PR
スポンサーリンク

年忘れ!がんばった大賞2021

「起きなさい、シャン。バキッムシャムシャ ご飯の時間よ モグモグ」
「シャンちゃん起きて。風邪ひくよ」
「…Zzz ベビー バブー」

プミはゆっくり目を開ける。
抱っこ紐で双子をおんぶしている父と、竹を美味しそうに食べている母が自分を覗き込んでいた。

「ウーン…とうしゃんとかあしゃん…じいじに会えたでしゅよ」

プミの言葉に、父と母は顔を見合わせ微笑んだ。

「ムシャムシャ モグモグ あなたの好きなアップルパイ、タンタンさんが焼いて送ってくれたわよ チョットヨダレ」
「わーい!たべたいでしゅ」
「皆さんお揃いだから バキッ ちゃんと挨拶なさいね ムシャムシャ」
「あいっ」

父と母と手を繋ぎ、プミはパーティー会場に入っていった。

タープの下に設置されたパーティ会場は、大勢のゲストで賑わっていた。
テーブルの上にはリーリーの手料理を始め、お皿から溢れそうな煮玉子、乗り切らないほどの料理が並んでいる。
賑やかな大人たちの中心で、ピキとプル子が南京玉すだれを披露していた。

「ウンウン。ピキ子もプル子も上手にやってるわ、なあお母ちゃん」

鼻高々なのは彼女達の父親である永明だ。
隣にいる良浜と嬉しそうに手拍子をしている。

「桜と桃と結も来られたら良かったのになあ」
「ほんまに。あの子らは今年もタンタン姉さんと、パジャマパーティーをするんやって張り切って」
「わしらも明日は神戸やな」
「ええ。ピキ子と、今年はプル子も連れて行けるから。喜んでくれはるやろなあ」

良浜の言葉に、永明はウンウンと頷く。
ピキ子とプル子の南京玉すだれで大いに盛り上がった会場はすっかり暖まり、カラオケ大会に突入した。