サン坊の夢 ~ベビとバブをおぶって~その5
ベビバブを送り届けたサン坊アル坊達をプミピキ工務店入口から見届けたリーリーは、一旦帰宅して午後のおやつタイムの仕込みに取り掛かろうとしていました。
玄関で何気なく、姿見に映る自分の姿を見たリーリーは、違和感を感じて……
「はっ、お耳が…黒いままだった~ クシクシ」頭を抱えてしまいました。
以前、プミピキ堂へ人気アイドル「トリプル☆P」のブロマイドを買いに行ったリーちゃん。そこで偶然、お忍びでお買い物に来ていた「上野の平らな母」さんと遭遇したのです。
「あら、あなたはかの有名な上野動物園の…」
「ははははははい。ジャイアントパンダのリーリーと申します。失礼ですが、あなたはもしかして…上野の平らな…」
「いかにも、わたくちが上野の平らな母 でしゅ。あいにく今日はオフゆえ、道具は持っておりましぇんので占いはできましぇんが… そうでしゅ!ガサゴソ、このブロマイドを差し上げましょう。のち、何かお役に立つ日が来るかもしれましぇん。では、失礼いたしましゅ」と、何故かイコロさんのブロマイドをいただいたのでした。
その時のブロマイドを参考に、完璧にイコロくんに変装したつもりでしたが、まさかまさかのお耳キャップ付け忘れという、おっちょこちょいなリーリーでした。
その頃、プミピキエステサロンでのシンコさんは、全身くまなくマッサージしてもらい、超リラックス(あまりの気持ちよさに、高いびきでお昼寝してしまったことは内緒です)。
サービスで頬毛トリートメントのしぇじゅ、せじゅちゅを受けておりました。
「先輩、頬毛トリートメントって忘れがちやけど、パンダにとってほんま大事ですよね」
「あい。頬毛をサラサラなびかせてこそ、真のトップパンダでしゅ。今回はプミピキ工務店の親方からのご依頼で、たっぷりサービスするようにとのことでしゅので、ピキしゃんお願いしましゅよ」
「頬毛トリートメント、うち得意やねん。任せてください」
「プルもなにかおてつだいしましゅ」
「ありがとう、じゃプル子は得意のハイハイリンパマッサージ頼むな」
「あい。プルのとくいわざでちゅ」
「ふわぁぁぁぁ~!久しぶりによく眠ったわ ニコニコ」
「おや、シンコさんお目覚めでしゅか。よくお眠りでちたよ」
「ありがとうございます。双子が生まれてから慌ただしかったので、すっかりリラックスできましたわ。あら、頬毛がサラサラツヤツヤ」
「プミピキ工務店への親方から、今日はシンコさんをよーおもてなししといてな、って頼まれてん。ゆっくりできたみたいで良かっです」
「よかったでちゅ プルプル」
「あっそうそう、そろそろお昼でしょう?今日は皆さんとランチしようと思って、お弁当こしらえてきたの。良かったら一緒に食べませんか?\トクセイゴダンオジュウドーン!/」
「ええっ、いいんでしゅか プミー」
「ええのん?シンコさん」
「ええのんでちゅか プルプル」
「みんなで食べると美味しいじゃない。いつもお世話になってるし」
「ではわたくち、おちゃをいれてきましゅ」
「うちはテーブル片付けてくるわー」
「プルもテーブルふきふきしまちゅ」
こうして、シンコさんとプミピキプルちゃんでキャッキャウフフのランチタイムを過ごすのでした。
その頃リーリーは、自分のお昼ご飯をササッと済ませて、午後のおやつタイムの仕込みに勤しんでいました。
続
プル子ちゃんのハイハイリンパマッサージが可愛すぎるし上野の平らな母www
なんだかいなしゃんに通じるものを感じます
シンコさんを囲んでの和やかなランチタイムからの続きが気になります
>>297
施術って言えてないw
さすがはシンコさん、リラックスデーなのにちゃんと早起きしてお弁当を作ってたんだね
特製五段お重、私も一緒に食べたい
パンダさん達の頬毛はお手入れのたまものなのねw
イコロさんのプロマイド素敵です
ハイハイリンパマッサージ私も受けてみたい!
うわーん、色んな過去のお話のエッセンスが散りばめられていて大好きな世界!
こんばんは、ラミネートです。
お読みいただき、コメントもありがとうございます。
早く投稿しないと忘れちゃう…と思い投稿だけさせていただきました。 イコちゃんの変装をするのに…プロマイド!登場の仕方が不自然…そうだ!平らな母さんに「のち役立つでしょう」と言われた体にしようw と
行き当たりばったりの思いつきですみません。またよろしくお願いします。
昨日のプミちゃん( ˘ω˘ )スヤァ
また彼女たちのお話読めるといいなあ