~バレンタインデー その1
今日はバレンタインデー
奥さんのシンコさんはいつも通りお仕事です
「じゃあ、いってくるわね リー君、シャン、お留守番お願いね 夜はスナックシンコに行ってね ウフフ」
「はい、いってらっしゃい シンちゃん」
「ママ、いってらっしゃい」
「さてと、洗濯物干したらパパは庭いじりをするからね シャンは勉強するんだよ」
「あいっ ねえ、午後小雅ちゃんとピキとお出かけしていい?」
「いいけどどこに行くの?」
「パンソーにいきましゅ」
「買い物するときはよく考えて買うんだよ」
「うん、だいじょぶ」
そして午後
ピンポーンバキムシャプミプミ♪
「こんにちは シャンちゃんいますか?」
「こんにちはでしゅピキー」
「ああ、小雅ちゃん、ピキちゃんいらっしゃい ちょっとまってね シャン、小雅ちゃんとピキちゃんがきてくれたよ」
「あーい えーとポシェットポシェット あったここ ねえ、パパハンカチ知らないでしゅか?」
「ああ、リンゴ飴でベタベタになっていたから洗っておいたよ はいもうかわいたよ」
「ありがとシャンでしゅ おまたせちまちた」
シャンはきれいになったお気に入りのハンカチをリンゴ型のポシェットに入れました
お財布もちゃんと入ってます
「小雅ちゃん、ピキちゃん、シャンが無駄遣いしないように気を付けてやってね」
「はい、任せてくださいリーおじさん」
「おっちゃん、まかしときーなピキー」
「今日は何を買いに行くの?」
「今日はバレン…ぬぐぐぐぐ」
「ピキー(それいったらあかんて)」
シャンがバレンタインと言いかけたのを、ピキは慌ててシャンの口をふさぎました
「春柄のかわいい雑貨が入ったみたいなので見に行くんです」
小雅がフォローした
「そうか 気を付けてね」
「はーい」
3人は元気よく返事をすると家を出ました
「ふぅ、あぶなかったでしゅ プミー」
「ピキー(それはこっちのセリフやわ)」「
「リーおじさんにはサプライズなんだから ウフフ」
3人はおしゃべりしながらパンソーに向かいました
~バレンタインデー その2
パンソーに着いた3人
3人は広い店内の中、バレンタインコーナー目指して行きました
「この前小雅ちゃんちで作ったチョコレートをパパとじいじに送りたいんだけど、かわいくラッピングしたいでしゅプミー」
「そうね どれがいいかしらね」
「うちもおとんにチョコ送るねん どれがええかなー」
「ねえ、シャンちゃんこの箱はどう?」
「わああ、かわいいでしゅ」
「こっちにもかわいいのあるでー」
「わああ、これもいいでしゅねプミー」
チョコレートを入れる箱は小雅ちゃんとピキが選んでくれたのにしました
ラッピング用紙もそれぞれ違う柄のを選びました
ピキもお父さんに送るチョコレートのラッピング用紙を選びました
「あ、そうだ これも買いましゅ」
シャンはもう一つ、小さい箱を選んでかごに入れました
みんなそれぞれの会計をすませたあと、小雅ちゃんの家に寄りました
「ただいまー」
「こんにちわでしゅプミー」
「おじゃましましゅ」
「いらっしゃい シャンちゃん、ピキちゃん」
小雅ちゃんのお母さんはにこやかに迎えてくれて、カルピスと手作りクッキーを用意してくれました
3人はわいわいいいながらラッピングを始めました
「あ、おばちゃん、ママが夜ぱーちーをするから双子ちゃんと一緒にスナックシンコにどうぞといってまちた 双子ちゃんが寝られる場所は作ってありましゅよ」
「おやそうかい ありがとう じゃあちょっとつまめるものを作っておくわね」
小雅ちゃんの双子の弟たちが寝てる間、小雅ちゃんのお母さんは手際よくおつまみを作って容器に入れてました
そして夕方、シャンはリーパパと一緒にスナックシンコに行くために家に帰りました
ピキは結おねえさんが迎えにきて、夜またスナックシンコで会う約束をして別れました
~バレンタインデー その3
日が暮れ始めた頃、スナックシンコでは仕事を終えたシンコさんが準備を始めていました
カランコロン♪
「ママ、パパを連れてきましたよプミー」
「シンちゃん、お仕事お疲れ様 今日は何かあるのかい?」
リーパパはシンコさんにきいてみました
「ウフフ、今日はバレンタインでしょ あとでおとうさんもきてくれるわよ」
「あ、そうか バレンタインだったか 忘れてたよ アハハ」
