プミピキ警察24時~新しい車両 その4
ドスドスドスドス
「わっ、地震でしゅかね?」
「ピキー(この揺れ方は地震じゃないと思いましゅよ)」
ほどなく店の奥から巨体の店員が体を揺らしながら戻ってきた
「ハアハアハアステッカー探してみたんだけど、今あるのは企業のロゴや競技系のだけだったわ 前は女の子向けのもあったんだけどね」
プミとピキは持ってきてくれたステッカーを見たが、欲しいと思うものはなかった
「うーん、イマイチでしゅね」
その時、ピキがひらめいた
「ピキー(先輩、ほら夏にいろんなカフェにいってステッカー集めたじゃないでしゅか あの中から選べばいいんでしゅよ)」
「そうでちた 宝箱にしまってるんでしゅ エヘヘ」
ピキは巨体の店員に言った
「ピキー(せっかく持ってきてくれたのにすみません ステッカーは自分達が持ってる分から選んではりましゅ)」
「そうね、お気に入りのがあればそっちがいいわよ ウフフ」
ステッカーはそれぞれお気に入りのを貼ることにした
「それで、自転車は警察用としてカスタマイズして欲しいと署長さんから言われてるので今日はサイズ確認で、お渡しは一週間後くらいになりそうなの 出来上がったらまた連絡しますね ニコニコ」
「カステラの自転車でしゅか プミー」
「ピキー(カスタマイズでしゅよ、先輩 了解しました)」
「あなた達の体では三輪車は不便でしょうが、もう少し我慢してね」
「あいっ、楽しみにしてましゅ ピシイィィ」
「ピキー(よろしくお願いしましゅ ピシイィィ)」
キコギコガッタン
あの巨体の店員、三輪車などといったわプミーとか言いながら二人は自転車店を後にした
「そういえば、署長からもらったおまんじゅうがありまちたね」
「ピキー(公園のベンチで少し休憩でしゅ)」
公園のベンチに座った二人はポシェットからおまんじゅうを出した
プミピキ警察24時~新しい車両 その5
ガサゴソ
二人はポシェットの中のおまじゅうを出した
「ややっ、おまんじゅうがたいらになってましゅ」
「ピキー(先輩、ポシェットの上に座りまちたね)」
「そうかもしれないでしゅ プミー」
ふと見ると向かいのベンチに一人の男の子が座って少ししょんぼりしていた
「ピキー(先輩、あの子は)」
「ややっ、乳くさいモジャでしゅ おーい」
モジャと言われた男の子は二人に気が付いた
「あ、ボンジュール かわいいマドモワゼルたち」
モジャは二人が座ってるベンチに一緒に座った
「やあ、乳くさい男子 お久しぶりでしゅ」
「ピキー(こんにちは お母さんも一緒でしゅか?)」
モジャは言った
「もうボクは乳くさくないよ このまえインディペンデントしたんだ 今回は一人で日本に来たんだよ」
「い、インベーダーでしゅか? プミー」
「ピピキー(違いましゅよ インディペンデントは独立、モジャくんは独り立ちしたんでしゅよ おめでとうでしゅ)」
「とりあえずじりつできておめでとう、モジャ ピキしゃん、なんんでも知ってるんでしゅね」
「ピキー(ピキペディアでしゅ)」
「ありがとう ママンから世界を見てきなさいと言われて航空券を渡されてそれで日本に来たんだ」
「プミー スケールがちがいましゅね」
「ピキー(お母さんもそうやって気持ちの整理をしてるのかも知れましぇんね ボソ)」