プミピキ警察24時~母の日 その1
ここは上野のどこかにあるプミピキ署
プミ巡査長とピキ巡査は署内の自動販売機コーナーにいた
プミ「どの飲み物にしましょうかね ミルクがいいかな」
ピキ「やっぱり乳くしゃいでしゅ」
プミ「ミルクはレディのたしなみでしゅ プミー」
チーザイ「ヤア、オフタリサン」
プミ「チーザイ刑事しゃん ピシイィィ」
ピキ「ピキー(チーザイ警部 お疲れ様でしゅ)ピシイィィ」
プミ「そうだ、この前お借りしてたランチ代をお返ししましゅが、本当に缶コーヒーでいいんでしゅか?」
チーザイ「アア、オボエテテクレテタンダネ イイヨ」
プミ「あいっ お返ししましゅ(お金を入れて)お好きなのをどうじょ」
ピキ「ピキー(またお金を借りてたんでしゅか)」
チーザイ「アリガトウ(ガチャ)トコロデフタリハ ハハノヒノプレゼントハ シタノ?」
ピキ「ピキー(あいっ、毎年父が母に薔薇の花を100本送ってるからそれでいいといってまちた)」
プミ「あ、あの、ははのひってらいしゅうじゃないんでしゅか?」
チーザイ「コノマエノ ニチヨウビダッタヨ ボクハ マリーニカーネーションヲ オクッタヨ」
ピキ「ピキー(せんぱい、もうおわりまちたよ)」
プミ「ぷ、プミイィ~」
プミの顔はたちまちムンクの叫びのような顔になった
プミ「どうちよう かーしゃん怒ってるかな どうちよう オロオロ」
ピキ「ピキー(お花やさんにはまだカーネーションはあるとおもいましゅ)」
プミ「う、うん パトロールのついでにお花やさんにいってみましゅ」
キコキコキコキコ
こうして二人はいつもの特別車両でパトロールに出かけるのであった
プミピキ警察24時~母の日 その2
二人はパトロールをしつつ生花店を探していた
すると商店街の一角にあった
プミ「ややっ、あそこにありましゅ いってみましゅ」
ピキ「ピキー」
プミ「ごめんくささい プミピキ署のものでしゅ ピシイィィ」
ピキ「ピキー(けいさつてちょうでしゅ)ピシイィィ」
きょたいの店員「はあい いらっしゃいませ ウフフ」
プミ「でかっ」
ピキ「ピキー(しっ、きこえましゅ)」
きょたいの店員はかわいいパンダ柄のエプロンとバンダナをして店内から出てきた
店員「警察? 何かありましたか?」
プミ「じけんではないでしゅ ははのひを買いにきまちた」
ピキ「ピキー(カーネーション、ありますか?)」
店員「カーネーションね、ありますよ 母の日を過ぎたから安くなってますよ こちらね ウフフ」
プミ「よかった ありまちた かーしゃんに送りたいのでえーと(財布を見る)、一本ください」
店員「はい、一本ね ちょっとまって カーネーション、これもおまけでつけてあげるわ ラッピングするから待っててね」
店員は花ロスを少しでもなくそうとカーネーションを選んで、ラッピングをしようとしていた
その時、ピキが何やら思いついた
ピキ「ピッピピキー(そうだ)」
プミピキ警察24時~母の日 その3
ピキはそのきょたいの店員に言った
ピキ「ピキー(私もお金を出すので、ラッピングを2つにしてもらえましゅか?)」
プミ「ピキしゃん、わかやまのおかあしゃんにおくるの?」
ピキ「ピキー(ううん、署長に送ろうかと思って いつも心配かけてるから)」
プミ「えー?署長は食べ物しか興味ないと思いましゅよ」
ピキ「ピキー(いいんでしゅ きはこころでしゅ)」
結局、ピキも一本分の代金を払い、サービスでつけてもらったカーネーションも加えて2つの束を作ってもらった
店員「カードにメッセージを書くといいわよ」
店員はサービスでメッセージカードをくれた
プミ「あいっ」
ピキ「ピキー」
店員「ありがとうございました ニコニコ」
二人は綺麗にラッピングされたカーネーションの束をひとつずつ持って店を出た
メッセージカードにはプミは母親に「かーしゃん、いつもありがとう ははのひおそくなってごめんなさい しょちょうになっておやこうこうするからまっててね プミ」
と書いた
ピキは署長に「署長、いつも心配ばかりかけてごめんなさい これは二人からのきもちです プミ ピキ」
と書いた
「それじゃ、ちょっと家に行ってかーしゃんにわたしてきましゅ」
とプミはピキに言った
「ピキー(ちゃんとありがとうっていうんでしゅよ)」
「てれくさいけど、いいましゅよ」
プミの家は商店街を抜けたところにあった
プミは女子寮に入っているので、帰宅できるのは非番や休暇の時だけなのである
プミピキ警察24時~母の日 その4
「じゃ、ちょっと行ってきましゅ」
プミは実家の近くでピキに待っててもらい花束を持って行った
でも母親はいないようだった
また竹藪に出かけているようであった
「留守だったから、玄関においてきまちた」
「ピキー(カードがあるからだいじょうぶでしゅね)」
二人はその後、パトロールを続けて署に戻った
署長室をノックしたが、署長は会議で留守だった
「こちらも留守でしゅ プミー」
「ピキー(カードがあるからわたしたちだとわかりましゅよ)」
二人は特別車両の点検のために署長室を後にした
そして、帰宅したプミの母親、会議から戻ったシンコ署長はカーネーションの花束があることに気が付き、カードを読んだ
しかし、カードは渡す相手が逆になっていた
「プミは署長の座を狙ってるのね 全くあの子は バキッムシャムシャ」
「あらあら、これはもしかして署長さん宛じゃないのかしら 相変わらずプミはそそかっしいんだから オチャズズー」
プミの母親からの電話により、カードが逆になっていたことを知った署長は呆れながらも、内心嬉しかった
「あの子たちったら ウフフ」
二人がその後、署長室に行くとカーネーションは綺麗なガラスの器にいけてあった
おわり
お金出したのに連名にするなんてピキちゃんえらい!
ステキなお話ありがとシャン
後輩のピキが漢字を使ってしっかりしたメッセージを書いているのに対し、プミパイセンがひらがなオンリーのかわいいメッセージでワロタw
そこまで気付いていなかったよ…
ホントだ。ピキはしっかりしているなあ。
プミは漢字は苦手かな。
今回もとてもおもしろかわいかったです
ドジっ子だけどそこが可愛いプミ、しっかり者で優しいピキの二人が大好きです
プミピキの楽しいお話だけどなんだか泣けたよ
面白くて可愛くて読んだ後はじんときてしまった
作家さんもいつもありがとう!
つカーネーション
ちくしょう
泣かせやがって
このスレ大好きだわ
ひたすらにかわええ
おちごとにっきから設定を引き継いでのプミピキ署
この連携がたまらない
私のこのスレ大好き
面白かったです、ありがとう
さすがにプミピキw
むすめぇー!!
きょたいの店員、でかっ、で笑ったww
プミピキのお話し大好きです、作家さんありがとう!