ばあばの純愛20
パッ
「あっ、電気がついたね」
「明るいでしゅ」
「…あの光はまた見えなくなってしまったわ」
「本当でしゅ、どこに行っちゃったんでしゅかね プミミ?」
「きっとまだ側にいてくれてるよ さあ、元の車両に戻ろうか」
トコトコトコ
ウィーン
トコトコトコ
ガタンゴトン ガタンゴトン…
「あっ、トンネルを抜けるのかな?明るくなってきた!」
ゴゴゴォォォーーーッ
急に視界が開けてきた
「ここは地下じゃなかったのかしら?車掌さん」
「ここは地下ですよ 正確に言うと地球の中心に近い、深い深いところです」
つづく
ばあばの純愛21
ギエーギエー バッサバッサ
「でも、お空がありまちゅよ 大きな鳥さんが飛んでまちゅ」
プミは上を見上げて言った
「わかった!ここは大きな洞窟なんだね 空に見えるけど、きっとずっと上に天井があるのかな?」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
いつの間にか線路は木製の高架になっていて、列車はずっとずっと上の空?の近くを走っていた
ザザーッ ザブーン…ザザー…
「おとうしゃん、下も見てぇっ!大きな水溜まりでしゅ!プミーッ!」
「本当だ!もしかして、これは?…」
リーリーが新星を見つめる
「ビーリーちゃん、これはきっと海よ…私も詳しくないけれど…ねぇ車掌さん」
「そうです 世の中にはまだまだ不思議なことがありますね」
つづく
ばあばの純愛22
「…車掌さんのお顔のように?プミミ?…ボソッ」
「シッ!プミちゃん!」
「何かおっしゃいましたか?」
「ビクッ いいえ、何でも!」
「コソコソ…だって、光るおめめしか見えないでしゅ」
「コソコソ それは触れちゃいけない気がするんだよ」
「コソコソ そうなんでしゅか…ふぅん」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
海の上の線路を列車は進んでいく
周りには小さな島々が所々に浮かんでいた
「車掌さん、もう黄泉の国は近いのかしら?」
「もうひとつ駅に停車して、その次が終点の黄泉の国駅になりますよ」
「そう…」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
つづく
>>328
シャンちゃん、実は車掌さんはね…ウフフひみちゅでしゅ
楽しいお話ありがとシャンです
続きを楽しみにしてましゅ
物怖じしない勇敢なプミちゃん
初めて見る世界にお目目開いてお鼻も開いて「うわぁ」ってキラキラしてる姿が浮かぶよー
今日もお話ありがとしゃんです
どんどん黄泉の国に近づいてきてドキドキ…
続き楽しみに待ってます!
空気感が伝わってくるみたい
続き楽しみにしてます