シャン＠サンタサプライズしたかしら日記-2022/12/25(日)-～クリスマスのサプライズ

～クリスマスのサプライズ　１サンタめ

ここはスナックシンコ
今日はクリスマスパーティーをしています
上野一家、アルン、スーリヤ、ウタイ、キョウコさん、ワイワイタウンのみなさんとパーティーを楽しんでいます
持ち込みOKで、キョウコさんは煮卵クリスマスバージョンを持ってきました
みんなでクリスマスソングを歌ったり、シャン、シャオ、レイはダンスを披露しました

キョウコさんは感情たっぷりに「クリスマスキャロル」を、スーリヤさんは優しく「賢者の贈り物」を朗読しました
「キョウコおばしゃんのスクルージはこわかったよー　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「でも最後にはいい人になったでしょ？　ﾊﾞﾌﾞｰ」
「じゃあそろそろ奥の部屋に行ってサンタクロースの衣装に着替えるんでしゅよ」
「あいっ」
「タンタンおばしゃんがおくってくれたいしょうね」
「そうでしゅよ　おひげをつけるのもわすれないでね」
「うん」
「ｺﾎﾝ　宴もたけやぶでございましゅが、これからこどもかえになりしゅ　ﾌﾟﾐｰ」
「ねえね、えんもたけなわでころもがえよ　それにナイショなのよ　ﾊﾞﾌﾞｰ」
「うん、しゃぷらいずなんだよ　ﾍﾞﾋﾞｰ」
「そうか、サプライズか　衣装替えだね　いってらっしゃい」
「楽しみに待ってるわ　ｳﾌﾌ」
「どんな衣装になるのかね」
「アルンもくるんでしゅよ」
「うん　ﾊﾟｵﾝ」

ﾊﾟﾀﾝ

「今年もタンタンさんが衣装を送ってくれたみたいね　ｳﾌﾌ」
「うん、ちゃんとサイズ直ししてくれたみたいだよ」
「アルンの分までサイズ直してくれたそうよ」

その頃着替え部屋では
「ぼくのサンタしゃん、みどりいろだ」
「クリスマスカラーでしゅね　シャオくん、にあってましゅ」
「わたちのはミニスカサンタしゃんだわ」
「ぼくは帽子とケープだよ　ﾊﾟｵﾝ」
「おひげもつけるんでしゅよ　じゃあ、みなしゃん準備できまちたかね　行きましゅよ」
みんなでワイワイいいながら着替えていました
「ちょっとまつのじゃ　ﾎｰﾎｰﾎｰ」
「ん？　誰でしゅか？」

～クリスマスのサプライズ　２サンタめ

いつの間にか、赤い服、白くて長いひげの男性がいました
「ねえね、そのひとサンタさんじゃない？」
「ややっ　その衣装に白いひげはサンタさんでしゅ　でも、雇った覚えはないでしゅよ」
「ﾁﾁﾁ、ﾉｰﾉｰﾉｰ　バイトサンタじゃないじゃよ　サンタレーダーでよいこのところを察知してきたのじゃよ」
「わーい、ぼくよいこなんだー　ﾍﾞﾋﾞｰ」
「ぼくもー　ﾊﾟｵﾝ」
「サンタしゃんも一緒にサプライズしましゅか？」
「そうじゃの、後でこっそり行くじゃよ　ところでお願いがあるんじゃが」
「なあに？　サンタしゃん　ﾊﾞﾌﾞｰ」
「サンタ見習いを連れてきたんじゃ　一緒に連れていってくれんかの　おいでー」
サンタさんの後ろからかわいいサンタさんが現れました
背格好はシャオレイよりちょっと大きめです
「さあ、挨拶なさい」
紹介された見習いのサンタさんは恥ずかしそうにうなづきました
「よろしこでしゅ　ﾌﾟﾐｰ」
「よろちくね」
「ぼくよりちょっとせがたかいね」
「よろしくね　ﾊﾟｫﾝ」
「ちょっと無口じゃが、一緒に踊ってくれると思うじゃんよ　さあ、行っておいで」
見習いサンタさんは小さくうなづきました
「じゃあ、ステージパート２の始まりでしゅよ」
「うん」
「あいっ」
「ﾊﾟｫﾝ」