リーパパはちょっとおおげさに言ってみました
「パパ、ほんとは期待してるんじゃないでしゅか?ウフフ」
「さあ、どうだろうね」
リーパパは昼間シャン達がパンソーに出かけた理由を何となくわかっていました でも気づかないフリをしてるのでした
「シャン、ちょっと手伝ってくれる?」
シンコさんはシャンをよびました
「あいっ」
「ちゃんと用意できた?」
「うん、昼間パンソーで箱とラッピング用紙を買って小雅ちゃんちで包んできまちたよ 小雅のおばしゃんもきてくれるって」
「そう、よかったわ 小Y頭さんも気分転換になってくれたらいいなと思ってお誘いしたのよ」
カランコロン♪
「こんばんは お誘いありがとうございます」
「こんばんはでしゅピキー」
「いらっしゃい、結ちゃん、ピキちゃん」
「ほい こんばんは」
「あ、じいじ いらっしゃいでしゅプミー」
「こんばんは お言葉に甘えて双子も連れてきたわよ これ、あわてて作ったんだけどよかったらどうぞ」
「こんばんはぁ」
「いらっしゃい 双子ちゃんは奥で寝られるようにしておいたわよ おいしそうなおつまみね ありがとうウフフジュル」
「こんばんは 煮卵作ってきたわよ」
「いらっしゃい、キョウコさん ありがとうウフフ」
「コンバンハ オサソイアリガトウゴザイマス イチゴケーキツクッテキマシタ」
「こんばんは お招きありがとうございます ケーキは坊ちゃんが全部作ったんですよフォッフォッフォッ」
「いらっしゃい、チーザイ君、ポールさん みんなでケーキを食べましょうねウフフジュル」
こうして賑やかなパーティーが始まりました
~バレンタインデー その4
みんなでおしゃべりや食事をしたりして楽しい時間を過ごしました
「シャン、そろそろパパとじいじにチョコを渡してあげたら?」
「あいっ」
シンコさんに言われてシャンはリーパパとじいじに手作りチョコを渡しました
「パパ、じいじ、これシャンが作ったチョコでしゅ よかったら食べてね」
「ありがとうシャンちゃん」
「おう、シャンちゃんが作ってくれたのかい 食べるのがもったいないのう」
二人が箱をあけるとかわいいハート型のチョコレートがいくつか入ってました
さっそく食べてみました
「シャンちゃん、おいしいよモグモグ」
「おいしいのぅモグモグ」
「よかったでしゅプミー」
「私からのチョコもあるのよ 後でお渡ししますねウフフ」
「ありがとうシンちゃん」
「おお、シンちゃんもありがとうの」
そしてリーパパはシンコさんにそっといいました
「シンちゃん、それから」
「わかってるわ、あの子の分のチョコも用意してあるわよ」
「そう、よかった」
それはシャンのお兄ちゃんの分のチョコレートでした
シンコさんは毎年用意しています
そして今年はシャンもお兄ちゃんへのチョコレートを用意しました
そのチョコレートはパンソーで買ったかわいい小さな箱に入れました
「おにいちゃん、受け取ってくれるかちら」
シャンは一旦家に帰った時に小さな箱に入ったチョコレートをベランダにそっと置いてきました
カードもそえておきました
「おにいちゃん、シャンのてづくりチョコレートです よかったらたべてね」とメッセージを書いて
そして翌朝、シャンがベランダに出るとチョコレートが入った箱とカードはなくなっていました チョコレートが置いてあった場所にはハートの形の小さな石が置いてありました
手に取り、太陽に向かってかざすとキラキラしました
「わぁ、きれいでしゅ」
シャンはその石はおにいちゃんが置いてくれたんだろうなと思いました
そして、その石をお気に入りコレクションの箱に入れました
「おにいちゃん、またお話ししようね」
おわり
>>971
かわいくて素敵なお話が2つも!!
みんな幸せなバレンタインを過ごしたみたいでこちらまで嬉しくなりました
作家さんたちどうもありがとう
朝からぴえん
素敵なお話がたくさんきてた!
作家さんたちありがとう
>>971
お兄ちゃんへのチョコ…泣けた
ハート型の小石はずっと宝物だね
泣けまちた
朝から泣いた。。素敵なお話ありーりーです
もうすぐ1000取り合戦始まるかな??
作家さん達はじめ、このスレの人たちはみんな優しいんだろうなっていつも思います
これで涙をふきんしゃい(例の画像)
雑ぅ!w
とても良かったです ありがとう