ピンクのフーディー その9
数週間が過ぎた頃、お店のホームページのお客様の着こなしコーナーのピキパパや、パンスタグラムのモジャっとを見て、沢山のピンクのフーディーが売れていった
プミはふと思いついた このピンクのフーディーを着て、家族3人で上野の桜を見に行きたいなと
桜色のフーディーを家族でお揃いで着て、最後の上野の春を楽しみたい
そう、プミは冬にはデザイナーとして更なる高みを目指す為、海外に旅立つことを決めていたのだ
ピキしゃん、フーディー、ピンクの在庫はありましゅか?
ピッ?先輩、なんと嬉しいことに完売です!
え?もうないんでしゅか?
ピピっ!やりましたね!全色、全サイズ完売ですよ 今先輩が着ているピンクも貴重な1枚ですよー
ピンクのフーディー その10
え…家族でお揃い、できないんでしゅか…ぐすん
ピッ?先輩、どうしたんでしゅか?
えぐっ…なんでもないでしゅ
もう時間でしゅ、お店閉めましょう
お疲れしゃまでしゅ
プミはしょんぼり肩を落として家路についた
ただいま帰りまちた
お帰りー!
リビングからは弾んだ両親の声が聞こえてきた
プミちゃん、これから上野公園に夜桜を見に行こう
手を洗うプミに後ろからとうシャンが声を掛けてきた
ピンクのフーディー 最終回
振り返るとそこには、おりんごモチーフのピンクのフーディーを着たとうシャンとかあシャンが立っていた
…どうちて?
そう言ったプミの目からは、ポロリと涙がこぼれた
とうシャンは偶然会った大きなおねえたまから、かあシャンは仕事先でプミのフーディーを手に入れたとのこと
思わぬ偶然が重なり、お揃いを着た3パンは手を繋ぎ夜の桜を見に出掛けた
綺麗だね この桜、この夜のことプミは忘れないよ
プミちゃんはどこに行っても、いつまでもとうシャンとかあシャンの自慢の娘だからね
ありがとう、とうシャン、かあシャン
プミ、元気で行ってくるからね!
おわり
可愛いお話ありがとしゃんでしゅ
きっとずっと仲良し家族でしゅよ ええ
ピフしゃん…本当に素敵な最終回でした
おりんごモチーフのフーディを着た親子の姿を想像して胸がきゅーーっとなりました
悲しいけれど両親の元から巣立つ決意ができるほどに強く成長したプミちゃんが描かれていて涙腺崩壊でした
この日のことを一生忘れずに生きていくんですねウルウル
>>44
お話ありがとう!目から汗が止まらないよ
また何かお話できたらぜひ!
ピフしゃん、素敵なお話ありがとしゃんです!
最後の>プミ、元気で行ってくるからね!のところで、こらえていた涙が溢れてきました
また素敵なお話よろしくお願いします
>>78
作家さんたちどうもありがとう!
どちらのお話も胸がほんわかして泣けた…
お話の中と同様にパンダたちが幸せに過ごしてくれてたら嬉しいなぁ
どうにか終わらせることができました
最後は自分で書いていて、寂しくなり、駆け足で終わらせてしまいました
初めての作品、長々お付き合いくださいましてありがとうございます
3パンともに笑顔で春を楽しんで欲しいです