リーリーの長い七夕の日-2019/07/07(日)-彦星を探せ！ｴｯﾎｴｯﾎ

「さーさーのは　さらさら」
「シャンちゃん、七夕飾りはどう？」
「もうすぐ完成でしゅ。お母さんは笹寿司の用意をお願いしましゅ」
「わかったわ。笹寿司と笹団子と笹ケーキと笹ゼリー作るわ。うふふ　ｼﾞｭﾙﾘ」
「お父さんも何か手伝おうか？」
「お父さんは彦星さんを連れて来てくだしゃい」
「えっ、それはちょっと無理かなぁ」
「うえーん！お父さんがシャンの願いを叶えてくれましぇん！」
「いやっ、冗談だよ！大丈夫、お父さんが絶対彦星さん連れてくるから　ｱﾀﾌﾀ」
「よろしくでしゅ」
「う、うん(どうしたらいいんだー俺！フランスの小僧は絶対ダメだダメだ！うぉー困った！
班長どうしたらいい？
あっ、班長。年に1回、会えなくなった班長に会わせるってのもいいかもな。
ナイスアイディア俺！じゃ班長探しに行ってくるか。ｴｯﾎｴｯﾎ)」

ややっ！今何時？
リキ君見た後、休憩所でソフトクリーム食べてベンチで寝ちゃってた
急がなきゃ　ｴｯﾎｴｯﾎ

「ただいまー(消え入りそうな声)」
「おかえりなさい」
「シンちゃん、あのさ俺、シャンに彦星さんを連れてきてって言われて前班長を探しに行ったんだけど、いろいろあって結局見つけられなかったんだ」
「大丈夫よ、これ着て」
シンシンが青い浴衣をリーリーに渡す。
「シャンが待ってるわ、織姫さまがね」
シンシンはリーリーに浴衣を着させ、リーリーの背中を押した。
「シャン、あの、お父さんな、彦星さんを…」
「彦星さん！」
ピンク色の浴衣を着たシャンシャンがリーリーに抱きついた。
「シャン織姫！」
リーリーはシャンシャンを強く抱きしめる。
「お父さんが彦星さんでいいのか？」
「あい！お父さんが彦星さんでしゅ、シャン大好きだもん」
「シャン！ ｸﾞｽﾝ」
「お父さん、なんで泣いてるんでしゅか？
一緒にごちそう食べましゅよ、早く早く」
「うん。
(シャン、班長見つけられなくてごめんな。絶対見つけて、いつか会わせてやるからな。
そうだ！シャンが班長に会えますようにって短冊に書こう)」

リーリーの長い七夕の日おわり