梅梅保育園 ぼくはニシチ 1
ぼくの名前はニシチ ぼくは日本で生まれたんだ
小さい頃の思い出は、いつもママにおんぶされてたこと
ママの背中はあったかくて、いいにおいがいつもしていたんだ
優しいママだったよ
でも、ある日ママの姿が見えなくなった
しいくいんさんてひとに聞いたら「遠くに行ったんだよ」と言われた
「遠くってどこ?ぼくも行きたい」と言ったら悲しそうな顔をしていた
なんだか聞いたらダメな気がして、それ以上聞くのはやめたんだ ママはどこに行ったんだろう
しいくいんさんたちはぼくのことをかわいがってくれたよ
ぼくを見に来てくれたお客さんはみんな笑顔で名前をよんでくれた
ぼくも笑顔でこたえていたんだ
だけどある日、顔がぷよぷよして痛くなってきた
じゅういさんてひとがやってきて、顔をさわったりけんさというのをしたんだ
なんだかみんな悲しそうな顔をしていた
ぼくはそれはどうしてなのかわからなかった
そのうち、大好きなユーカリを食べるのもつらくなってきたんだ
体のあちこちもいたくなってきた
どうして? どうしてなの?
みんながぼくの名前をよんでいる
でもその声もだんだん聞こえなくなってきた…
そして目がさめたら、いつもと違う場所にいたんだ
森の中にいるみたいだった
帰らなきゃ ぼくは起きた
目の前に細い道があってそこを歩いてみることにした
しばらくするとやじるしの形をした看板があって
「こっちでしゅ」
と書いてあった
その通りに進んでみた
そしたら
「ニシチ―、こっちやでー」
「こっちでしゅ」
「こっちでしゅ プルルン」
という声と手をふってる3人が見えてきたんだ
ぼくは走って行った
その頃グビブンブン妖精たちは
「次は誰がくるんでしゅかねオリンコジュースゴクゴク」
「えーと、ニシチやな そうか 2歳やったんかチュルルン」
「お母しゃんからおでむかえのリクエストがきてましゅプルルン」
「ニシチにはおでむかえのことはナイショにするんやで サプライズや」
「もちのろんでしゅ」
「乗り物は何がええやろ」
「男の子だからカックイイのがいいでしゅかね」
「パラリラでしゅか?プルプル」
「それはあかん あの方に見つかったら大目玉や」
「天使だけどぢごくみみでしゅからね あの方はププッ」
妖精さんたちありがとう
あの方も「ニシチくんが喜んでくれるなら今回だけはOKよ ウフフ」ってパラリラを見逃してくれるかもでしゅね
作家さん 今回もありがとうございますm(__)m
いつもありがとうございます。素敵な話で続きが楽しみです
梅梅保育園 ぼくはニシチ 2
いっしょうけんめい走ったよ
そしたらつまづいてころんじゃった
「いてて」
「だいじょうぶでしゅか?プルプル」
3人の中の一番小さい子が手をのばしてくれた
「大丈夫だよ ありがとう」
「よかったでしゅ ニコニコ」
まんまる笑顔で言ってくれた
あとの2人もやってきた
「ねえ、君たちはだあれ?」
ぼくは聞いてみた
「うちらは妖精やねん」
「そう、フェアリーなんでしゅよプミー」
「ニシチしゃんを無事にとどけるのが本日のミッションなんでしゅプルプル」
ぼくのことを知ってるみたい
「え?ぼくを?どこに?」
「えーと、それはでしゅね」
「あかん、まだナイショやで」
「ところでニシチしゃんは、かっくいいのりものはしゅきでしゅか?プルプル」
「うん、大好きだよ」
「そう思って用意しまちたよ ジャーン」
「パラリラやでチュルルン」
見るとそこには大きなオートバイが置いてあったんだ
横にはかっこいいサイドカーもついてる
「ハーレープミットソンでしゅ 男のマロンでしゅ」
「それを言うならロマンやがな」
「これ、ぼくが乗ってもいいの?」
「もちのろんでしゅエヘン」
「キーはこれやで ここに差し込んでアクセル踏むんやで」
キーを差し込んでアクセルを踏んで…あ、あれ届かない
「やっぱりダメでちたか」
「ねえねはあんよ届いた?プルプル」
「それがうちのこの長い足をもってもあかんかったんや」
「プミも足はながいでしゅよプンスカ」
「いつも木から降りるときに宙ぶらりんになってるのはどこの誰やねん」
「あれはたまたまでしゅプミー」
「どうしゅればいいかちらプルプル」
せっかくのカッコいいオートバイ、乗ってみたいな
どうすればいいんだろう
ガサガサ
その時、誰かがきたようだった
ニシチくんのお話きてたー
ウルウルしちゃうかなーと思ってたけど、いつもの「こっちでしゅ」の看板と妖精たちの出現で笑顔になりました
無事保育園に着きますように
続き楽しみです
(囁き女将のように小声?で)
作家しゃん、バイクにはアクセルペダルはありましぇん
ハンドル(の通常は右側)にスロットルというのがあって、それが車のアクセルに相当しましゅ
囁き女将キタ━(゚∀゚)━!
