タンタンのマスク1〜3-2020/02/29(土)

タンタンのマスク1

～2月某日の王子動物園内、旧ハンター住宅～

ｶﾀﾝｶﾀﾝ ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ♪ｶﾀﾝｶﾀﾝ ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ♪
ミシンがリズミカルに動き出す

「おっ、ソウソウ何を作っているんだい？」
「あっ、おじさん！ガーゼでマスクを作っているなのー」
「そうか、一時期可愛いガーゼを集めていたからなぁ」
「うん、パンダさんの柄もあるのよ これはパンダさんとパンの柄ね」
「へぇー、可愛いなぁ」
「これはﾌﾟﾐちゃんが赤ちゃんの頃に、使われていたガーゼと同じものなのー ﾆｺｯ」

ｶﾀﾝｶﾀﾝ ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ♪ｶﾀﾝｶﾀﾝ ﾀﾝﾀﾝﾀﾝﾀﾝ♪

「さて、後はヒモを通して…」

つづく

タンタンのマスク2

「もう出来上がるのかい？」
「うん、耳の痛くならない平らなヒモもあるのよ」
「でもパンダさんは、毛があるから痛くないだろう？」

(耳の位置からしてどうやってマスクしてるのかという謎はありますが…)

「いやあねぇ、おじさん！こんな小さなマスクがパンダさんのマスクな訳ないじゃない」
「えっ、じゃあ？」
「大好きなおじさんによ…いつもありがとう…ｳﾌﾌ」
「ソウソウ…照れるなぁ」
「はい、早速つけてみるなのー はい、鏡！」
「ど、どうだい？恥ずかしいなぁ」

つづく

タンタンのマスク3

「とっても似合ってるわ、おじさん」
「で、でもこの赤いハートは大きすぎないか？」
「そのアップリケがポイントなのー ｳﾌﾌ」
「そうかい？ありがとう、ソウソウ嬉しいよ」
「うん」
「今度このミシンをパンダ舎の屋内展示場に運ぼうか？」
「そうね、そこでマスクをたくさん作るなのー！」
「たまには屋外展示場にも出てきてな」
「うん」
「ミルクティーいれようか、ソウソウ」
「うん」

おわり