とある財閥の主- 2018/10/14(日)-小雅ママのお話

「旦那様、お嬢様と小雅様から“種のお礼です”と、これを預かって参りました」
「何だ？このスカスカの蓮根は？」
「ヘチマのタワシでございますよ」
「ほう、しかしこれは、お前への贈り物なのだろう」
「いいえ旦那様、お嬢様は“種をくださった方へ”と」
「何だと？」
「お嬢様は、私の正体を見抜いておいでのようです」
「馬っ鹿もん！決して悟られるなと申したではないかっ！」