ここは空の上の梅梅保育園
二人の子パンダが下を見ながら話をしてました
「今日はママのお誕生日なの」
「うん そうだね 上野のお兄ちゃんや白浜の副社長みたいにおめでとうって言えないかな」
「園長先生にお願いすればママに会いに行けるかもなの」
「あ、パパも誘わないと」
「もちろんなの 私たちだけで行くとパパは焼きもちやくなのウフフ」
「そうだねフフフ」
>>827
タンタンさんの二人の子パンダは性別がわからなかったので、女の子と男の子にしました
今日は、すがパンケーキしゃんが総理大臣になったり、タンタンさんのお誕生日もあったりでプミピキは大忙しかな
梅梅保育園の作家さんありがとうございます
可愛い2人が登場してくれて嬉しくも涙が溢れてしまいました…
興興さん焼きもち妬いちゃうの可愛いです
よかったらまた作品読ませてください、楽しみにしています
きゃわー!
しっかりママと同じ話し方してるね♪
園長先生、きっと「行っておいで」って言ってくれるよ
パパも一緒だから安心だもの
3人でいっぱいママのお祝いしてあげてね
みんなタンタンのところに来てくれてるといいな
梅梅保育園 ママの誕生日 1
ママのことを心配しつつ二人が地上を眺めていると、お兄ちゃんが呼びにきました
「園長先生がお呼びですよ」
「はーい」
二人は園長室に向かいました
コンコン♪ お兄ちゃんがノックします
「園長先生、二人を連れてきました」
カチャ
「はい、ありがとう、お兄ちゃん」
そこには梅梅園長先生と二人のパパの興興さんがいました
「あ、パパ」
「パパも呼ばれたなの?」
「うん、そうだよ」
園長先生は言いました
「今日はタンタンさんのお誕生日でしたね あなた達三人でタンタンさんの所に行ってきていいですよ 夜明け前までに戻ってきてくださいね」
「ありがとうございます、園長先生」
「ありがとうなの」
「ありがとうでしゅ」
三人は園長先生の計らいでタンタンの所に向かいました
大きな光とその両側に小さな光がぴったりとくっついていました
梅梅保育園 ママの誕生日 2
夕方、薄暗くなってきた動物園では飼育員さんがタンタンに話しかけていました
「それじゃあ僕達はこのへんで帰るね お誕生パーティーも無事に終わってよかった 改めてお誕生日おめでとう、タンタン」」
「ありがとうなの 一ヶ月もかけて作ってくれたバースディケーキは力作だったわ とてもいい思い出になったなの」
「そう言ってくれると嬉しいよ たくさんの人が動画を見てくれてコメントもたくさんきてるよ また明日からよろしくね」
「こちらこそよろしくなの 気を付けて帰るなの」
「お疲れ様でした」パタン
「では私も帰るなの」
タンタンは電気を消して戸締りをすると、家(旧ハンター住宅)に向かう坂道をてくてくと歩いて行きました
家に着いて手洗い、うがいをすませてキッチンに向かいました
「おめでとう、タンタン」
タンタンは自分用に作っておいたフルーツタルトを冷蔵庫から取り出し、お湯を沸かし始めました
沸騰したお湯をカモミールティーが入ったティーポットに入れて、トレイにフルーツタルトとティーポットを乗せて二階に上がりました
トントントン
居間に入るとテーブルの上にトレイを置き、ティーカップを選び始めました
「今日はお誕生日だから賑やかな柄がいいかしらなの」
ティーカップを選ぶとカモミールティーを注ぎ、ゆっくりと飲み始めました
カモミールティーの香りを楽しみながらゆっくりと飲み始めました
テーブルの上には花瓶がありますが、花は挿してありませんでした
タンタンはソファに深く座りました
「今日は少し疲れたなの お花は明日摘みましょう」
タンタンは少し目をつむりました
梅梅保育園 ママの誕生日 3
ウフフ、キャッキャッ
「あー、おねえちゃんのほうが大きい」
「同じ大きさなのー」
「こらこら、パパのを少しあげるから喧嘩はやめなさい」
何やら声が聞こえてタンタンが目を開けるとそこにはパパ、お姉ちゃん、坊やがいました
「あら? みんなどうしたなの?」
「パパ、ママが目を覚ましたよ」
「ああ、ママ、起きたね」
「ママ、お誕生日おめでとうなの」
「みんな…ありがとうなの」
タンタンは自分は夢の中にいるんだと思いました
お姉ちゃんと坊やはかわいい子パンダの姿になっていました
(ああ、この子達は大きくなったらこんな姿になるのね でもこれは夢だから私の願望なのね きっと)などとタンタンは思いました
「私の誕生日を覚えてくれてありがとうなの」
「大切なママの誕生日はちゃんと覚えているよ」
「うん、覚えてるなの」
「覚えてるよ エッヘン」
