プミピキ警察24時～今日は特別な日 その１
6月11日
ここはプミピキ署の署長室 任務を終えたプミは署長に言った
「署長、明日は私の誕生日なので休暇をとっていいでしゅか？」
「あら、そうだったわね いいわよ ﾊﾞｷｯ」
「それで、おねがいなんでしゅけどぉ、明日はプミが一日署長をやって白バイでパレードしたいでしゅ」
「それはダメッ、却下します」
「えー （小声で）ケチッ」
「なにかいいました？」
「い、いえなにも ﾌﾟﾐｰ」
「一日署長やパレードはあらかじめ予定を決めて申請しないとダメなのよ 交通規制もしなきゃだし それに一日署長はアイドルで足が長い子って相場が決まってます ﾊﾞｷﾑｼｬ」
「だから、そこは署長のコネでなんとか」
「ダメなものはダメッ そこまでいうなら明日も仕事してもらいますよ」
「えー、そんなあ」
6月12日
「誕生日なのに出勤になりまちたよ まったくあのきょたい署長ときたら ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
プミは着替えをしながらﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言った そして部屋の鍵を確認すると女子寮を出て、徒歩数分のプミピキ署に向かった
プミピキ署に着いたプミは署長室に向かった
コンコン♪
「しつれいしましゅ プミ巡査長ただいま到着しました ﾋﾟｼｲｨｨ」
既にピキ巡査は出勤していた
「ﾋﾟｷｰ（おはようございます せんぱい）」
「ふぁい、おはよう ピキしゃん」
シンコ署長は
「また寝ぐせ残したままきて、後でなおすのよ ﾊﾞｷﾑｼｬ」
「はぁい 今日誕生日なのに ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
「早速ですが、今日はプミ巡査長は一人で別の所に行ってもらいます 」
「ええー？」
プミピキ警察24時～今日は特別な日 その２
「はい、これが今日の予定表」
シンコ署長から渡されたプミの予定表には時間と立ち寄り先が何か所か書いてあった
「なんかきょうは行くところがいつもより多い気がしましゅが」
「スペシャルメニューよ ｳﾌﾌ」
「誕生日なのにこき使われてる気がしましゅ」
「何か言った？」
「何も言ってないでしゅ この予定だと署に戻って食堂でお昼食べる時間がない気がしましゅ ﾌﾟﾐｰ」
「お昼はその時に言うから連絡しなさい わかりましたか？」
「はぁい じゃ、行ってきましゅﾋﾟｼｲｨｨ」
やややる気のないﾋﾟｼｲｨｨなのであった
「水分はこまめに取るのよ ｵﾁｬｽﾞｽﾞｰ」
「ﾋﾟｷｰ（いってらっしゃい、せんぱい）」
パタン♪
「ふぅ、行ってくれたわ」
「ﾋﾟｷｰ（署長、本当は今日はせんぱいをお休みにする予定じゃかなったんでしゅか？）」
「最初は休暇を取らせてあげるつもりだったわ でも、昨日無理難題を言ってきたからつい…ピキ巡査にも迷惑かけたわね ごめんなさいね ﾊﾞｷｯ」
「ﾋﾟｷｰ（だいじょぶでしゅ 今日お休みするとせんぱいは浮かれて買い食いばかりしそうなので今日も仕事になったほうがよかったでしゅ それに小雅せんぱいやチーザイ警部たちも協力してくれるからだいじょぶでしゅ）」
「そうね 本当はプミピキ署を休みにしてもいいくらいだったけどそういうわけにもいかないしね」
「ﾋﾟｷｰ（やっぱり署長はお休みにするつもりだったのね）」
ピキの脳裏に全部おごらされる夢を見たことが蘇った
「食堂の準備はしてくれてるみたいだから、ピキ巡査はケーキを買いに行ってくれる？」
「ﾋﾟｷｰ（了解しました では行ってきましゅ ﾋﾟｼｲｨｨ）」
ピキもケーキを買いに出かけた
プミに気づかれまいと準備に走る署長たちと、そんなことはつゆ知らず誕生日をアピールしまくるプミ
さぁどんなパーティになるんだろうﾜｸﾜｸ
嬉しくて鼻水ｽﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞしちゃうね
