ママの誕生日 その3
店員のつまが追いかけてきた
「お客様、そのケーキですが実は不手際がありまして」
え?
「な、なにかしら?」
「賞味期限が短いのをお渡ししたので、金額を半分お返しします」
「いいんですか?」
「はい これがお返しする分です」
そう言ってつまは封筒を渡した
「では、奥様にもよろしくお伝えください ウフフ」
思いがけずお金が戻ってきたので、戻ってきた分で花束を買うことにした
娘と二人で花屋に寄り、つまの年の数だけの薔薇と俺とむすめから一本ずつたした本数の薔薇を包んでもらった
「よかったね、パパ」
「うん 後は晩御飯の準備だね シャンちゃんも手伝ってくれる?」
「うんっ おりんごジュースはつけてね」
「わかってるよ」
俺がケーキ、むすめは薔薇の花束を持って家に向かった
ママの誕生日 その4
~二人がケーキを受け取って帰ったあと
シンコ「店長、さっきの二人は実は主人と娘なんです バレないと思って変装してきたけどすぐにわかったわ ウフフ」
店長「いじらしいじゃないですか メッセージも一生懸命考えたんでしょうな」
シンコ「そうね それで、ケーキ代の半分を私が出します 主人はちょっと焦った顔をしてたから」
店長「わかりました すぐに返金してあげなさい そうだシンコさん、よかったらシュークリーム持って帰りなさい」
シンコ「ありがとうございます」
シンコはすぐに追いかけて半額をリー子に渡したのだった
「自分のバースデーケーキだから自分で出してもいいのよ ウフフ」
ケーキのメッセージには
「ママ、おたんじょうびおめでとう あいしてるよ リー シャン」
と書いてあった
おわり
メッセージもバレバレw涙
なんていい話
2人が並んで歩く姿にホロリ
そして店長もいいひと
なんてあったかい家族
素敵なお話ありがとう!
オチがかわええのうw ホッコリ