おちごと日記-2020/03/19(木)-うっかりホワイトデー　その５〜その7

うっかりホワイトデー　その５

しばらくしてみんなが注文した料理をシンコさんが運んできました
「はい、おまたせ　オムライスからね　ｳﾌﾌ」
ｺﾄﾝ
オムライスにはケチャップでパンダの顔が描かれていて、みんなの似顔絵になってました
「わーい、シャンのお顔でしゅ」
「私も美人に描いてあるで　うれしいなー　ﾋﾟｷｰ」
「美人に描いてアルね　ｳﾌﾌ」
「はい、こちらのお客様もどうぞ」ｺﾄﾝ
シンコさんはリーパパの前にオムライスを置きました
リーパパのオムライスにもパンダの顔が描いてありましたが、なんとなく怒ってる顔のように見えました
「なんかパパのオムライスのパンダしゃん、こわそうな顔をしてましゅね」
「どれどれ、ほんまや」
あやはまものぞきにきました
「もし、うちのおとんがホワイトデーのお返しを忘れたら大変やで　おかんやねえねたちから総攻撃や　ﾋﾟｷｰ」
「ばあばも強そうアルね　ｳﾌﾌ」
「永明ニキ、大変そうだ」
リーパパは永明さんに同情してました
「さあ、冷めないうちにみんなで食べるアルよ」
「あいっ」
「いただきまーす」
「おいしいアルね」
「シンちゃん…」
リーパパはどうすればシンコママの機嫌が直るのだろうかと思いながらオムライスを食べてました
ロウロウはオムライスのあと、キーマカレーとサンドウィッチをﾆｺﾆｺしながら食べました
「私の元気の素は食べること 美味しいものを食べてる時が幸せアルよ　ｳﾌﾌ」

うっかりホワイトデー　その６

みんなの食事が終わったタイミングでシンコさんは飲み物を持ってきました
「はい、おまたせ　シャンはリンゴジュース、彩ちゃんはオレンジジュースね」
「わあい、おリンゴジュースでしゅ」
「ありがとう　シンコおばちゃん」
「それからロウロウちゃんはぱんだモカオレ、こちらの方はぱんだオレね」ｺﾄﾝ
「シェイシェイ」
「あ、ありがとう」
ぱんだモカオレとぱんだオレにはふわふわの泡の上にパンダの顔が描いてありましたが、リーパパのぱんだオレの顔はすっぴんシンコさんの顔になってました
「シンちゃん…」
「（ちょっとやりすぎたかしらね　ｳﾌﾌ）」
「パパのパンダしゃん、お目目がつりあがってましゅ」
「シンコおばちゃん、相当な怒っとるな」
「まあ、個性的で面白いアルよ　写真に撮っていいアルか？」
「う、うん　いいよ」
「じゃあ、みんなの飲みものをこっちに並べるアルよ」
みんなの飲みものを寄せてロウロウは写真を撮りました
「このぱんだモカオレ、お友達に自慢するアルよ　ﾆｺﾆｺ」
続いてシンコママは小皿に乗ったアイスクリームを持ってきました
「これね、店長からのプレゼントよ　ｳﾌﾌ」
「わあー　アイスクリームでしゅ」
「これなら胸毛についても色が同じだからわからへんな」
「ちゃんとお口拭くアルよ」
「あとで店長さんにお礼を言っておくよ」
みんなでわいわい言いながらアイスクリームと飲み物を楽しみました

うっかりホワイトデー　その７

アイスクリームも食べ終わり、リーパパは言いました
「じゃ、僕たちは帰りますね　ロウロウちゃん、しばらく東京にいるの？」
「はい、今夜はパンダの部屋のホテルにおばちゃんと泊って明日は白浜に行くアルよ」
「そうか、永明さん、良浜さんによろしく伝えてね」
「了解アル」
シャンはオリジナルグッズに目が止まりました
「パパ、あそこみていい？」
「いいよ　何か欲しいものある？」
「んとね、ステッカーほしいでしゅ　ﾌﾟﾐｰ」
「じゃあそれをホワイトデーのプレゼントにしようか？」
「あいっ」
シャンはステッカーを買ってもらいました
ロウロウとあやはまもグッズを見ました
「どれもかわいい～　ﾋﾟｷｰ」
「おばちゃん、このバッグかわいいアルよ」
「せやな」
ロウロウは自分用とあやはま用にバッグを買いました
リーパパは店長さんにアイスクリームのお礼を言ってお会計をしました
シンコさんがレジをしていました　そしてリーパパにメモを渡しました
「これ、夕食の材料　帰りに買っておいてね」
「うん」
リーパパとシャンはロウロウとあやはまにあいさつをして店を出ました
「シャンちゃん、ママに頼まれたお買い物をしてから家に帰るよ」
「あいっ」
「さて、買う物は何だろう」
リーパパがメモを見ると食パン、牛乳、いくつかの野菜と書いてあり　少し下のほうに
「できればカフェコムサのケーキ　ホールで1個」
と書いてありました
「シンちゃん…でもこれで許してもらえるならいいか」
お財布には少し痛い出費ですが、リーパパはケーキをお詫びとして買うことにしました
その頃、シンコさんは
「リーくんには痛い出費よね　ケーキ代は後で払ってあげなきゃね　ｳﾌﾌｺﾞｸﾘ」
と思っていたのでした

おしまい