~ベビールームのウタ先生とおちびさんたち~5
「ベビールームのとある秋の1日」(4)
お昼ごはんを食べ終えたおちびさんたちは、「ごちそうさま」のご挨拶をして、ウタ先生に手伝ってもらいながらお昼寝の準備をし始めました。
お顔とおててを洗って、歯を磨いて、パジャマにお着替えして、さあお昼寝です。
「みんな、おやすみなさい」
「おやちゅみなしゃい!!」
お昼寝お布団に横になると、ウタ先生が毛布を丁寧に掛けていくのですが、
今日はみんなお芋掘りで疲れたからか、横になると、すぐにこてんと眠ってしまいました。
グースースピー…スヤスヤ…
ウタ先生は、みんなが寝ている間に、お昼ごはんの片付けや今日あったことをお母さんたちに伝えるために連絡帳を書いたり、おちびさんたちがお昼寝から起きてからの準備をしたり大忙しです。
そして、ひと通り仕事が終わったら、アールグレイの紅茶を淹れて、ほっと一息つくのが楽しみです。
アールグレイのベルガモットの香りが、疲れを癒やしてくれます。
紅茶を飲みながら、おちびさんたちの寝顔を眺めて、今日あったことを思い返すのがウタ先生の至福の時間なのです。
「うふふ。今日はみんな張り切ってたわねぇ。美味しそうにたくさん食べてたし。ミミズは怖かったけれど、お芋掘りに連れていってよかったわ。あんなに喜んでくれたんだもの。ウフフ……ふわぁ~ぁ。。」
…ウツラウツラ……スヤァ…
ウタ先生も疲れて眠ってしまいました。
…ウフフウフフ…クスクスクスクス…
(しーっ!…だよ…)
(うん…ウフフ…)
しばらくすると、おちびさんたちはいつのまにか起きてきて、ウタ先生がソファにもたれて眠っていることに気付き、周りに集まりました。
みんなは顔を見合わせて、こくんとうなずき、フブキくんが代表してウタ先生に毛布をそっと掛けてあげました。
それからみんなは、おのどが渇いていたので、ウタ先生がローテーブルの上に用意してくれた取っ手付き哺乳びんマグを両方のおててで持って、小さなお椅子に座り、麦茶をこくんこくんと静かに飲みはじめました。
コンコン
「こんにちは…おやつとおうちへのお土産持ってきました…」
まだみんながお昼寝しているかもしれないと、カーラ夫人が静かに声を掛けて、そっと部屋に入ってきました。
「あら!まあ、まあ。ウフフ、ウタちゃん疲れが出たのねぇ」
パタパタパタ…
(しーっ!…)
(しーでちゅよ…)
みんなは飲んでいた麦茶を慌ててローテーブルに置くと、カーラ夫人の周りに走り寄って、口元に指を当てて真剣なお顔で、静かにしてくださいとお願いをしました。
「(しー!ね。分かったわ。じゃあ、ウタ先生がお休みしている間に、パジャマお着替えしましょうね)」
「(はーーい…)」
みんな、ウタ先生を起こさないように小声で話しました。
カーラ夫人に手伝ってもらいながら、おちびさんたちはパジャマを脱いで、それからカーラ夫人のお手本を見ながらパジャマをたたむのも小さなおててでやってみました。
「(んしょ…んしょ…パオン)」
「(おれ、じょうずにできるもん)」
「(ホウ、いちゅもおてつだいするからできるで…)」
「(ふうも…ふうも…おりがみおるからできるでしゅ…)」
少しくらいクシャクシャになったって、赤ちゃんたちが一生懸命やったんですから、上出来です。
みんながパジャマをたたみ終わったころ、
「うぅ~ん。。」
と、ウタ先生が伸びをして起きました。
「あらやだ!わたしったら居眠りしちゃっていたのね」
おちびさんたちは、それに気付いてすぐさま走り寄っていきました。
「ウタしぇんしぇ!みて!みて!これ、おれがたたんだんだよ!」
「ぼくも!はじめてたたんだの! パオン」
「ホウ、うまくたためたとおもうんよ」
「ふうも、ふうも、たたんだでしゅ」
「あらまあ!みんな上手に出来たのねぇ!」
「ウフフ みんな、ウタ先生がお休みしている間、とっても良い子にしていたのよね」
「カーラ夫人、ありがとうございます!そうなのね!みんな良い子にしていてくれたのね。ありがとう」
ウタ先生はおちびさんたちのほわほわの頭を愛おしそうに撫でながら言いました。
つづく
ベビールームのつづききてたーーー
ほんっとかわいい
私もほわほわの頭なでなでしたいなー
可愛いーー
帰宅中に保育園の前通ってるけど、よちよち歩きの子とかハイハイしてる赤ちゃんが見えて思わずこの子たち思い出すw
今日も可愛すぎて涙が出そう
みんな自分でパジャマたたんで偉いねぇ
ウタ先生のお手伝いしながら私もこのベビールームで働きたいよ~
一生懸命たたんだパジャマかわいいだろうなあ