ポムポム上野　【お仕事ですよ】1〜2 -2022/01/08(土)

ポムポム上野　【お仕事ですよ】1

「えっ！わたちでいいんですか？」

「いえ、むしろﾌﾟﾐ子さんじゃないとダメと先方はおっしゃるの」

所長に呼ばれたﾌﾟﾐ子
彼女は、子役タレントさんの現場アテンドを頼まれた

「ﾌﾟﾐ子、実はこう見えてミーハーなんでしゅよ
CMの撮影なんて、現場に行ったらどんなタレントしゃんに会えるんでしゅかね」

去年生まれた双子ちゃんが、今度観覧デビューするのに合わせて、
なんと、二人揃ってある会社のCMに抜擢されたのだった

撮影当日、ﾌﾟﾐ子は双子の母親とともに現場に出向き、双子ちゃんのお世話を
することになった
双子の姉もいるのだが、当日は留守を守るため、お家をあけられず
父は父で、どうしても外せない営業があるとかで、困り果てた母親が
ﾌﾟﾐ子を指名してきた

ポムポム上野　【お仕事ですよ】2

当日、現場に着くや簡単に監督と双子の母親で打ち合わせが始まった

ふと横を見ると、少し緊張しているのか落ち着かない様子のﾍﾞﾋﾞと
スタジオの隅に固まったﾊﾞﾌﾞがいた

「大変でしゅね、ちょっと緊張をほぐしてあげたいでしゅ」

そう思ったﾌﾟﾐ子はﾍﾞﾋﾞとﾊﾞﾌﾞを呼び寄せて、絵本を読んであげることにした
双子は競うようにﾌﾟﾐ子のお膝にのぼってきた
右足にﾍﾞﾋﾞ、左足にﾊﾞﾌﾞを抱えて、何冊か本を読み終えると、その頃には
ﾍﾞﾋﾞもﾊﾞﾌﾞもいつものようくっついてじゃれ合っていた

その時だった
「大変！監督さんがどうしても私に出てほしいっていうの」
双子の母親がそう言いながらこちらに向かってきた

「困ったわぁ、この頃エステにも行ってないし、メイクも衣装もどうしましょう」

「奥しゃま、お美しいのでそのままで十分かとおもいましゅよ？」

「あっらーいやだわぁ～ﾌﾟﾐ子さんったら！」

まんざらでもなさそうに、笑いながら思いっきりたたかれ軽く１メートルは
吹っ飛んだﾌﾟﾐ子。。。
ﾍﾞﾋﾞとﾊﾞﾌﾞがそこにとびかかってきて、思わず三人でｷｬｯｷｬと笑ってしまった