~ここは浜家の大きなリビング~
桃浜が雑誌を見ながら何やらため息をついている
桃浜「はぁ~」
雑誌をめくりながら桃浜は頬杖をついた
桜浜「なーにため息なんてついてるのー!」バシッ!ドスンッ!
桜浜は桃浜の背中を叩き、大きな音を立てて隣に座った
桃浜「ちょっと痛いわよー!」
桜浜「アハハ ごめんごめん!で、何見てるの?」
桃浜「えっとね…笑わない?…実は、月月くんにバレンタインのチョコをあげようかなぁって思って… 」
桜浜「あー!あのイケメンの月月くん?!バレンタインのチョコあげるんだー!いいねー!」
桃浜「ちょっと桜浜、声が大きいよ…お父さんに聞こえちゃう…」
桜浜「ごめーん!それで何を悩んでるの?」
桃浜「んーとね、初めてのバレンタインだし、できれば手作りしたいなって思ったんだけど、私お料理は得意だけどスイーツは作ったことないから自信なくて…」
桜浜「それなら私に任せてよ!スイーツ作りは得意なんだから!」
桃浜「桜浜、教えてくれる?」
桜浜「もちろん!材料書き出して、明日買い出し行こうよ!それで試作品作ってみようよ!」
桃浜「桜浜、ありがとう!わぁ、明日作るの楽しみだなぁ ウフフ」
桜浜「で?桃浜は月月くんのどこに惹かれたの?キカセテー」
桃浜「えー話さないとダメ?んー恥ずかしいなぁ…あのね…クリスマスの日に月月くんが会いに来てくれたでしょ?
その時に将来の夢を話してくれてね」
桜浜「うんうん ニコニコ」
桃浜「月月くんのおばあちゃまの英英さんは子どもの頃、天敵に追われて木の上に逃げて助かったんだって。
でも天敵がいなくなった後も警戒して中々降りなくて、衰弱してしまった英英さんは、お医者さまの治療で一命を取り留めたの。
だから、月月くんは、傷ついた野生のパンダさんを治療するお医者さまになりたいんだって話してくれたの」
桜浜「わー!素晴らしい夢ねぇ」
桃浜「でしょ?ウフフ
そんな夢を持ってる月月くんが素敵だなぁって思ったの」
「うーんなるほど、そうだなぁ、お医者さまになるには、今から勉強をしっかり頑張らないといかんなぁ ウンウン 」
「そうねぇ、夢を叶えるには努力しないといけないわねぇ オチャ コポコポ」
桃浜「!!?」
「お医者さまってKing & Princeみたいにカッコいいのかなぁ?」
「さいひん、わからないでしゅ」
桃浜「ちょっと!なんで皆いるのよ!って、いつの間にいたのー!?」
永明「いや、結構前からいるぞ。クリスマスの日ってところからかな? フハハ」
良浜「そうよ。居たけど、桃浜お話に夢中で気付かなかったのね ウフフ」
結浜「やっぱり、Snow Manみたいにカッコいい方がいいかなぁ」
彩浜「…ちゅるちゅる…たべたいでしゅ」
ワタシノハナシヌスミギキシナイデヨー! ヌスミギキジャナイヨナァ?ラウチャン ソウデスネェ ウフフ ヤッパリ キングアンドプリンスガイイカナァ チュルチュル タベルデシュ ワイワイ ガヤガヤ
桜浜「大家族のうちに内緒事はムリなのよねぇ ヤレヤレ」
大きなこたつを囲んで、家族みんなでワイワイガヤガヤ。
大家族浜家の団らんはこうしていつも賑やかに始まります。
~~リビングの隅で…~~
永明「あー寂しいなぁ。誰もワシにチョコくれへんのか…」
チョンチョン
永明の腕を誰かがつついた
永明「ん?ああ彩ちゃんかぁ、どしたん?ん?」
彩浜「さいひん、おとうしゃんにちょこあげるの」
永明「おぉー!彩ちゃん、お父さんにチョコくれるんかー!!ありがとうありがとう!彩ちゃんは優しいなぁ シミジミ…」
永明は彩浜を膝の上に乗せて、目を細めて頬ずりした。
彩浜「ショリショリしゅるでしゅ キャッキャッ」
永明「くすぐったいかぁ。もっとショリショリしちゃうぞー!」
ホオズリ スリスリ キャッキャッ!サイチャンノ チョコタノシミダナァ オトウサン ナミダガデチャウヨ
かわいいお話ありがとです ちゅるちゅるかわいい ジャニオタ結ちゃんかわいい
お話ありがとしゃん
永明さんニヤニヤしながら聞いてたのね
浜家のリビングはいつも賑やかでほっこりしちゃう
結ちゃんのお部屋にはKing & Princeのポスター貼ってあるのかちら
結ちゃんてジャニオタの設定なんだw
リリコしゃんには美パンのお姉さんがいるじゃないの
女の子のたくさんいるおうちは華やかで楽しげでいいなぁ
ジャニーズ大好きの結ちゃんはお姉ちゃんたちみたいな恋のお話はもうちょっと先かな?