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リー父さんは心配性-2022/07/20(水)

143: 名無しさん? 2022/07/20(水) 00:05:36.43 ID:Ctq/Rzm50

リー父さんは心配性 1

それは少し蒸し暑い夜のことでした
上野家では長女のシャンが帰省していましたが、夏休みも終わり自分の家に帰って行きました
でもあまり元気がなさそうです

「ねえ、シンちゃん、シャンちゃん大丈夫かな なんか食欲あまりないみたいだし ソワソワ」
「あの子意外と繊細なのよね 大丈夫よ またすぐに元の生活に戻るわよ オチャズズー」
「ホームシックになってるんじゃないなかなぁ 心配だよ」
「リー君は心配性なんだから じゃあ、様子を見に行ってみる? オセンベイパリポリ」
「うん、そうだね 行ってくるよ」パタン エッホエッホ
リー父さんはシンコ母さんが作ってくれたおにぎりを持ってシャンがいる東園に向かいました

双子達はベッドに入っていましたが、リー父さんの出かける気配に気づきました
「レイちゃん、とうしゃんでかけたよ」
「きっとねえねのところよ ねえね、あまり食べてないみたいだしちんぱいだわ」
「かあしゃんは?」
「いまおふろにはいってるみたいよ いくならいまよ」
「えー?そんなことしたらかあしゃんにおこられるよぉ」
「だいじょぶよ いくわよ、シャオ」
「う、うん えーと、ドアのかぎはこっちだっけ」

カチャ

「あいたよ、レイちゃん」
「いくわよ、シャオテクテク」
「まって、レイちゃんテクテクテク」
二人は月明りを頼りにシャン姉のいる東園に向かいました

 

144: 名無しさん? 2022/07/20(水) 00:12:52.24 ID:Ctq/Rzm50

リー父さんは心配性 2

リー父さんはシャンの家に着きました
「えーと、鍵は、これだな」

カチャ コンコン

「シャンちゃん起きてるかい? 入るよー」
「ふえっ? あ、とうしゃん どうちたんでしゅか?」
「ちゃんとご飯食べてるか様子を見に来たんだよ」
「だいじょぶでしゅよ 食べてましゅ」
「これ、母さんが作ってくれたおにぎりだよ」
「わあい、おにぎりでしゅ 麦茶いれてきましゅね」
「うん、ありがとう 元気そうでよかった ホッ」

カタカタカタ

「麦茶どうじょ」
「ありがとう ゴクゴク」
「かあしゃんのおにぎりは相変わらずビッグサイズでしゅねー モグモグ」
おにぎりを食べながら少し鼻の奥がつんとしましたが、父さんにバレないようにシャンは明るくふるまっていました
ふと外を見ると何やら影が見えてます
「なんでしゅかね?」
「ぶひひー」
影の一つは窓ガラスに鼻のようなものをつけてます

ペロリ

舌のようなものが窓ガラスをなめました
「キャッ(裏声)」

バタン

「あ、とうしゃんが気絶しちゃいまちた お化けでしゅかね はっ、もしかしたら」

カチャ

窓を開けるとそこにはシャオとレイがいました
「シャオ、窓をなめちゃダメよ ペシッ」
「えーん、だっておいしいかたしかめたかったんだもん ねえね、ごはんたべてゆ?」
「二人とも心配してきてくれたんでしゅか? ねえねはだいじょぶでしゅよ 玄関に回ってはいりなしゃい」
「はーい」
「はーい とうしゃんきてる?」
「来てるけど、さっきのシャオの窓ペロリを見て気絶しちゃいまちたよ」
「そうなの? どうちよ」
「このまま寝かせてあげましゅ 私たちもとうしゃんの横で寝ましゅよ」
「うん、とうしゃんのよこでねるー」
「いっしょにねゆの」
「お布団もってくるから手伝ってくだしゃいな」
「はーい」
「ねえね、かあしゃんのおにぎりたべてたの?」
「そうでしゅよ シャオレイも食べまましゅか?」
「うん、たべゆー」
「わーい おにぎりー」

その頃シンコさんは
「シャオレイまで行ったのね 今夜はみんなシャンのところでお泊りね ムギチャゴクゴク」

おしまい

 

145: 名無しさん? 2022/07/20(水) 00:18:31.29 ID:y75eo5B+0
ゴワゴワくだしゃい チーン ズズー

 

146: 名無しさん? 2022/07/20(水) 00:48:02.00 ID:K7Eqa7kM0
>>144
シャンちゃん、シンコさんの作った大きなおにぎり食べてとうしゃんとシャオレイも来てくれてきっと元気を取り戻したね
今でもお茶を運ぶときにカタカタしてくれて嬉しいw

 

149: 名無しさん? 2022/07/20(水) 07:37:55.52 ID:N/sHL+EQ0
>>144
可愛い可愛い!
リーパパ、シャンが心配だよね
シャオレイも西園から東園までおでかけすごいな
作家さん可愛らしいお話ありがとうしゃんでしゅ
また読みたいです!