プミピキ警察24時~緑色の物体
その日、シンコ署長はごきげんだった
有名な通販会社密林で注文した特大ハンモックがようやく届き、庭に取り付けることができたのだ
いちいち取り外すのは面倒なので全天候型のハンモックにした
署長の家はプミピキ署の近くにあり、通勤する時にみんな署長の家の前を通るのだが、そこが署長の家だと知ってるのはごく僅かな者だけである
もちろん、プミピキの2人は知らない
「ウフフ―やっぱりハンモックは気持ちいいわねぇー ハンモックに揺られながらのバキムシャは最高よねー」
ご機嫌の署長であった
「署長、なにかあったんでしゅか?」
プミが聞いた
「そりゃもう、新しいハン…いえ、なんでもないわ それよりパトロールの時間でしょ 出動してちょうだい」
「あいっ かいぐいしないでまじめにパトロールしましゅ ピシイィィ」
「ピキー(はい、いってきましゅ)ピシイィィ」
プミ巡査長、ピキ巡査の二人は特別車両に乗ってパトロールにでかけた
「ふう、危なかったわ あの二人にバレたら何を言われるやらモグモグ」
引き出しに隠しておいた柏餅をお茶と一緒にちょっとだけ食べる署長であった
キコキコキコキコ
「ややっ、あそこにわがしやさんがありましゅ きょうはこどもの日だからかしわもちの日でしゅ ピキしゃん、お店に入りましゅよ」
「ピキー(なんかいやなよかんがしましゅ)」
ピキの予感は的中した プミは柏餅のこし餡と味噌餡を注文した
合計400円だったが、プミの「お金がないでしゅ」作戦に乗って100円貸す羽目になった
パンダ柄の作務衣を着た大きな店員は値下げしてくれなかった
ピキー「おこづかいでたらちゃんと返してくだしゃいよ」
「だいじょうぶでしゅ かえしましゅよ」
プミは答えた
どこか公園のベンチで柏餅を食べようとパトロールを続ける二人
するとある家の庭に目が止まった
「ややっ あれは」
色々面白すぎwww
ハンモックに揺られながらのバキッムシャww
キコキコ来たーーーーーーーーー!
~プミピキ警察24時~緑色の物体2 その2
いつもプミピキ署女子寮からプミピキ署に向かう途中にある一軒家
洋館風のおしゃれな外観である
回りは竹の柵で囲んであり、奥には竹藪らしきものが見える
庭には大きなテーブルというか櫓みたいなものが段違いで2つある
その櫓と櫓の間を緑色のハンモックが通してあった
「あんなのありましたっけねぇ プミミ?」
「ピキー(昨日まではなかったはずでしゅ)」
「むむっ、においましゅ おうちの人にきいてみましゅ」
プミはインターフォンを鳴らしてみた
ピンポーバキッムシャ♪
「プミー」
「ピキー」
個性的な呼び出し音で二人はびっくりしたが、気を取り直してもう一度鳴らしてみた
しかし、誰も出てこない
「これはぼうはんじょう、もんだいがありましゅね ちょっとのってみましゅ」
「ピキー」
二人は玄関を回って庭に入り、高い方の櫓に上りそこからハンモックに乗ってみた
「大きいでしゅねー」
「プミー」
ハンモックの上は心地よい風が吹いていた
「気持ちいいでしゅね ここでかしわもちを食べましゅ」
「ピキー」
二人はさっき買った柏餅を食べ始めた
ぽかぽかとした日差し
「ちょっとだけ目をつむりましゅ」
「ピキー(ちょっとだけでしゅ)」
そして二人はそのまま眠りについた
そこへ一人の影が近づいてきた
プミピキ2人で乗れる大きさだね!
