プミピキ警察24時～現場はアドベン-2019/05/30(木)-その１〜その６

プミピキ警察24時～現場はアドベン　その４

シンコは竹を食べていた
「京都と大阪の竹、どちらも美味しいわねﾊﾞｷﾑｼｬ」
ぽかぽかとしたいい天気、そよそよと頬をくすぐる爽やかな風
「遅いわね、まだ撮影始まらないのかしら　ｺｸｯ」
だんだん眠くなってきた
「おいしい竹を食べると眠くなるのよね　寝るのも仕事のうち ｸﾞｩ」
うとうとしはじめたシンコ
「あのきょたいのエキストラ、ねてましゅね」
「ﾋﾟｷｰ（待ち時間長いでしゅからね　台本読まないのかちら）」
ピキのいうことももっともである
「シンコさーん、撮影入りまーす」
ＡＤが呼び掛けてもシンコは起きない
プミとピキはシンコに近づいて肩を叩いた
トントン
「呼ばれてましゅよ」
「ﾋﾟｷｰ（起きてくだしゃい）」
しかしシンコは中々起きない
「仕方ないでしゅね、例の作戦でいきましゅか」
「ﾋﾟｷｰ」
二人はシンコの背後に回ると二人羽織のようにシンコの腕を動かした
そして撮影が開始された
マリコ達がパンダをバックに自撮りするシーン、シンコは笹を美味しそうに食べているように見せかけた
そして、マリコがシャッターを押す瞬間、
「二人はプミピキっ」
「ﾋﾟｷｰ」
シンコの背後からひょっこり顔を出してポーズをとった
「カットー」

プミピキ警察24時～現場はアドベン　その５

監督が叫んだ
「ダメだよ撮影の邪魔をしちゃ はい、あっちいって」
「だめでしゅか ﾌﾟｩ」
「ﾋﾟｷｰ」
そして再び撮影
「うーん、なんか違うんだな」
監督は言った
「パンダってもっとかわいいイメージがあったんだけど、このパンダはなんとういか鬼気迫るものを感じるんだよな」
「監督、別のパンダにしてみてはどうでしょう？」
ＡＤが言った
「そうだな、そっちの方のも撮っておくか」
シンコは休憩ということで控室に入った
時計を見ると、そろそろアドベンを出なければならない時間になっていた
「あらやだ、帰りのフライトの時間だわ　ｵﾁｬｽﾞｽﾞ」
シンコは慌てて身支度をして帰る準備を始めた
「監督さん、ごめんなさい　今日中に東京に帰らなきゃなので　これで失礼します　ギャラは振り込んでおいてね　ｳﾌﾌ」
「はい、お疲れさん」
ＡＤはロケの手伝いをしている桜浜と桃浜に声をかけて同じシーンを撮影していおいた
「いいシーンが撮れました　ありがとうございます」
どれが採用されるかは監督が決めるという

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ
「あのバスに乗らなきゃ」
シンコは空港行きのバス停まで走っていった

プミピキ警察24時～現場はアドベン その6

バス停に向かって走っていくシンコ
汗と共にだんだんメイクが落ちていく
「なんかシロクマしゃんがはしってなかった？」
「ﾋﾟｷｰ（あんなシロクマいたかちら）」
呑気なプミピキはあまり気にしなかった
「私達もテレビに写ってましゅかね　ｳﾌﾌ」
「ﾋﾟｷｰ（録画してチェックしましゅ）」
そしてシンコは無事飛行機に乗って帰りの仕事をこなした
ただ、乗務員と乗客はメイクが落ちたシンコの顔が怖くて誰も言い出すことができなかった

特別休暇も終わり、プミピキは東京に戻る日になった
良浜はプミピキ用とシンコ署長用におみやげのかげろうを持たせてくれた
「お世話になりまちた ﾍﾟｺﾘ」
「楽しかったわ また遊びにいらっしゃい にんじんも食べられて良かったわね ﾆｺﾆｺ」
「ﾌﾟﾐｰ？ にんじんを食べてたんでしゅか？ ぜんぜんわからなかったでしゅ」
「魔法をかけておいたのよ ｳﾌﾌ」
良浜は少しいたずらっぽく笑った
「ﾋﾟｷｰ(ママは魔法をかけるのがうまいんでしゅ)」
「ピキしゃんのおかあさんは魔法使いでしゅか ﾌﾟﾐｰ」

そして放送当日
「私もいよいよ女優デビューだわ ｳﾌﾌﾊﾞｷｯﾑｼｬ」
「うつってましゅかね」
「ﾋﾟｷｰ(録画の準備はOKでしゅ)」
シンコとプミピキは、それぞれわくわくしながらテレビの前に座って放送を待ってるのであった

おわり