ポムポム上野　その７-2020/06/08(月)

【ポムポム上野　その７】

滑り台の疲れもあって、あっと言う間に夢の中へと誘われたプミ子

そこへ
ピンポーン
ピンポーン

インターフォンが乱暴に連打された

ややっ！急いで出ないとピキ美ちゃんが起きてしまいましゅ
ちょっと短い足を器用にもつれさせながらインターフォンに辿り着いた

「…あい、どちりゃしゃまで・・・？」

「ﾍｲｲｲｯ！遅くなりやした！ﾌﾟﾐﾋﾟｷ寿司でやんす！ご注文の大将おまかせ、オレンジづくしお届けにまいりまちた！」

あぁん？お寿司？オレンジ？頼んでないし！！

豆絞りのねじり鉢巻きをした大将と思しき威勢の良い丸顔の後ろでは、

「ｱ､ｼｬﾃ､ｱ､ｼｬﾃ､ｼｬﾃﾊﾅﾝｷﾝﾀﾏｽﾀﾞﾚｰ」
何故か、ちょっと落ち着きのあるちっこいお弟子さんが巻きすをもって大声で歌っているのが見えた

「・・・絶句でしゅ・・・」

オレンジも南京玉すだれも夢だ　悪夢を見ているんだ　オレンジなんてロクなことはない

「もうちわけごじゃいましぇん、こちらではお願いしておりましぇん！ﾌﾟﾐｰ」ﾌﾞﾁｯ
勢いよくインターフォンを切ってピキ美の元へ戻っていった

それにちても、今日は間違いのｳｯｶﾘｼｬﾝが多いでつね
プミ子はあと少し、ピキ美ちゃんとお昼寝しまつよ　ｽﾔｽﾔ