浜家の休日－みんなで年末の買い出しに－2022/01/03(月)

桜浜「お母さん、あと５分で次のタイムセール始まるよ」
良浜「次はどこ？」
桜浜「次もお肉コーナーで、今度はすき焼きとしゃぶしゃぶの高級お肉だって！」
良浜「桜浜」
桜浜「なに？お母さん」
良浜「次はわたしたちで行くわよ！」
桜浜「おっけー！」

永明「桜浜、気ぃ付けな危ないで！」
桜浜「大丈夫よ、お父さんの仇を取ってくるわ！」
楓浜「ふうもー！ふうもー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
良浜「楓ちゃん、お父さんと待っててね。お母さん行ってくるからね」
彩浜「おかあしゃん！がんばってでしゅ！」
結浜「二人ともがんばってー！」

良浜と桜浜は、お肉コーナーのタイムセールのワゴンの周りに陣取りました。
そして、良浜と桜浜は二人でアイコンタクトを取り、うなずき合いました。
そして、スタンバイのポーズを取りスタートの合図を待ちました。

＼ﾀｲﾑｾｰﾙ！ｽﾀｰﾄ！／

二人はスタートの「ト」を聞いたと同時にワゴンの高級お肉の上に目にも留まらぬ早さで両手を伸ばしたかと思うと、お肉のパックを一気にかき寄せ、くるりと身を翻してワゴンを取り囲んでる人たちの外に躍り出ました。

永明・桃浜・結浜・彩浜は二人の見事な身のこなしを目の当たりにして呆然としてしまいました。
ﾌｳﾓｰ！ﾌｳﾓｰ！ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

桃浜「おかあさん！桜浜！すごい！」
永明「いやあ、久しぶりにらうちゃんの勇ましい姿を見た気ぃするで」
結浜「桜浜おねえちゃまがお母さんみたいに見えた！」
彩浜「そっくりでしゅ」
楓浜「ふうもーふうもー」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

この後も、二人はすべてのコーナーのタイムセールに挑み、戦利品をゲットして、浜家ファミリーは意気揚々と家に帰っていきました。

～ここは浜家のリビング～

良浜「さあ、これでよし。みんなお手伝いありがとう」
良浜は冷蔵庫の扉を閉じながら言いました。

桜浜「冷蔵庫がパンパンね」
桃浜「これでしばらくお買い物に行かなくてもいいわね」
結浜「ゆい、お腹すいたー！」
彩浜「さいも、おなかすいたでしゅ」

彩浜はおぶっていたおひな様を降ろして、御髪を整えるよう手で撫で付けながら言いました。

良浜「そうねぇ、みんなもお腹すいたわね。お夕飯まで時間があるから、軽く何か作りましょうね」
楓浜「ふぇぇ……あぁーん、あーん」
良浜「ああ、楓ちゃん、お腹すいたわね。すぐミルクにして、オムツも替えましょうね　ﾖｼﾖｼ」
永明「おお、らうちゃん、楓ちゃんのミルク先にしたってや。今日は外で楓ちゃんの好きにでけへんかったさかいな。みんなの軽食は、わしが何か作ろうやないか」

永明さんは楓浜の頭を優しく撫でながら、
「楓ちゃん、お外で、ようさん我慢してくれたなあ。えらいえらい。あとでたくさん遊んであげへんとな　ｵｰﾖｼﾖｼ」と声をかけました。
ｱｰﾝｱｰﾝ……

桃浜「お父さん、わたしたちが何か作るわ。お父さんは運転で疲れてるから休んでて！」
永明「おお！おおきに、おおきに」
結浜「わたしもお手伝いするー！」
彩浜「さいも、お手伝いするでしゅ」
桜浜「じゃあ、何作ろっか」

ﾊﾟｽﾀﾊﾄﾞｳ？ｵｼﾙｺﾓﾀﾍﾞﾀｲﾈ！ﾁｬｰﾊﾝﾓｲｲﾅｧ！ﾜｲﾜｲ！ｷｬｯｷｬｯ……

姉妹たちはあれこれアイデアを出しあってメニューを決めて、作り始めました。

桃浜「さあ、できた！」
結浜「わー！おいしそうにできたね！」
彩浜「おいしそうでしゅ」
桜浜「わー！早く食べよ食べよ！」

－お昼ごはんとお夕飯の間の軽食－

そぼろの三色ミニどんぶり（そぼろ・炒りたまご・ほうれん草）
おしるこ（塩こんぶ・シソの実の塩漬け）

永明「ほー！こら美味しそうやな」
良浜「まあ、美味しそう！みんな、ありがとうね。楓ちゃんもおかげさまでようやく落ち着いたわ」

楓浜はお腹もいっぱいになり、おしりもキレイにしてもらってごきげんです。
そして良浜の横で、ふかふかのカーペットにちょこんと座って、積み木で遊び始めました。
ｱﾌﾞﾌﾞｰ！ｷｬｷｬｯ！

良浜　「じゃあ、いただきましょうか！」
みんな「はーい！いただきまーす！」

桜浜　「今日はこれからお夕飯にすき焼きでしょ？」
永明　「そうやで、らうちゃんと桜浜の戦利品やさかい、すき焼きにしよか」
結浜　「それでー、紅白観てー、それからカウコン観るでしょー！ｷｬﾊｰ！」
彩浜　「カウコンってなんでしゅか？」
結浜　「ジャニーズのカウントダウンのライブのことだよー！」
桜浜　「じゃあ、カウコン前に年越し蕎麦食べないとね！」
桃浜　「すき焼きに年越し蕎麦…そんなに食べられるかしら？」
良浜・桜浜「そんなの余裕よ！！」
永明　「ガハハガハハ！まあ、今夜は時間がぎょうさんあるさかい、ゆっくりテレビ観ながらなら食べられるやろ　ﾜｼﾊ.ﾁｮｯﾄｲｯﾊﾟｲ.ﾔﾘﾀｲﾅｧ」
楓浜　「ふうもーふうもー」
良浜　「そうね、楓ちゃんもね。ｳﾌﾌ」

永明さんの言う通り、今夜はたっぷり時間があるので、食べたり、お料理を作ったり、テレビを観ながらまた食べたり、楓浜ちゃんと遊んであげたり、トランプしたりなどなど…浜家ファミリーは大晦日を存分に楽しんでいます。

除夜の鐘とテレビから流れるジャニーズの歌が入り混じって聞こえてきました。
今年もいよいよ残りわずかです。

永明さんと良浜は、みんなで大きなこたつに入りながら、家族が一緒に大晦日の夜を楽しめる喜びに満たされていました。

来年も健康で仲良く過ごせますようにと、二人はそう祈りながら、顔を見合わせてふふふと微笑み合いました。

それでは、良いお年を。

おしまい