ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】4〜6 -2021/09/09(木)

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】4

お店を出てすぐに、後ろから肩を叩かれました。
振り返ると、息を切らした男の子がいました。

「マドモアゼル…こ、これ君のだよね？」

そう言うと、ﾌﾟﾐ子の小さなお財布を手渡してくれました。

「あ！」

「さっき、誰かとぶつかった時に、落とすのを遠くから見かけて
君を追いかけてきたんだ、ﾊｧﾊｧ」

「ありがとｼｬﾝでしゅ！」

「良かったよ、パリの街中は良くない人もいるから、気を付けて」

そう言い残すと男の子はすたすたその場から去っていきました。
ふんわり素敵な香水の香りを残して。

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】5

「うわぁ～ﾌﾟﾐ子と同じくらいの歳なのに、何だかお洒落さんでしゅね」
気が付くと独り言を口にしていました。

お財布の中身を確認して、安心したﾌﾟﾐ子は先程のお店に戻り、
改めてエプロンを買うことにしました。

明日からのお仕事、このエプロンを使っちゃおうかな？そんことを
考えながらお店に向かいました。

ポムポム上野　【ボンジュール小さな恋】6

エプロンを買った後、別のお店でﾍﾞﾋﾞとﾊﾞﾌﾞに色違いの
お帽子を買ったﾌﾟﾐ子。

ホテルに帰り、明日の出張先への道順を確認します。
「バスで３時間でしゅか、結構遠いでしゅ。バス停まで辿り着くのかも
心配でしゅね。」

取り敢えず、依頼先から送られてきたアクセスマップをにらめっこして
頭の中にルートを叩きこみました。