ひとりきりのランウェイ51
1着目を終え、楽屋に戻るリーリー
顔が真っ青だ
「やっぱり僕にはできないよ…こんな華やかなこと…シュン」
その時、小さなミーア先生がヒラリとテーブルに乗りリーリーの目を覗き込む
ミーア「パンダさん、とっても可愛いわよ もっと自信持って あなたはやればできるわ」
「そうですかね?僕はいつも静かに暮らしているので…」
ミーア「2着目は濃いブルーのドレスね
ノースリーブでタイトなロングドレス
太ももからかなり大胆なスリットが入ってるわね
ゴージャスでセクシーなイメージね…
世界中の男を虜にするつもりでね、自分に暗示をかけるのよ」
「私は世界一セクシーなリー子…ブツブツ」
つづく
ひとりきりのランウェイ52
ズンズンズン♪ダダダーン♪
颯爽とモデルウォークをしながらランウェイを歩くリーリー
ライトも煌めきながら主役を追っている
右手を上げてクルッとターン
青いロングドレスのスリットからセクシーな美脚がちらついた
ランウェイの先頭にくるとドヤァーーツ迫力のポーズと余裕の笑顔が決まっている
クルッと後ろを向き、また振り返りドヤァーーツ そしてウィンクとチュッ
「リーリーくん、さっきと全然違うわぁ 自信に満ちてる」
100「昨日のシンコさんに負けないくらいセクシーですね…ポー」
「ピキピキー(だいぶオーラが出てきまちたね 元々美形パンダしゃんでしゅからね 自信さえ持てばねぇ、プミ九郎さん?あれ?まだ寝てましゅ…)」
ジャンジャンジャジャジャーン♪バーン
つづく
ひとりきりのランウェイ53
3着目はビタミンカラーの鮮やかな黄色のミニのドレス
4着目は光沢感のあるゴールドのマーメイドラインドレス
リーリーはそれぞれのイメージでランウェイを歩いた
もう本当のショーはモデルのような迫力さえ感じさせる
4着目を終え、最後のドレスに着替えた
「何だかガヤガヤしてるなぁ?観客席には誰もいないはずなのに」
リーリーが客席を覗いてみる
ガヤガヤガヤガヤ バキムシャ ガヤガヤガヤガヤ
「!?あれっ?皆いる!シンちゃんも…タンタンさん、これは一体…僕は普段良き夫、良き父親でいたいので女装のことは秘密なんです……」
~~
~遡ること数十分前~
「もしもし、桜ちゃん?シンコよ KAWAII MONSTER CAFEのコースターはコンプリートできた?あっ、できたの こっちのいちご新聞ダイナーの方も集まったわ 今から言う所に皆を集めてちょうだい」
つづく
「照明のお手伝い~♪ キャッキャッ」
きゃー!どうなっちゃうの?
ワクワクが止まらないよー