（完結）リーリーのドレス41～44-2019/07/13(土) -次回予告あり

～～リーリーのドレス41～～

～ある日の御徒町～～

赤地に白い水玉のドレスを着たパンダが一人、ショーウィンドウの前に立っている

自前の黒い耳と耳の間には、同じく赤地に白い水玉の大きなリボン
トレードマークのトンガリ頭は隠れている

手元は白い手袋
足元は黄色いパンプスだ

ニッコリと微笑みポーズを作る

(タンタンさんのドレス、素敵だなあ
そして大きなリボンに白い手袋、 黄色いパンプス…完璧なミニーちゃんだ…)

「ステキよ、リー子…」
思わず声が漏れる

つづく

～～リーリーのドレス42～～

「キレイよ、おねえたま」

振り向くと全く同じ格好の子パンダが一人立っている

「あ、あなたもキレイよ…妹のﾌﾟﾐ子さん」

「コンビニから靴屋しゃんに帰ったら、おとうしゃんイヤ、おねえたまがキレイな黄色い靴を作ってて、ﾌﾟﾐ子も欲しくなったんでしゅ」

「おとうしゃんと同じがいいのー、黄色いのがいいのーって、ﾌﾟﾐちゃん泣いていたね」

(シンちゃんも黄色いパンプス似合うだろうな
僕に作ったことは内緒にしていつか作って上げたい…)

つづく

～～リーリーのドレス43～～

「ﾌﾟﾐ子でしゅよ、おねえたま」ｳﾌﾌ

「そうだったわね、ﾌﾟﾐ子さん」ｳﾌﾌ

「今はおじょうさまごっこ中でちゅからね」ｺﾎﾝ

「さあ、パルコヤの(みはし)に行ってあんみつでも食べようか」

「うん、あたくちクリームあんみつがいいでちゅ」

「ごめんね、本当はおしゃれして銀座のお洒落なレストランとか連れていきたかったけど、色々お金使っちゃったからね」

つづく