シンコのペットシッター　その７〜その８2020/06/27(土)

～シンコのペットシッター　その７

シンコ「二人とも葉っぱや土とかいろんなものをつけてるから綺麗にしましょうね　簡易プールを使っていいと言われてたわ　あ、これね　よいしょっと　ｼﾞｬｰﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞ　水がたまったわ　さあどうぞ」
ボル男「（じゃあ俺が先に入るわ　ﾄﾞﾎﾞﾝ　ふうう～）」
ボル吉「（兄ちゃん気持ちよさそう）」
シンコ「ついでにシャンプーするわね　じっとしててね　ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ」
ボル男「（もうひと暴れしてやるぞ　あ、でも、なんか気持ちいい　ｸﾞｩ）」
ボル吉「（兄ちゃん寝ちゃったよ）」
シンコ「はい、すすぎ終わり　こっちのマットに移動してね　ﾀｵﾙｺﾞｼｺﾞｼ　はい、お次のどうぞ」
ﾜﾝｯ　ﾁｬﾎﾟﾝ
ボル吉「（兄ちゃんが寝てしまってから　僕が代わりに暴れ…て…ｽﾔｧ）」
シンコ「はい、こちらさんもシャンプーするわね　ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ」
ボル吉「（な、なんか気持ちいい～ｽﾔｽﾔ）」
シンコ「はい、あなたもマットに移動してね　ﾀｵﾙｺﾞｼｺﾞｼ　じゃあまとめてドライヤーかけるわね　ﾌﾞｫｰ　ｼｬｯｼｬｯｼｬｯ」
ボル男「ｸﾞｩ～」
ボル吉「ﾑﾆｬﾑﾆｬ」
シンコ「はい、できたわよ　ハンサム君たち」
ボル男「（ん？　なんかｻﾗｻﾗになってる）」
ボル吉「（うん、ふんわりになってるよ）」
飼い主「ただいまざます　僕ちゃん達いい子にしてざますか？」
ﾜﾝｯﾜﾝｯ
シンコ「お帰りなさいませ　奥様　ワンちゃん達とお散歩したあと洗って今一休みしていたところです」
飼い主「アラー、ツヤツヤきれいになったわね　よかったでしゅねー　あらその風呂敷は何ざます？」
シンコ「実はこれ、娘の竹を食べる練習用に裏の竹藪から少し取りまして…すみません、勝手に取ってしまって」
飼い主「あら、そうだったの　いいのよ持ってお帰りなさい」
シンコ「ありがとうございます　それから、タケノコも少しいただいてもよろしいでしょうか？　娘がタケノコを食べるのが下手で時々爆発させてしまうんです　ちゃんと教えたはずなのに」
ボル男「（タケノコ爆発ってどんな娘なんだ）」
ボル吉「（きっと暴れ太鼓なんだと思うよ、兄ちゃん）」

シンコのペットシッター　その８

飼い主「タケノコは、よかったら明日の朝取りにいらっしゃい」
シンコ「ありがとうございます　奥様　明日取りにきますね　では今日はこれで失礼いたします　またね、ワンちゃん達　それからうちの娘は私に似て美人なのよ　ｳﾌﾌ」
ボル吉「ﾜﾝｯ？（暴れ太鼓聞かれた？）」
ボル男「（ま、まさかな　それしてもシッターシンコ、中々手ごわかったぜ）」

シンコが帰ったあと

ボル吉「（兄ちゃん、兄ちゃん　上野のポチ太郎親分にシンコの事をわんわんラインで聞いてみたんだよ　そしたら）」
ボル男「（そしたら？）」
ボル吉「（上野界隈では知らない犬はいない超有名パンダだと返事が来たよ　やっぱりただ者じゃなかったんだよ）」
ボル男「（そうか　シンコ、いやこれからはシンコ姐さんと呼ばないとだな　ﾌｯ）」
ボル吉「（ポチ太郎親分が沿道の犬達にも敬意を表すように指示しておくって）」

シンコ「ただいまあ」
リー「お帰りなさい、シンちゃん　今日はタケノコご飯だよ」
シャン「お帰りなさい、ママ　今日のワンちゃんのお世話はどうだった？」
シンコ「あらタケノコご飯おいしそうね　ｼﾞｭﾙﾘ　今日行ったお宅の裏に竹藪があったから少し竹を頂いてきたわよ　明日の朝、タケノコ掘りに行くわよ
ワンちゃん達はちょっとやんちゃだったけどいい子達だったわよ　ボルゾイという種類で大きくてフワフワの毛だったわよ
それからね、帰り道はなぜか他のワンちゃんたちの吠え方が変わってたのよ　不思議でしょ？　ｳﾌﾌ」
シャン「へえ、そのワンちゃん達に今度シャンも会ってみたいでしゅ　ﾌﾟﾐｰﾒｴｴ」
リー「（犬の吠え方まで変えさせるなんてさすが僕のシンちゃんだな）」

～おわり