プミピキ警察24時~お祭りパトロール? その1
シンコ署長「今日は浅草三社祭のパトロールをお願いします 大変混みあうのでくれぐれも迷子にならないように いいですね バキッ」
プミ巡査長「あいっ、かいぐいなんかしないでちゃんとパトロールしましゅ ピシイィィ」
ピキ巡査「ピキー(あいっ、暑さに気を付けてパトロールしましゅ ピシイィィ」
シンコ署長から迷子にならないようにと言われたにもかかわらず、二人ははぐれてしまった
神輿が通りすぎて人々の移動が始まった
「ピキー、あやはまー、どこでしゅかあ~ 返事がない どこいったんだろ グスン」
プミはあちこちさまよったが、ピキの姿はなかった
「どうすればいいんだろう グスン」
その時、半べそをかいてるプミの背中をトントンと叩くものがいた
振り返るとそこいたのはポチ太郎であった
「ワンッ」
「あ、珍珍軒のポチ太郎 ピキしゃんを見かけなかったでしゅか?」
「クゥーン」
「そうでしゅか ピキしゃんが迷子になったみたいなんでしゅ」
迷子になったのはあんただワンとポチ太郎は思ったが、プミの服の袖口を咥えて引っ張った
「なんでしゅか?」
どうやら誘導してるらしい
「案内してくれるんでしゅか?」
「ワンッ」
プミは片手にりんご飴、片手は特別車両(早い話が三輪車)のハンドルを持ちつつポチ太郎の後について行った
プミピキ警察24時~お祭りパトロール? その2
ポチ太郎が連れてきたのは迷子案内所のテントだった
「あらあら、迷子になったのね バキムシャ」
パンダのはっぴをきたきょたいの女性はいろいろ聞いてきた
「でかっ 迷子じゃなくてパトロールをしていて…」
「お名前は?」
「プミでしゅ」
「お父さんかお母さんは?」
「とおしゃんはパンダのバイトで、かあしゃんは竹藪にたけのこと竹を取りにいってましゅ」
「プミちゃんね、ここでおとなしく待っててね ムシャ」
「クゥーン」
「あらポチ太郎、次の迷子さんね ペキッ」
「エーン ママン」
ポチ太郎が連れ来たのはプミと同じ年くらいの男の子で、もじゃもじゃ頭の子だった
「モジャでしゅね それに乳くさいでしゅ」
プミはその男の子に近づいて言った
「そこの乳くさい男子、泣くんじゃないでしゅ」
プミピキ警察24時~お祭りパトロール? その3
その男の子は答えた
「だって、ママンとはぐれたんだもん エーン グスン」
「まったく男子は甘えん坊でしょうがないでしゅね プミのりんご飴少しあげましゅ」
プミは食べかけのりんご飴をそのもじゃもじゃ頭の男の子にあげた
「メルシー これおいしいね なんていうの?」
「りんご飴でしゅ」
「お礼にこれあげる」
男の子がバッグの中からだしたのは小さな瓶に入ったはちみつだった プミの手に少したらした
「なめてみて」
「おいしいでしゅ プミー」
泣き顔だったプミの顔がほころんだ
その頃ピキはプミピキ署のテントに戻っていた
テントにはシンコ署長、小雅巡査部長が待機していた
「ピッピキー(しゅみません、人混みでプミ先輩とはぐれてしまいました プミ先輩は戻りまちたか?)」
「ううん、まだプミちゃんからは連絡ないわ 無線持ってるはずなんだけど」
「ピッピキー(あ、テーブルに先輩のりんごポシェットと無線機が置きっぱなし あーあ、忘れちゃったみたいでしゅ)」
「まったくもう、大事な無線機を忘れるなんて バキッ」
「仕方ないわね もう少し人混みが落ち着いてから探しましょう」
「ピキー(まったく世話のかかる先輩でしゅ)」
その時だった
「ピンポンパポーン♪ 迷子センターからのお知らせです」
プミピキ警察24時~お祭りパトロール? その4
迷子センターからの放送だった
「迷子のお知らせです プミちゃんというりんご飴と三輪車で来た女の子とお名前がわからないフランスから来たと思われる男の子が迷子になっております バキッ 迷子センターでお預かりしておりますので、保護者の方いらしてください バキムシャ
ピンポンパムシャムシャ♪」
「ピキィー(たぶん先輩でしゅ なんで迷子センターにいるんでしゅか)」
「まあまあ、ピキちゃん、落ち着いて 私が迎えに」
小雅が迎えに行こうとした時、シンコ署長が言った
「待って、フランスからの男の子ってもしや バキッ」
「署長、お心当たりでもあるのですか?」