柏餅の餡を口の周りにつけながらスヤスヤ
かわいい~
プミピキ逃げてーwww
ちょwシンコ署長宅のインターホンwww
~プミピキ警察24時 緑の物体 その3
「これはもしかして…」
影は玄関近くにある特別車両に気がつき、庭に入って見上げるとハンモックで二人が寝ていた
「おやおや…」
「ポール、ドウカシタノ?」
「坊ちゃん、ハンモックの上でプミ様とピキ様が眠っていらしゃいます」
「エッ、ココガショチョウノ イエダトシッテネテルノカイ?」
「いえ、それはないはずです シンコ署長様のご自宅は限られた者しか知らないはずですから、偶然ではないかと」
「ソウカ コノママ ショニツレテカエルヨ コノママダト カゼヲヒイテシマウカラネ」
「そうしましょう」
たまたま通りがかったポールに発見された二人はそっと抱きかかえられた
重いプミはチーザイが、軽いピキはポールがおんぶして署に連れて行った
チーザイは署長に事情を説明した
「なんですって? うちの庭のハンモックで二人は寝ていたの?バキッムシャ」
「署長さん、怒らないでください 恐らく突然ハンモックを見かけたから調査のために上ったのでしょう 今回は許してあげてください」
「オネガイシマス ショチョウ」
「ま、まあ二人がそういうのなら怒らないでおくわよ」
署長は渋々了解しだ 二人は署長室のソファで目が覚めた
その後、この緑のハンモックの持ち主から、防犯上の問題はないと署に連絡があったと署長はプミピキに説明した
「そうでしゅか それならよかったでしゅ」
「ピキー(よかったでしゅ)」
「それにちても大きなハンモックでちたよ どんなきょたいがつかってるのかとおもいまちたよ」
「ピキー(おおきかったでしゅ)」
「そ、そう? バキッワナワナ」
シンコ署長の顔は少しひきつっていたのであった
帰宅後、シンコ署長がハンモックに乗ると干からびた柏の葉が3枚見つかった
「あの二人ねーワナワナバキッ」
おわり
シンコ署長、帰ってからもハンモックに乗ってるなんて、よほど気に入ったのね
バキッワナワナwww
作家さん、いつもありがとう
10連休ほとんど仕事でライブ見れず
シンモック、シャンモックも今知りました
プミピキ大好き
送信する時に「改行多すぎ」とエラーが出て編集しましたが、誤変換や誤字がありました
すみません、大目にみてやってください プミー
いつもありがとう!誤字脱字なんてバキムシャよ
インターホンも寝ちゃうプミピキもヒーローチーザイくんも最高
いつもありがとう
話の世界に夢中で誤字とか気付かないくらいだよ
現地も行って来たからおちごとにっきとプミピキ警察がパラレルで不思議な感じ
作家さん!いつも本当にありがとうございます!
面白くってかわいくて大好きです
よく訓練されたライブ民は心の目で補完できますゆえ
お気になさらず
いつも楽しいお話ありがとうございます
柏の葉3枚にワナワナする署長w約束通り怒るの我慢して偉いです!
>>717
いつも楽しみにしてます。
お恥ずかしいですが、528 上野の昼下がりの話を書いた者です。
思いつきで書いたので普通の話になってしまいました。
いつか皆さんが楽しめる話が書きたいです。
昨日の昼下がりの方ですか!子どもの頃ニコニコしながら私の食べるところ見てた母を思い出してジーンとしました ありがとう
ホロリ系のなんともいいお話だったよw
素敵なお話でした
また是非お願いします!
何をおっしゃってるの!
とても和みましたしホロリとしましたよ
楽しみに待ってますね
>>726
シャンが慎重にティーセットを運んでいたり、シャンが食べるところをじっと見つめるリーリー、情景が浮かびました
私もほとんど思いつきで書いてますし、作家さん達の作品やコラ、CGを楽しみにしてます
また書いてくださいね
>>726
ヨロヨロカタカタが可愛くて涙がちょちょぎれて昼下がりの父娘にほっこりしました
またぜひお話お願いしますね
おちごとにっきもプミピキ署もカタカタさんもみなさんありがとう
ここが生活の癒しになってます
お話のおかげであやはまもチーザイも大好きになりました
スヤスヤ眠るプミピキが可愛くて涙がジワリました
「ちょっとだけ目をつむりましゅ」
「ピキー」
のところが大好きです。涙が出そうになりました。
シンコ署長のハンモック、気持ち良かったんだろうなあ。
子供の頃に一度食べたきりで懐かしい味だった
シンモックに乗った気分で食べてみたw