浜家の休日－みんなで年末の買い出しに－2022/01/03(月)

浜家の休日－みんなで年末の買い出しに－

～ここはイオンモールに向かう浜家のワゴン車の中～

結浜「お父さーん！あとどれくらいで着くー？」
永明「そうやなぁ、あと20分くらいかな？ハハハ、結浜は待ちきれないんやな」
永明はハンドルを握りながら答えました。

結浜「だってー、久しぶりのお買い物だもん！ゆい、すごく楽しみにしてるんだもん！」
桃浜「わたしも楽しみ！可愛いマフラーと手袋欲しいなって思ってるの」
彩浜「さいは、さいは、おひなちゃまのおリボン買いたいでしゅ」
彩浜はおひざに乗せているおひなさまを優しく撫でながら言いました。

桜浜「あそこのイオンモールにフードコートあったよね。楽しみ」
楓浜「ふうも、ふうも」
チャイルドシートに座っている楓浜は、お姉さんたちに負けじと手足をバタバタさせながら言いました。

良浜「今日はね、みんな、年末年始の食料品の買い出しを主にしたいから、あまり他のお買い物できないかもしれないのよ」
結浜「えー！そうなんだぁ。楽しみにしてたのにぃ　ﾌﾟｸｰ」
永明「まあまあ、可愛いほっぺをそないに膨らませんでも。な、結浜。買い物はな、またお正月になってから初売りもあるしやな、その時を楽しみにしてや」
結浜「んー分かったぁ」

桜浜「お母さん！今日はどんなものを買うの？」
桃浜「お節料理はもう作っちゃったもんね」
良浜「年末年始にみんな、こたつに入りながらテレビ観て、お鍋とかしたいでしょ？」
桜浜「したーーーい！したい、したい、お鍋！」
桃浜「うん、いいよねぇ。みんなでのんびりお鍋」
結浜「ゆいはねー！岸くんの出るテレビぜんぶ観るー！」
彩浜「さいは、さいは、ちゅるちゅる食べたいでしゅ」
楓浜「ふうもーふうもー」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

良浜「ね、だからお鍋やお雑煮の材料とか、たくさん買っていこうと思ってるのよ。なるべく買い物に出ないで済むようにね。みんなも自分が食べたいもの考えておいてね」
桜浜「あ！見て見て！チラシにタイムセールがあるって書いてあるよ！」
良浜「見せてちょうだいっ！」
良浜は桜浜からチラシを素早く奪うと、食い入るように見つめています。

永明「おっ！らうちゃん、スイッチが入ったみたいやな」
結浜「えー？なんのスイッチ？」
永明「タイムセールに戦いを挑むスイッチや！ｶﾞﾊﾊｶﾞﾊﾊ」
彩浜「たたかうでしゅか？」
良浜「そうよ、これは主婦として負けられない戦いなのよ！」
楓浜「ふうもーふうもー」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

永明「さあ、着いたでー！」
結浜「わーい！イオンだイオンだー！」
良浜「彩ちゃん、今日は年末でお店が混んでいるから、おひな様は車の中に置いていった方がいいと思うわ」
彩浜「やでしゅ。おひなちゃま一緒がいいでしゅ…お車にひとりはかわいそうでしゅ…さい、これ、持ってきたでしゅ」
彩浜は、まさ散歩のショルダーバッグから結浜から貰ったおんぶ紐を取り出しました。

彩浜「おねえちゃま、これやってくだしゃいでしゅ」
桃浜「おひな様におんぶ紐するのね。今やってあげるわね」
桃浜はそう言うと、彩浜の背中におひな様をおぶわせて、おんぶ紐でしっかり着けてあげました。

桃浜「さあ、これでいいわ」
彩浜「桃浜おねえちゃま、ありがとうでしゅ」
桃浜「どういたしまして　ｳﾌﾌ」

永明「今日はらうちゃんも言うたように、年末で混んでるさかいな、みんなはぐれへんように気ぃつけなあかんで」
桜浜「おっけー！じゃあわたしは結ちゃんと手をつないでいくわね」
桃浜「じゃあ、わたしは彩ちゃんと手をつないでいくことにするわ」
良浜「ふうちゃんはお母さんが抱っこしていきましょうね。ﾖｼﾖｼ」
楓浜「やー！ふう、あんよしゅゆの」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
ｱﾗｱﾗ ｺﾏｯﾀﾜﾈｰ. ﾔｰﾔｰ. ﾜｼｶﾞ ﾀﾞｯｺｼﾖｳﾔﾅｲｶ.ﾔｰﾔｰ……

大家族の浜家なので、店内にたどり着くのも、なかなかのひと苦労なのでした。

つづく