ひとりきりのランウェイ24
~ある日の上野動物園~
「ねぇリーくん、夏になってお庭に出ないから太ったりしてないわよねぇ」
「えっ、突然どうしたの?シンちゃん」
「うんエッホエッホできないから、心配なのよ」
「も、もしかして僕の体の心配をしてくれてるの?」
「あっ、えっ?もちろんそうよニコッ(前の型紙でドレスを作ってるんだから、着れなくなったら大変!)」
「優しいなあ、シンちゃんは~もうっカンゲキ~」
「あら、そうかしらバキムシャ(私は総監督として、たくさん食べられるように鍛えておかないとね)」
つづく
ひとりきりのランウェイ25
~上野動物園パンダ舎深夜~
(そろそろシンちゃんとプミちゃんは寝たかなあ?じゃあ、いつもの始めようかな…)
リーリーは赤地に白い水玉のドレスに着替えた
もちろん赤地に白い水玉の大きなリボンを頭に付け、黄色のパンプスを履いた
(今日シンちゃんが太った?とかいきなり聞いてきたなあ…太ったらこのドレスか着られなくなっちゃうからな…コントロールしないとな…
ここで右手を上げて足をクロス、クルッと回ってスマイル!ニコッ!
ラララー♪ルルルー♪
さあ、ランウェイをカッコよく歩くわよ!
一番前まできたらキメのポーズ!ドヤァ!
ここは堂々とね
クルッとターン、またカッコよく歩いて~
ラララー♪ルルルー♪)
~その頃シンシンは
「ウーン飼育員さーんごはん、まだぁ?ムニャムニャ」
パチッ! ムクリ
(いつものが始まったわね もうすぐリーくんの誕生日、本当にランウェイを歩けるわよ…きっと喜ぶだろうなあ…喜ぶ顔は見られないけど私もとっても嬉しいわ
後でタンタンさんに聞こうっとウフフ)
つづく
シンシンって書いてますがシンコさんです
今日、夜の動物園で可愛いシンシンを見たら間違えちゃいました