シンコのペットシッター　その１〜その２-2020/06/16(火)

～シンコのペットシッター　その１

飼い主「シンコさん、うちの子達のご飯は台所のキャビネットに入ってるざます　時間がきたらあげてくださいね　食後はすぐに運動はさせないで少し時間をおいてからお散歩にでかけてくださいまし　あとブラッシングもお願いね
その、犬とパンダが一緒にいるエプロンはかわいくて似合ってるからまあ、よろしいざますよ」
シンコ「はあい　このエプロンはお友達のタンタンさんが作ってくれたのよ　ｳﾌﾌ　ワンちゃん達大きくてふわふわしてますね　種類は何ですか？」
飼い主「この子達はボルゾイよ　代々ドッグショーでチャンピオンになったことがある家系だから家柄はいいざますよ　二人ともいい子だからそんなに世話はかからないと思うわ
ではいってきますわね　夕方には戻ってまいりますわ　ﾊﾟﾀﾝ」
シンコ「はあい　いってらっしゃいませ　よろしくねワンちゃん達」
ボル男「ﾜﾝｯ」
ボル吉「ウーﾜﾝｯﾜﾝｯ」

～ここからは犬の会話も入ります
ボル男「（今日のシッターはなんていうか個性的だな　ぷにぷにとかポヨヨンとかドドーンて感じだな）」
ボル吉「（兄ちゃん、今日もイタズラしちゃう？　ﾆﾔﾘ）」
ボル男「（おう、ちょっとからかってやるか）」
シンコ「えーと、まずは餌やりね　ドッグフードは台所のキャビネットと」
ガシャーン　ｶﾗｶﾗｶﾗ
シンコ「なんの音かしら　あらあらあら　ワンちゃんの食器がひっくり返ってるじゃない　洗わないとね　ｺﾞｼｺﾞｼ」
ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ
シンコ「あ、こら、ラグを引きずったらだめでしょ　ﾒｯ」
エプロンの紐ｽﾙｽﾙ～
シンコ「あら？　エプロンの紐がほどけてるわ　こらっ」
ボル男「（まあ、挨拶はこのへんにしとくか）」
ボル吉「（兄ちゃん、次は散歩の時だね）」
ボル男「（おう、裏の竹藪で思い切り暴れてやるぞ　ｲﾋﾋ）」
シンコ「はい、ごはんどうぞ　あとでお散歩行きましょうね　え？竹藪？　ｳﾌﾌｼﾞｭﾙ」
ボル吉「（兄ちゃん、なんか竹藪で反応してるけど僕達の会話聞かれてる？）」
ボル男「（ま、まさか　それはないだろ）」

～シンコのペットシッター　その２

シンコ「ふぅ、ワンちゃん達の寝床の掃除もすんだわ　じゃあお散歩行きましょうか　お散歩コースのメモはこれね　はい、リードをつけるわよ」
ボル男「（ふんっ　逃げてやろ　ひょいっ）」
ガシッ
ボル男「（あ、あれっ？）」
ボル吉「（兄ちゃんあっという間につかまった　あっ、僕もつかまったよ）」
シンコ「もう二人ともやんちゃなんだから　ｳﾌﾌ」
ボル男「（おかしいな　いつもならここで手こずるはずなんだけど）」
シンコ「さあ行くわよ」
ﾃｸﾃｸ　ｳﾌﾌﾊﾞｷｯ
ｷｺｷｺｷｺ　ﾁﾘﾘｰﾝ
プミ巡査長「もしもし、そこの大きな犬をお連れの方」
シンコ「はい？何でしょう？」
ピキ巡査「最近、このあたりで木登りをして覗いてる変態紳士が出没してるそうです　気を付けてください　ﾋﾟｼｲｨｨ」
シンコ「あらそうなの　わかりました　気をつけますね　ｳﾌﾌ」
プミ巡査長「おきをつけてくだしゃい　ﾋﾟｼｲｨｨ」
ｷｺｷｺｷﾞｺｷｺ　ｵﾘﾝｺﾞｼﾞｭｰｽﾉﾐﾀｲﾈｰ ﾁﾘﾘﾝ♪
ボル男「（あの二人、この前うちの前で抱き合って怖がってなかったか？）」
ボル吉「（うん　ちょっと吠えたらビビッてたね　ﾌﾌｯ）」
シンコ「あらあらびっくりさせちゃだめよ　ｳﾌﾌ」
ボル吉「（や、やっぱり僕達の言葉わかるんだ）」
ボル男「（落ち着けよ　まだ決まったわけじゃない　あ、赤信号になった）」
シンコ「はい、二人ともお座りね　いい子ね」
ボル男「（隣に綺麗なお姉さんがいる　ちょっといたずらしてみるか）」
ｸﾝｸﾝ　ｸﾝｸﾝ（スカートの裾を引っ張る）
たぶんお姉さん「キャッ（裏声）」
シンコ「あ、あらごめんなさい　こらっ　ダメよ　大丈夫ですか？」
たぶんお姉さん「だ、大丈夫です（裏声）」
ボル吉「（兄ちゃん　どんなパンツだった？）」
ボル男「（今の赤い水玉だったな）」
シンコ「違うわよ　あれはリンゴ柄よ　ｳﾌﾌ」
ボル男「ﾜﾝｯ？」
ボル吉「ﾊﾞｳｯ？」