「そうだわ、小さいけどフルーツタルトを作って…あら、みんなで食べてたなのね」
「うん、おいしかったよ、ママ」
「ママのフルーツタルトは世界一なの」
「アハハ、それは当然だよ ママの作る料理はどれもおいしいんだから」
そして、パパは言いました
「ママ、寂しくないかい?」
「大丈夫なの 飼育員さんはよくしてくれて、私のことを恋人とか言ってるなの」
「なにー? それは聞き捨てならんな」
「パパ、焼きもちやいてるなのー」
「恋のライバルでしゅ」
「よくそんな言葉知ってるなー アハハ ママが寂しくないか心配だったけど安心したよ」
「あのね、ママ」
お姉ちゃんが言いました
「なあに?」
梅梅保育園 ママの誕生日 4
「あのね、ママが生んでくれたのにすぐに天国行ってしまってごめんなさいなの」
「ぼくも、ちょっとしか一緒にいられなくてごめんなさい」
子供達は謝りました
タンタンは言いました
「何を言ってるの ちょっとしか一緒にいられなくても私のかわいい子供達に変わりはないなの この気持ちはずっとずっと変わらないなの」
「ほんとに?」
「ほんとに?」
「もちろんなの」
タンタンは二人をぎゅっと抱きしめました
「私の大事な宝物なの」
「うん、ママ大好きなの」
「ママ、だいしゅき」
「ほうら、パパが言ったとおりだっただろ? ママはずっとお前達の事を忘れたことはないんだよ」
「うん、ママありがとうなの」
「ありがとう、ママ」
タンタンは言いました
「ママはまだまだこちらでやりたいことがあるなの うんと長生きするつもりなの だからもう少し待っててほしいの」
「もちろんだよ、ママ 僕達は待つのは平気だよ 心配しなくていいよ」
「ありがとうなの そうそう、あなた達にもお茶をいれてあげるなの」
タンタンは3人のティーカップを選ぶとカモミールティーをいれました
「ママがいれてくれるお茶は世界一だね」
「世界一なの」
「うん、しぇかいいち」
アハハハ ウフフ
こうして4人はいつまでもおしゃべりをしていました
梅梅保育園 ママの誕生日 5
「あら、少しうたた寝してたなの」
タンタンはソファから起きました
「あれは夢だったのね パパ、お姉ちゃん、坊や ママは大丈夫なの」
ふと見ると、ティーカップが4客、ケーキ皿が4枚テーブルの上に置いてありました
「寝ぼけていたなのね」
タンタンは片付け始めました
花瓶にはいつの間にか赤いバラが3本活けてありました
ケーキ皿には花びらでそれぞれ「L」「O」「V」「E」と書いてありました
「夢じゃなかったなの 来てくれたなの」
タンタンは明け始めた空を眺めていました
大きな光とぴったりくっついた小さな光が2つ、星の方向に向かって行きました
そして薔薇3本の意味は
「愛してる」
おわり
梅梅保育園のお話ありがとうございます
タンタンさん、家族のみんなに会えて良かったね
動物園の営業後は家に帰ってるのねw
25歳のお誕生日おめでとう!
最後の2行が泣けました
素敵なお話で泣けてくる
特に最後の一文
読み終わるまでにティッシュ何枚使ったことか…。・゜・(ノД`)・゜・。
そしてラストの2行…もう本当に素晴らしいです
作家さん、どうもありがとう!
明け方にたくさん泣いてしまったなの
おもわず空に3つの星を探してしまったなの
作者さんの優しい気持ちが詰まったおはなしありがとうなの
タンタン、家族と幸せな時間過ごしてよかったね 涙
朝から泣いた
マスクしててよかった…
素敵なお話ありがとうございます!
素敵なお話ありがとうございます!
何度も何度も読ませていただきました…その度に号泣です
>大きな光とぴったりくっついた小さな光が2つ
タンタンさんの赤パンちゃんたちが興興さんと一緒にいられてよかったって思いました、心強いですから
そしてタンタンさん家族とお誕生日を過ごせてよかった!
またよかったらいつかお話を読ませてください!ありがとうございました
>>841
素敵なお話をありがとう
薔薇3本の意味に泣けました
タンタンさんも実際にそんな夢を頻繁にみてるかも想像してしまいました
中国へ行ったらホーム的な所なのかな もうベビーちゃんは25歳ではリスク高いのかな
出産は危険かもしれないけど子育ては人参でシュミレーションしてるんだけどね
作家さんありがとう
お弁当食べながら涙をボトボト落とす変な人になってしまいましたw
泣けました、ありがとうございます
「わたちたちがついてましゅよプミーメエー」
「せやで うちらがおるで そういえばおかんがベビー服をそろそろお願いしなきゃとかいうとったわチュルチュル」
そして、素敵なお話を職人さんありがとうございました。涙が出ました