邪魔をする。む?誰もいないな。いや、誰もいないこともない。寝ている子パンダが二頭。えっ二頭?
「・・・ムニャムニャ・・・このにおいは・・・まえの はんちょしゃん・・・?」
「ああ、まえのはんちょだ。久しぶりだねシャン子。元気だったかい?」あたまナデナデ
「あい。あのね、しゃんね、大きくなったでしゅよプミプミ」
「そうだな、大きくなったなあ・・・」(感動)
「あのー・・・これはゆめでしゅか?・・・」
「ははは、どっちでもいいよ。出張のお土産を持ってきたんだ」
――ドタバタ――
CM明けまーす!すみません、関係者の方ですよね?次のコーナーお願いします。台本はこれで(ドタバタ)
えっ!?僕ですか
「まえのはんちょしゃん、よろしくでしゅ・・・しゃんはまだねむいでしゅのでバイバイシャン コテン」
「ちょっ、えっ!」
「はい本番5秒前!4・3・・」
はっハイ!(声が裏返った)コホン ということで、ここから進行役を務めます、わたくし まえの はんちょと申します。
パッカ パッカ ゼエゼエ・・・
はいよっこらせと。お疲れさまウフフ
ヒヒーン・・・ゼエゼエ(退職願)
えっ馬?パンダ舎に馬?一体何がどうなってるんだ?(馬に水を飲ませながら)
「あら!はんちょさんじゃない。元気にしてた?バシッ」
「ぐおっ!(ヨロヨロッ 眼鏡直し)や、やあ。相変わらず力持ち、じゃなくて美人だね。仙女は」
「やーだあ、はんちょさんったら!あ、違うわね、まえのはんちょさんだったわ。あら?それお土産?月餅じゃない?」
「さすが鼻が利くな。おひとつどうぞ」
「二つ頂いてもいいかしら。ちょっと疲れてるの」
「そ、そうか。ははは。どうぞ」
「いただきまーす 」(両手持ちでモグモグ)
ほう、来年の大河ドラマが決まったって?仙女。
「そうなのモグモグ 聞くところによるとねムグムグ ゴックン わたしってわりかしフォトジェニック?っていうじゃない?そんな一枚が モグモグ 有名プロデューサーの目にとまったらしくってムグムグ ゴックン これがポスターよ」
「おお、これは素晴らしい。迫力あるなあ」
「でしょ?リー君も美人だねって褒めてくれたのよ。惚れ直した!だってウフフ」
「(目に浮かぶな)それは良かったなあ。比力も元気なのかい?」
「ええとっても。さっきまでお風呂に入ってたみたいだけど、ベッドで寝ていたわウフフ のぼせたのかしらね バキッムシャムシャ」
「それは心配だな。後で見に行ってみよう」
「お願いしていいかしら。わたしはまだ忙しくて 食欲が ・・まあいつもどおりだけど バキッムシャムシャ モグモグ」
「承知した。それでは仙女、改めて告知をどうぞ」
「はい モグモグ ゴックン ええと、大河ドラマ「馬騎武者―バンブーサムライ―」2020年春頃から放送予定です。ぜひご覧くださいねウフフ」
はいありがとうございました。仙女さんでしたー。パチパチパチ
「あら、まえのはんちょさんも ムシャムシャ 宣伝があるんじゃない?モグモグ」
「え?いいんですか?OK?――はい。ではコホン まずこちら、知人が書いたものでとても面白いのでおすすめです」
「あらステキな装丁ね。センスがあるわ。ペンネームもいいわねウフフ」
「はい。それからもう一冊ありましてゴソゴソ」
「月餅おかわりくださるの?ありがとうはんちょさん ゴクリ」
「(月餅を渡しながら)えー、不肖わたくしも参加しましたこちらの本、とても素晴らしい内容となっております。興味がある方はぜひ手にとってみてください」(ガチのやつ)
「こちらはうちの子が表紙になっているのよね ジマンウフフ では、まえのはんちょさん、これからもご活躍をお祈りしているわね バキッムシャ」
「ありがとう。君も体を大切に」
「ええ、わかっているわ。モグモグ」
固い握手
「イタタタ!折れる!手!シィエンニュ!」
「ウフフフ」