プミピキ警察24時～小さなお客さん-2019/06/04(火)-①〜⑥

プミピキ警察24時～小さなお客さん　その３

「なんでしゅかね　最近の父親はああやって子供を抱えて走って行くんでしゅかね」
「ﾋﾟｯﾋﾟｷｰ（せんぱいっ　ちがいましゅあれは誘拐でしゅ）」
「ゆゆゆ誘拐？　どどどうちようｵﾛｵﾛ」
事の重大さにようやく気付いたプミだった
「ﾋﾟｷｰ（せんぱい、落ち着いて　犯人はあそこでしゅ　すぐに追いかけましゅ）」
2人は追いかけようとした　その時
「ﾏｯﾃ！ ｻｷﾆﾎﾞｸｶﾞｲｸｶﾗ　ｷﾐﾀﾁﾊｱﾄｶﾗｷﾅｻｲ　ﾀﾌﾞﾝ1ｶｲﾀﾞ」
「あっ、チーザイ刑事しゃん　ﾋﾟｼｲｨｨ」
「ﾋﾟｷｰ（了解しました　チーザイ警部　ﾋﾟｼｲｨｨ）」
チーザイ警部はその俊足で犯人を追いかけたが、エレベーターのドアが閉まったので、エスカレーターで追いかけることにした
プミとピキはエレベーターで追いかけることにした「チーザイ刑事しゃんはどうしてここにいたんでしゅかね　私達みたいに休憩してたんでしゅかね」
「ﾋﾟｷｰ（たぶんちがいましゅ）」
昼間のデパートはそんなに混んでいなくてエレベーターはすぐに来た
プミとピキが乗ったエレベーターは最初から通過する階もあったので、小さい子と男が乗ったエレベーターより少し先に１階に着いた
２人はエレベーターを降りると小さい子と男が乗ったエレベーターの到着を待った
「大丈夫かな、あの子ケガしてないでしゅかね」
「ﾋﾟｷｰ（もし男が襲ってきたらやっつけましゅ）」
「うん」
固唾をのんでエレベーターの到着を待った
チーン♪
エレベーターが到着してドアが開いた
「大丈夫でしゅか？　ﾌﾟﾐー」
「ﾋﾟｷｰ（大丈夫でしゅか？）」

プミピキ警察24時～小さなお客さん　その４

プミとピキがエレベーターの中を恐る恐る覗くと、そこにはうつ伏せになった男と上に乗ってる小さい子がいた
「え？ﾌﾟﾐｰ？　びっくりぽんでしゅ」
「ﾋﾟｷｰ（もしかして、やっつけたんでしゅか？）」
その小さい子は言った
「ｷｭｰ（これくらい朝めし前でしゅ　意外と弱かったアルね　ｳﾌﾌ）」
プミとピキは男の確保に回った
「ピキしゃん、男を逮捕しましゅ」
「ﾋﾟｷｰ（誘拐の容疑で逮捕しましゅ）」
チーザイ警部も追いついてきた
「ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾀﾞｯﾀ？　ﾖｶｯﾀ　ﾅﾆﾓﾅｸﾃ　ｱﾄﾊﾏｶｾﾃ」
「あいっ、お願いしましゅ　チーザイ刑事ちゃん　ﾋﾟｼｲｨｨ」
「ﾋﾟｷｰ（お願いしましゅ　チーザイ警部　ﾋﾟｼｲｨｨ」
「ﾕｳｶｲﾊﾝﾒ ﾀｲﾎｽﾙ」
「俺はその子のニンジンポシェットが欲しかっただけなんだよぅ」
チーザイの説明によると、最近、小さい女の子が持っているポシェットが盗まれる事件が相次ぎ、チーザイはデパートの屋上で休憩しつつ見張っていたとのことだった
「じゃあわたしのリンゴポシェットも危なかったんでしゅね」
「そんな中身がベタベタなのはいらないよぅ」
「なんでしゅって ﾌﾟﾝｽｶ」
「ﾋﾟｷｰ(せんぱい、おちついて)」
小さい子を誘拐しようとした男はチーザイ警部に連行されていった
「無事でよかったでしゅ　それにしても強いでしゅ」
「ﾋﾟｷｰ（強いでしゅね）」
「ｷｭｰ(それほどでもないでしゅ)」
プミは尋ねた
「おうちはどこでしゅか？」

ブミピキ警察24時～小さなお客さん その5

小さい子は答えた
「ｷｭｰ(家は中国の上海でしゅ)」
「中国は遠いでしゅ 特別車両でも限度がありましゅ」
「ﾋﾟｷｰ(足がつかれましゅ)」
「ｷｭｰ(今回は日本にいる姪っ子に会いにきまちた　私は七七（チーチー）といいましゅ プミピキ警察署というところに姪がいるはずでしゅ」
「もしかして、チチおばしゃん？」
「ｷｭｰ（プミしゃん？マーマが言ってたあばれ太鼓しゃんね）」
「ばぁばはそんなことを言ってたんでしゅか？ ﾌﾟゥ」
「ﾋﾟｷｰ（初めまして　プミピキ署のピキ巡査でしゅ　ﾋﾟｼｲｨｨ）」
「ｷｭｰ（よろしくでしゅ）」
「ﾋﾟｷｰ（たしかにせんぱいはあばれ太鼓のところがありましゅ)」
「そんなことないでしゅ ﾌﾟﾐｰ デパートの屋上で電話してたのはばぁばだったの？」
「ｷｭｰ(うん、そう 日本に着いて、プミしゃんがいる警察署の名前をマーマに聞いてたんでしゅ)」
「あの犯人に何て声をかけられたんでしゅか？」
「ｷｭｰ(お金払うからそのポシェットゆずってほしいって でも断りまちた)」
「ﾋﾟｷｰ(それで力ずくで奪おうとしてたんでしゅね)」
「犯人め でも無事でよかったでしゅ ﾌﾟﾐｰ」
その後3人はプミピキ署に向い、チーチーはシンコ署長に挨拶をした
「ｷｭｰ(これ、おみやげでしゅ よかったらどうじょ)」
「あらー、月餅じゃない 大好きなのよ どうもありがとう ｳﾌﾌｼﾞｭﾙ」
いつものシンコ署長だった
チーチーはホテルをとっているのでプミも一緒に行くことになった
「いっぱいお話しましゅ」
「ｷｭｰ(うん、何でも聞いて)」
チーチーの靴はピコピコと音がしていた その音を聞いて頭を抱えていた男が約１名、署内にいた
「なんだかよくわからないけど、こ、怖いよ」

おわり