サンタの衣装に着替えたみんなと見習いサンタさんはスナックシンコのステージに戻ったのでした

～クリスマスのサプライズ　３サンタめ

「おまたせしました、サンタさんの登場でしゅ　北のサンタランドからトナカイがひくソリに乗ってきまちたよー」

ﾜｰﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

アルンはゆっくりと歩きます
アルンの背中にはシャン、シャオ、レイ、見習いサンタさんが乗ってました
「じゃあ座るね　ﾊﾟｫﾝ」
アルンがゆっくりと座ります
「よいちょ」
「サンタでしゅよ」
「ボクはグリーンサンタでしゅ」
見習いサンタさんもゆっくりと降りました
「あら、シャン達はわかるけどあの子は誰かしら」
「そうだね、友達かな　ｸｼｸｼ」
「では、赤鼻のトナカイを歌います　ｼｬﾝ､ﾊｲ」

5人のサンタさん達は振り付けつきで赤鼻のトナカイを歌いました
途中で振りを間違えたりしましたが、それはご愛敬
なんとか無事に歌い終えました

ﾜｰﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ　ｶﾜｲｲｰ
みんな笑顔で拍手してくれました
「ふぅ、なんとかできまちた　みなしゃん、お客さんのところにいってご挨拶でしゅ」
「あいっ」
「うん」
「うん　ﾊﾟｫﾝ」

シャオ、レイ、アルンはお客さんのところに行きました　みんな口々に「よくできたね」「かわいかったよ」などと言ってほめてくれました
部屋の隅にはサンタクロースがいました
シャンはサンタクロースのところに行きました
「どうでちた？」
「よくできたよ　あの子も嬉しそうじゃったよ」
「よかったでしゅ」
「ところでな、そろそろワシ達はつぎのよいこのところに行かないといけないんじゃよ」
「そうでしゅか」
「それでお願いがあるんじゃが」
「あい、なんでしゅか？」

～クリスマスのサプライズ　４サンタめ

サンタクロースは言いました
「あの子を君のお父さん、お母さんに紹介してくれるかの？」
「もちのろんでしゅよ」
「よかった　挨拶が終わったらわしの所に連れてきて欲しいんじゃ　頼むよ」
「あい、わかりまちた」

シャンは見習いサンタさんを見つけると、手を取ってリーパパ、シンコママのところに連れて行きました
「パパ、ママ、見習いサンタしゃんでしゅ」
「おや、いらっしゃい」
「見習いサンタさんね　ダンス上手だったわよ　ｳﾌﾌ」
その時、見習いサンタさんはリーパパとシンコママにそっとハグしました
どこか懐かしい匂いがしました
「・・・・！」
「お兄ちゃん？」
二人の目が潤んできました
「うん、パパ、ママ、ぼくは大丈夫だよ　いつも見守っているからね」
二人は言葉にならず、ただただ頷くだけでした
ほんの一瞬の出来事でした

「見習いサンタしゃん、サンタしゃんがつぎのよいこのところに行く時間だそうでしゅよ」
見習いサンタさんは再びハグをするとシャンと一緒にサンタクロースの所に戻りました
「ありがとうシャンちゃん」
「どういたしまして　なんかパパとママの様子が変でしゅどうちたんでしゅかね」
「ぼくだよ、シャン」
「あっ、お兄ちゃんだったんでしゅか」
「うん、パパとママに見守っていると伝えたくて連れてきてもらったんだ」
「じゃあ、サンタしゃんは」
「ﾌｫｯﾌｫｯ　わしじゃよ」
サンタクロースは軽くウインクしました
「じいじ」
「これはサプライズじゃからの、そろそろ帰る時間じゃよ　またくるよ」
「あいっ、お兄ちゃん、シャオレイにはあいさつしたんでしゅか？」
「うん、さっきしておいたよ　二人とも喜んでくれたよ」
「よかったでしゅ」
「じゃあまたのー」
「またねー」
「またでしゅ」

サンタクロースに扮したじいじとお兄ちゃんはそっとスナックシンコを出ました
外はいつの間にか雪が降っていました
静寂の中をトナカイが引くそりに二人が乗り、ゆっくりと空に向かっていきました

「あの部屋の隅にいたサンタさん、どこかで見た覚えが　ｸｼｸｼ」

おしまい