「ええ、まあ 私が迎えに行ってくるわ 後をお願いね バキッムシャ」
シンコ署長は迷子センターへ向かった
迷子センターではプミと男の子が待機していた
そこにチーザイとポールが現れた
「あ、チーザイ刑事しゃん、ポールさん ピシイィィ」
「マイゴノ ホウソウヲキイテ キタンダ」
「プミさん、すごい人混みでしたからね 大変でしたね」
「あいっ、ピキにじっとしてなさいといってたんでしゅが」
あくまでもピキのせいにするプミであった
ポールは男の子に話しかけた
「もしかして、ユアンメンお坊ちゃまですか?」
「うん、そうだよ 僕の名前を知ってるの?」
「はい、お母様がお小さい頃にお世話させていただきました お母様も一緒にいらしたんですね?」
「うん、でもはぐれちゃったんだ」
そしてシンコ署長もやってきた
「プミ巡査長ぉ~ ハアハア」
「プミー」
プミピキ警察24時~お祭りパトロール? その5
シンコ署長はチーザイとポールに気が付いた
「この子はやっぱり? ポキッ」
ポールは答えた
「はい、ユアンメンお坊ちゃまでした」
「おかしいわね、ファンファンから日本に来るとは連絡はなかったけど」
「ハイ、コチラモキイテナイデス」
その時だった
「坊や、私の坊や~」
ユアンメンの母親、ファンファンだった
シンコ署長はファンファンに言った
「ファンファン、日本に来るならどうして連絡くれなかったの?」
「ごめんなさい、姉さん 日本に行くっていうと警護が厳しくなって自由に行動できないからつい…」
「今回はお忍びなのね? バキッ」
「ええ、迷惑はかけないから お願い この子に日本のお祭りやスモーを見せてあげたかったの」
「わかったわ でも、警護はつけさせてね チーザイ警部、お願いしていいかしら?」
「モチロンデス、ショチョウ オフタリノケイゴヲ サセテイタダキマス ピシッ」
ユアンメンはプミに言った
「りんご飴、おいしかったよ メルシー」
「はちみつ、ありがとシャンでしゅ」
こうしてユアンメンは母親と一緒に三社祭を見たのち、相撲観戦のため国技館に向かった チーザイとポールも護衛について行った
「さてと」
シンコ署長はプミを見た
「はぐれたら署のテントに戻ると言ってありましたよね?それに大事な無線機を忘れてたようだったけど? バキムシャ」
「あ、あのそれは、、プミー」
その後、プミはシンコ署長からおしりペンペンされたかどうかは不明なのであった
おわり
買い食いしないといいながら、すでにりんご飴買ってるしーーーーー!ww
モジャまでキター!歓喜!
シンコさんの迷子の放送バキムシャしてるwww
ファンファンまで登場してスペシャルな回でしたねー
本当に面白くてかわいいお話ありがとうございます
>>776
モジャはやっぱり乳くさかったんだw
毎回りんご飴を買うプミ巡査長
>>778
今日はえんどーの勝ち
張本さんが観戦に来てるね
プミピキ警察きてたー!!
みんなキャラ立ってて本当面白い
作家さん大作ありがとう!
>>776
モジャとママンもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
かわいいやらおもしろいやら、憂鬱になりがちな日曜の夕方に元気もらいました
作家さんありがとうでしゅ
>>迷子になったのはあんただワン
ポチ太郎のツッコミが的確すぎて泣けるww
プミのあいって返事とあはやま呼びがツボ
ピキちゃんソツがないけどプミのこと先輩として慕ってていい子だね
そうそう!ピキちゃんは本当にいい子
作家さんお話ありがとう
チーザイくんやモジャまで登場ですごい
おしりペンペンも好きだわ
ものすごくかわいくて面白かった!
プミがあやはま~て言うのめっちゃかわいいw
筒井康隆の
メタフィクションを彷彿とさせる
力作ですね
大好きです
プミピキお話 ありがとう~メルシーボークー
シン子さんと モジャくんママンが お話してる場面 好き~
作家しゃん、ありがとしゃん!
口も達者そうだ
リーちゃんは祭り終わっても例のふんどし姿でさw
ソイヤエッホ ソイヤエッホホ
三社祭の夢でも見ているのかな
りんご飴に囲まれてるとかかもね
「わーいりんご飴でしゅ たくさん食べしゅプミー」
「ピキー(そんなに食べたら虫歯になりましゅよ)」
キコキコキコキコキコ
ありがとうありがとう
仕事で見られなくて
きゃわわだ