店内に入ると、かなりの人でごった返していました。
食料品売り場はますます賑わっています。
結浜「わー!すごい人だね!」
桜浜「あ!そろそろタイムセール始まるよ!」
良浜「なに売り場?」
桜浜「お肉コーナー」
良浜「大変!メインが始まっちゃうわ!早くスタンバイしないと!」
永明「おお!らうちゃんの目の色が変わってきたで!ハンターの目や!」
楓浜「ふうもー!ふうもー!」バタバタ
楓浜は良浜に抱っこされたまま、ジタバタと激しく動きました。
良浜「あなた、楓ちゃんをお願いします。わたしはタイムセールに行ってきますので」
永明「おお、ええよ!さあ、楓ちゃん、父さんのところにおいで」
楓浜「やーー!だっこ、やーー!あんよしゅゆの!」
良浜「困ったわね、今日はこの混雑だもの、危なくて楓ちゃんを歩かせるわけにはいかないわ」
永明「どないしよか。そや!わしがらうちゃんの代わりにタイムセール行ってくることにしよか」
良浜「じゃあ、お願いできる?」
永明「おお、任せとってや!しっかり収穫してくるで」
桜浜「お父さん、あと3分で始まるよ!」
永明「ほな、行ってくるさかい!ガハハガハハ」
永明さんは自信に満ちた笑みで、みんなに大きく手を振りながらお肉コーナーに向かいました。
お肉のコーナーにワゴンが並び、ワゴンの上にはお肉のパックが山のように積まれていて、その周りには人だかりが出来ました。
永明さんもその大勢の人の中で今か今かとその時を待っています。
\タイムセール!スタート!/
スタートの合図と共に、大勢の人たちがお肉のパック目がけて、皆が一斉にあちらこちらから手を伸ばしてきました。
永明「わー!あちこちから手ぇ伸びてきて、ぜんぜんお肉に手が届かへんねや。ひゃー!」
A 「ちょっとごめんなさいよ!」ドーンッ!
B 「どいてちょうだい!」ドーンッ!
永明「わーーーっ!!」
永明さんは両隣のおばさまたちに押され、はじき出されて床に転がってしまいました。
桜浜「お父さん!大丈夫?」
桜浜は手をつないでいた結浜を桃浜に託して、永明さんを助けにいきました。
永明「いてててて。ああ、桜浜、ありがとう」
永明さんは桜浜に手を貸してもらって、立ち上がりました。
良浜「あなた!大丈夫?」
永明「ああ、大丈夫や。いやあ、申し訳あらへん。なんも取られへんかったで」
良浜「いいのよ。ケガがなくて良かったわ」
つづく
>>576
>>577
読んでいただきとても嬉しいです!
感想まで本当にありがとうございます!
また2レスUPいたします
よろしくお願いします!
楓ちゃんに抱っこイヤーされてる永明さんw頑張ってー
>>582
とても楽しく読ませていただきました
タイムセールで弾き飛ばされた永明さん、わかる気がしますw
また続きを楽しみにしてます
>>583
読んでいただきとても嬉しいです!
感想もありがとうございます!
またUPいたします
これでこのお話は終わりになります
よろしくお願いします