコトしゃんと七夕飾りしたいんでしゅ。
小雅ちゃんちのテレビで観たでしゅ。
お願いごと書いて笹に飾るとお願いがかなうって、小雅しゃんが教えてくれたでしゅ。
でもね、小雅しゃんちには乾燥タケノコはあるけど、笹はないんでしゅ。
それで、かーしゃんいっつもたくしゃん笹お残ししゅるから1本もらえるといいなあーって思ったでしゅ」
「なるほど、そういうことか。
大丈夫だよ、笹はたーくさんあるからツヤツヤで大きいのを持っておいき」
「え!ほんとでしゅか!いいでしゅか!?やったー!」
>>138
かわいい七夕ストーリーきたわぁ。
ありがとうございます。
全力で否定するシャン子w
みんなどんなお願いごとを書くのかな…
乾燥たけのこワロタ
これは続きが楽しみだな!
七夕の笹を小雅のためにお願いするなんて優しいシャン!七夕のお話しがくるかと思うと嬉しすぎますありがとうありがとう
しょしたら と全力で否定が可愛すぎるわぁーー!!
せかいへいわ シャン子
七夕飾りの用意をしている飼育員氏は一つの短冊を手に取った
これはシャン子の短冊かい?ずいぶん立派なお願いだね
「そうでしゅ シャンはへいわのししゃでしゅから」
平和の使者!?お母さんがそう言ったのかい?
「ちがいましゅ たまねぎみたいな頭のおばちゃんでしゅ」
いつの間にそんなことを
でもシャン子、シャン子のお願いでいいんだよ
木登りが上手になりたいとか、竹ひご作りが上手になりたいとか
いろいろとあるだろう?
「じゃあ たんざくもういちまいくだちゃい」
ジャイアントパンダになりたい シャン子
シャン子、シャン子はジャイアントパンダじゃないか
これはどういう意味なんだい?
「シャンがあかちゃんだったころ ままがまいにち
おおきくなあれ おおきくなあれ って言ってまちた
だからシャン、大きな大きなジャイアントパンダになりたいでしゅ」
シャン子の兄を思い出しおセンチになる飼育員氏
シャン子は急に無口になった飼育員氏を見上げると
長靴の甲をテンテンと手で触れ
「ままのごはんお願いしましゅ ごはんたべないとおっぱい出ないそうでしゅから」
そう言ってトコトコと行ってしまった
翌日
シンシンが食べ荒らした七夕飾りを片付ける飼育員氏
飾ったときには見かけなかった短冊が落ちていた
娘の願いがかないますように 真真
なんだか目から汗がとまらない
スンスンと鼻をすすって掃除をしていたら
あらー夏風邪ですか?お腹出して寝ちゃいけませんよ
そう言ってシンシンが笑っていた
泣けるよ…
目から汗が止まらない
大きくなあれ
最初の子の事があったから・・・
いい話だな
もう涙で前が見えないよ(。>д<)