~文豪缶詰プラン 御徒町力男編 その7
「あら、すっかり長居してしまったわ お仕事中にすみません」
大女将が言った
「いえ、こちらもいろいろお話できて楽しかったです」
「では、私どもはこの辺で ポットのお湯を替えておきますね ウフフ」
「ありがとうございます」
大女将、若女将、番頭の3人は持ってきた竹や笹を片付け始めた
心なしか、持ってきた量よりだいぶ減ってる気がした
「その、小さめの竹をひとつもらっていいですか?」
「ええ、もちろん どうぞお好きなのを選んでくださいね」
私は竹と笹をひとつずつ選んだ 少しでもかぐや姫のイメージになればと思ったのである
「では失礼いたします」
「しつれいしましゅ」
竹と笹を持った若女将と番頭が先に部屋を出て、ポットを持った大女将が一礼して部屋を出ようとしたが、ドアのところでつかえた
「あ、あら?ドアの調子が悪いのかしらね」
「オオカミ、ちがいましゅ」
「ピキー(体斜めやで 斜めにして出るんや)」
「あ、そうだったわ どうも~ オホホ」
パタン ドスドスドス
私は再びノーパソに向かった
外からは鳥の鳴き声が聞こえる
静かな時間が流れいく
作業はまあまあはかどっていた
その時だった
デンワヤデ~♪
スマホの着信音が鳴った これは永明プロデューサーからの電話だ
「はい、もしもし」
「リー坊、どや、進んどるか?」
「はい、まあまあです」
「そか よかった」
「ちょっと環境を変えました 静かなところなのではかどりそうですよ」
「ほう、どこにおるんや」
「プミピキ旅館というところです そこの文豪缶詰プランが空いてたので申し込んだんですよ あ、大女将が竹取物語のポスターを見せてくれました」
「あー、あそこか あそこの大女将はよくしてくれるからね、ポスター持って行ったんや」
「大女将から伺いました 部屋は2階の笹の間です」
「そうか 頑張れよ あ、そうだちょっと見てもらいたい画像があるんや 送ってええか?」
「はい、送ってください」
「ほなあとで送っておくわ」
プチッ
暫くして、永明プロデューサーから画像がスマホに送られてきた
ん?これは?
何が送られてきたのか気になるーー!
竹が減ってるw大女将さては
ピキ助の体斜めのツッコミも笑った
続きも楽しみです
画像気になるーw
ドアにつっかえる大女将やら永明Pからの着信音やらww
画像なんだろ~気になる
体斜めやでbyピキ
吹いた