「ピキー では気を取り直して行きまっせー」
「あいよっ 最初はてやんでい ぶんぶん賞でしゅ!」
「文学部門新人賞や。今年ワイワイスレで文壇デビューした人を、代表して表彰するやで〜」
ドゥルルル(ドラムロール)
♪てってれ〜♪
「プミピキプルの道案内」550さん
「フム…初めて書いたとは思えない完成度でしゅ オリンゴショリショリ」
「ピギャー うちも負けへんやでー っていうかプミ先輩、どこ目線なん?」
「いろいろありましゅが…大江戸線でしゅかね ショリショリ」
「ハイッ 550さん おめでとさんです」
「おめでとしゃんでしゅ」
「パンダ今昔物語」今昔さん
「今昔先輩は初っ端からワイワイ民の度肝を抜いた鮮烈デビューやったな」
「あい、しゅごいでしゅねえ。今昔しゃんおめでとしゃん」
「おめでとさんです!そしてプレゼンターはこの人やっ」
「プルプル 550ちゃま 今昔ちゃま おめでとごじゃまちゅ プルプル」
「その他の新人さんにも、副賞としてプミピキ特製メープルシロップと、うちらの手形入りサイン色紙をお送りしますやでー」
「メェェ」
「ん?!」
「とうしゃんが歌ってるでしゅかね」
「お次は、今年も投稿してくれてありがとうで賞!」
「プミもゴワゴワのおしぇんたく がんばりましたでしゅよ ブヒブヒ」
「プミピキのゴワゴワも完売や ニチャァ」
「もうかってまっかー プルプル」
「プルしゃん、モウモウは飼ってないでしゅよ。来年はトラしゃんでしゅ エッヘン」
「とらしゃん がおーでちゅ プルプル」
「あい。プミもお友達なんでしゅよ」
「……何の話してんねん。こっちの部門も、主な作品を発表するやでー」
「おちりニキしゃん おめでとうでしゅ」
「鬼ヶ島の芝生が蘇ったらしいで」
「春が楽しみね ウフフ チョットゴクリ」
「浜家のお話も書いてくれておおきにやで」
「おめでとうでしゅ おなまえは ベビールームしゃんでしゅね」
「ベビちゃま おめでとでちゅ」
「森には可憐な妖精が住んでるらしいで ピキキ」
「わたくちより?そんなバカな クビブンブン」
「もりまもりちゃま おめでとでちゅ プルプル」
「おめでとうしゃんでしゅ。プミもお姉しゃんになりました シジミ」
「うちのとこも食卓はいつも賑やかやで」
「あい。プルもおりんごたべまちゅ」
「おめでとごじゃまちゅ プルプル」
「ラミネートしゃんでしゅね わたくち よくぱぱらりされましゅよ」
「パパラッチ?それもちがうと思うで」
「すっぽんぽんを撮られたでしゅ」
「ほんならパジャマでも着てみるか?」
「おめでとしゃんでしゅ。プミは本当は出来る女なんでしゅよ エッヘン」
「ぴふ先輩、ベレー帽喜んではって良かったなあ」
「あい。何でも似合う女プミでしゅから」
「ところでモジャ先輩元気にしてはるやろか。手紙の返事書いたんか?」
「いたしましぇん」
「おめでとしゃんでしゅ」
「先輩のおかゆ、オレンジ色やな。もしかして食べ残s」
「ゴホン!ピキしゃん知ってましゅか?世の中エスディーパンディーズでしゅよ」
「もしかしてSDGs?それも違わへんか」
「リサイクルでしゅ」
「いや、自分で食べなはれ」
「フンフーン♪(鼻歌) 紹介できなかった皆しゃんも ありがとしゃんでした ペコリ」
「皆さんおめでとさんでした。今回のプレゼンターはこの人や」
中座していた小雅がスタジオに戻ってくる。
彼女は大人達と一緒にパーティーの準備を手伝っていた。
「小雅です。うちでいいのかな。でも、でもプレゼントは頑張って作りました」
「おおきに、小雅先輩。皆さんには小雅先輩手作りのお守りと、うちらの手形入りサイン色紙を差し上げますやで」
「おめでとうでしゅ。プミからもプレゼントあげましゅよ」
――先輩、オレンジのアレを体よく押し付ける気やな?
密かに思うピキ子だ。
「コホン。えー最後にご紹介するのは、不肖わたくし白浜ピキ子、またの名を白浜彩。作品名はハニーアップルガールや!売れに売れて重版かかりましたやでー」
「プミー!こりは…プミがゴミ箱につっこんだあんちくしょうじゃないでしゅか!クビブンブン」
「ええやろ 世間様には受け入れられたんや ピギャー!」
「いたしましぇん!上野の美少女 プミが主役の探偵物語を書きんしゃい!」
コンニャロメ! ニンジンコウゲキ! クビブンブン! ポカスカ ポカスカ
「おねえちゃまたち たのちそうでちゅ プルプル」
プミピキはしばらくポカスカやっていたが、芝生に寝転がり、どちらからともなく笑い出した。
「ピギャー どこの青春ドラマやねん」
「……ぐおーZzzzz……」
「マジ寝しとるんかい」