ポムポム上野事務所
事務作業はちょっと苦手なプミ子。
ペンを鼻の下に挟み、頬杖ついて何やらうわの空の様子。
何を書いてるの?
プミ子さん、昨日の上野のお嬢さん宅の報告書、出してくれた?
所長のkyota…いやいや、わがままボデ…いやいやボジティブバディなS子さんの声が背後からした。
プミ子は驚いて立ち上がった。そして慌てて手元の書きかけの書類を隠した。
あ、これから取りかかりましゅ!丁度今やろうと思っていたんでしゅよぉ、エヘヘ
そう、早めにお願いね。
所長はそう言うと美味しいものを探しにどこかへと消えていった。
早めに、、、でしゅよね…。うん。
隠した書類を手元に引き寄せた。
「たいしょくねがい」
1ヶ月前迄には出さないと、でしゅね。本当はその前に退職の意思表示でちたね。。。大人のマナーでしゅ…
カレンダーを眺めてため息をつくプミ子であった。
えっ!やだ~、そういう意味かぁー(T ^ T)
ウッ…グスッ…ヒック
チュルチュル グスッ モグモグ
プミ子さん辞めちゃヤダよおおおおお(´;Д;`)
だめだよお涙
ポムポム上野事務所
よち、できた!
決心が変わらないうちに所長に渡しましゅ。
昨日訪問した、夜間見守りサービスの報告書と共に提出しようとしたが、
所長は焼き芋屋さんの声にひかれてどこかへと行ってしまった後だった。
今日はもう遅いので、取り敢えず所長の机の上に置いて帰りましゅか。
日が落ちてすっかり暗くなった街を自宅に向かいとぼとぼと歩くプミ子。
道の反対側の歩道には、怒り心頭の所長がいた。
「ちょっと、何なの!売り切れだなんてあんまりだわ!走って追いかけた分
お腹減ったのに、焼き芋1本だけなんてどこにも足りやしない!」
所長が事務所に帰ると、プミ子はいなかった。
机の上に、昨夜の報告書と何やら封筒が一通置いてある。
『たいしょくねがい』
「プミ子さんの字だわ!何これ?『大食願い』?なんですって!
キーっ!!焼き芋を我慢した私を差し置いて、何を沢山食べようって言うのよ!
許せないわ!」ビリビリッ破り捨ててしまった所長」…。
「明日出勤したら、所長、なんて言うでしゅかね」
お家で温かいお紅茶を飲みながら物思いにふけるプミ子。心を込めた退職願い、中身も
読まずごみ箱行きになったことをまだ知らない。
シンコさんでたーwww
勘違いに救われたw
ズコー‼︎
なんやて?チュルチュル ピチャン
笑って泣いて笑って いいお話
退職にドキッとしてしまったから良かった
本当に退職しないでー 署長の大食もほどほどにねw
翌朝出勤したときが楽しみwww
プミ子さんが一生懸命心を込めて書いたたいしょくねがい、ちょっぴり読んでみたい気もしました
これ、結果的にたいしょくはしないってことでいいんだよね?
プミ子さんにはこれからもポムポム上野でがんばってほしい