梅梅保育園 ぼくはニシチ 3
「アクセルは右ハンドルですよ」
「あ、シュンでしゅプミー」
「そうやった アクセルは右ハンドルやった でもブレーキに足が届かないねん シュン、お願いしてええ?」
「もちろんですよ 初めまして、ニシチくん シュンと申します 私はこのバイクの持ち主です ニシチくんが運転できたらと思ったけどまだ少し早かったようですね」
あいさつしてくれたのは初代シュンさんてお馬さんで、このカッコいいバイクの持ち主なんだって
「私が運転しますから大丈夫ですよ」
「ぼく、乗せてもらえるの?」
「もちろん 私の後ろでもサイドカーでもどちらでもいいですよ」
「うーんと、サイドカーに乗ってみたい」
「いいですよ ヘルメットかぶってくださいね」
「うん」
そういうとシュンおじさんはぼくにヘルメットをわたしたんだ
「ニシチくんは今一番会いたい人は誰ですか?」
「ママに会いたいの ある日突然いなくなって、でもどこに行ったのか誰も教えてくれないの」
「そうでしたか わかりました お母さんのところに連れて行ってあげましょう」
「ほんとに? ママに会えるの? ありがとうシュンおじさん」
「でもその前に、少し寄り道していいですか?」
「寄り道?」
「はい、ニシチくんに見せてあげたいところがあるんです」
「うん、いいよ」
「あ、そうだ ちょっと待ってな あれをわたさなにゃ」
「そうでちたプミー」
「わすれてまちたプルプル」
そういうと3人の妖精さんたちは森の奥に行ったんだ
梅梅保育園 ぼくはニシチ 4
「よいちょ、よいちょ」
「プル子、落とさんようにな」
「うん だいじょうぶでしゅプルプル」
しばらくすると、妖精さんたちはバスケットや毛布みたいなのを持ってきたんだ
「これな、ユーカリ弁当やユーカリジュース、お菓子とかがはいってんねん お腹すいたら食べな」
「毛布でしゅ 足元寒い時はかけてくだしゃいプルプル」
「ありがとう」
「これはわたくちが選んだ枝しゃんと鉄仮面と例のゴワゴワでしゅ 持っていきんしゃい」
「あ、ありがとう」
なんだかよくわからないけど、枝と鉄仮面と例のゴワゴワとかいうよくわからないものももらったんだ
「では出発しますよ ヘルメットをかぶって、シートベルトを締めてくださいね」
「うん」
サイドカーに荷物を入れて乗ったぼくは、ヘルメットをかぶりシートベルトを締めた
「シュン、たのむでー」
「達者でなーでしゅ」
「いってらっしゃいでしゅプルプル」
ドドドドドドド
低くて大きな音と一緒にバイクは走り出した
妖精さんたちは大きく手をふって見送ってくれたんだ
バイクは森をぬけて広い道に出たんだ
「ではここから上昇しますよ」
ヒュン
気が付くとバイクは空を飛んでいた
「わああ、まちがちっちゃくみえる」
「このバイクは特別なんです 行きたいところにすぐに行けますよ まずはニシチくんの故郷に行きますよ」
「こきょう?」
「ええ、本当のふるさとです オーストラリアというところです」
そういえばママが言っていた ぼくたちの本当のふるさとはオーストラリアだって
しばらくすると海が見えてきて、雲の上を飛んでいた
海っておおきいんだ
「さあ、見えてきました オーストラリア大陸です」
作家さんありがとう
この続きも楽しみに待ってます
初代シュン頼もしい
>>531
ステキなお話ありがとう~
なんかモヤモヤしていたのがスッとしました!
続きが楽しみです
作家さんニシチのお話書いてくださりありがとうございます!
まだ辛いですが、
こうしてニシチが梅梅保育園へ行くことができて
ニーナママとドリーおばあちゃんに会えるんだと思えたら救われました
続きを楽しみにお待ちしております
>>531
プミしゃん、自分の宝物をニシチくんにあげたんだね
ニシチくんはちょっとポカーンだったけどw、いつかどこかで役に立つといいな
ふるさとのオーストラリアへ飛び立ったシュンとニシチくん
お話の続きがとても楽しみです!
うどん県のある四国と同じ形してるんや ドヤッ
どこにあるかは知らん!チュルチュル モグモグ
ややっ!オサレなおうちでしゅね
篤史しゃんの建もの探訪みたいでしゅ
よくわからないもののくだりで吹きましたw
早詰め早撃ちを徹底せなあかん
それじゃいくやで にどつけピギャー ポチッとな!
スポポポポポポポポポポン!
沼ピキ子先生さすが早い!w