プミピキ警察24時~バースデーケーキ その1
「ピキー(署長、今日の午後の新幹線で姪の梅蘭が来るので迎えにいってもいいでしゅか? パトロールはちゃんとしましゅ)」
「あら、そういうことなら行ってらっしゃい バキムシャ」
「ピキー(ありがとうございましゅ)」
「梅蘭しゃんて、あのにくにくしゃんでしゅか?」
「ピキー(ロウロウでしゅ)」
署長から許可をもらったピキ巡査 今日は梅蘭の誕生日なのでバースデーケーキを用意することにした
プミ巡査長とパトロールをしてるとケーキ屋をみつけた
「ピキしゃん、あそこにケーキ屋さんがありましゅよ」
「ピキー(いってみましゅ)」
ケーキ屋の店員はきょたいでパンダ柄のエプロンをしていた
「ピキー(バースデーケーキの大きいのはどれくらいでしゅか?)」
「一番小さいのは4号で直径12㎝、大きいのは8号で24㎝よ 8号だと12人くらいかしらね ウフフ」
「ピキー(8号をお願いしましゅ)」
「え、そんなにおおきいの、お金だいじょぶなんでしゅか? ピキしゃん」
普段お金の心配をされてるプミが今日はピキのお財布の心配をした
「ピキー(だいじょぶでしゅ 支払いはカードでお願いしましゅ」
ピキはパンダ柄のポシェットからゴールドのクレジットカードを出した
「ひょええぇ、ピキしゃんがカード払い、しかもゴールドカードでしゅ」
「ピッピキー(ああ、これは家族カードでしゅ カードを使うときはパパの許可をもらってましゅ)」
プミの実家ではカードの話は出ないので、プミはカードは持っていなかった
「はあい、カード払いですね 飾り付けに少し時間がかかるから午後取りにきてくださいね ウフフジュル」
きょたいの店員は言った
「あい、またとりにきましゅ」
「ピキー」
こうして二人は再びパトロールに出た
プミピキ警察24時~バースデーケーキ その2
注文したケーキが出来上がる頃、二人は再びケーキ屋に行った
「はあい、8号バースデーケーキできましたよ クリームの甘さはちょうどいいと思うわ ウフフジュル」
そのきょたいの店員は味見をしていたようであった
「気を付けて持ってね 保冷材は多めに入れておいたわよ」
「ありがとシャンでしゅ」
「ピキー(ありがとうございましゅ)」
箱に入ったケーキを受け取ると、2人は気を付けて持った
「横にしないように気を付けるでしゅ」
「ピキー(もちろんでしゅ)」
ケーキを持った二人は女子寮に向かっていた
公園の横を歩いていると、サッカーボールが飛んできた
ポーン
「ピキイイィィ」
ボールはケーキの上を跳ねるとプミの前で止まった
「すみませーん」
男の子がボールを取りにきた
「あぶないでしゅ、気を付けるでしゅ」
プミはボールを男の子に渡した
「ピキしゃん、だいじょぶでしゅか?」
「ピ、ピキー(ケーキが…)」
見るとケーキの箱が少しへこんでいた
「ピキー(せっかくのケーキが どうしよう うっ。。うぅ グスン)」
ピキの目からみるみる涙が溢れてきた
プミピキ警察24時~バースデーケーキ その3
「ピキしゃん、泣かないんでしゅ 泣くのは乳くしゃい子だけでじゅうぶんでしゅ」
プミは一生懸命ピキをなだめたがピキはショックのあまり中々動けなかった
「ピキー(だってだって、ケーキがつぶれたし グスングスン)」
プミもどうしようかと途方に暮れてしまった
「ピキしゃん、そろそろロウロウしゃんを迎えに行く時間でしゅよ」
「ピキー」
「とりあえず寮に戻ってケーキは冷蔵庫に入れておきましゅ」
「ピキー(そうしましゅ)」
2人は女子寮に向かい、ケーキを冷蔵庫に入れておいた
そして2人は東京駅に梅蘭を迎えに行った
無事に梅蘭に会うことができた
プミピキ警察24時~バースデーケーキ その4
女子寮に着いた3人はピキの部屋に入った
「ロウロウしゃん、今日はお誕生日でしゅね おめでとシャンでしゅ」
「ピキー(おめでとうでしゅ)」
「ありがとう、プミちゃん、ピキおばちゃん」
「それで、ケーキを用意したんでしゅが、実はちょっとアクシデントがありまちて」
「ピキー(うん、ちょっとアクシデントがありまちた)」
ピキは冷蔵庫からケーキの箱を出してきた
「ピキー(ごめんなしゃい、気をを付けていたんだけど、ボールがきてケーキがへこみまちた)」
恐る恐るケーキの箱を開けてみるとケーキは上が少しへこんでいた
「あら、私のためにケーキを用意してくれたのね このケーキ、とても個性的で気に入ったわ、ありがとう~」
梅蘭はニコニコして言った
「でも形が…」
「ピキー(とてもきれいなケーキだったのに、こんなになってしまったし)」
「ううん、このケーキは世界中探しても見つからないわ たった一つのケーキよ 嬉しいわ」
「ほんとでしゅか?」
「ピキー(ほんとに?)」
「もちろんよ、プミちゃんもピキおばちゃんもだーいすきよ ムギュウー」
梅蘭がとても喜んでくれたので、プミとピキもようやく笑顔が戻ってきた
そして3人は仲良くケーキを食べて梅蘭の誕生日を祝ったのであった
おわり
>>621
梅蘭ちゃん喜んでくれてよかったね!
>>ピキはパンダ柄のポシェットからゴールドのクレジットカードを出した
ピキちゃん、すごいでしゅ!!
ゴールドカード持ってるピキしゃん
さすが白浜のお嬢さまだー
色々あったけど肉肉ちゃんに喜んでもらえてよかった
プミちゃん、今回は少しお姉ちゃんぽかったね
ちくしょう泣かせやがって
。゚(゚´Д`゚)゚。
ええ話やん( ノД`)…
ピキはまだ乳くしゃいのに、3歳のロウロウの叔母さんになるんだなあw
梅蘭ちゃん優しい…涙
ムギューされたい
ピキちゃんの心優しさとプミの頼もしさに泣いた
素敵な一日になって良かったね
作家さんありがとうありがとう
みんな優しくてかわいくて素敵なお話でした
ありがとうございます
梅蘭ちゃん、ふたりが一生懸命ケーキ用意してくれてすごく嬉しかったと思う
3人で食べるケーキは美味しかっただろうなぁ(シンコさんのお墨付きだしね)
泣くんじゃないと励ますプミ
たとえ形が潰れててもプミピキが自分を思って買ってくれたことに喜ぶ梅蘭ちゃん
それぞれのらしさが可愛く描かれてて感動した
梅蘭ちゃんの誕生日にあえて大事なケーキを潰す設定に果敢に挑んだ作家さん、あっぱれです
ほんと作家さんあっぱれ!
そのフォローで救われる
この才能を5ちゃんだけのものにしとくのもったいないわ